#0
鵺帛主（ヤヌス）が発動した計画……それは人類抹殺計画……早速御座四聖獸（みざしせいじゅう）は下界へ自分たちの力を持つ『子』を
殺しに、望均羅（モイラ）は危機が迫っていることを知らせつつ、最後の試練を行いにやってくる。
……そして、御座四聖獸（みざしせいじゅう）も、望均羅（モイラ）も等しく斃（たお）された……

#1
鵺帛主（ヤヌス）世界、真界・第一階層
鵺帛主（ヤヌス）「……御座四聖獸（みざしせいじゅう）も……敗れたか……」
望均羅（モイラ）の言葉を思い出しつつ、鵺帛主（ヤヌス）は呟く……
鵺帛主（ヤヌス）「月天（げってん）……お前が肌で感じ取ったものを……我に示せ……我は我で……この世界を管理するもの
　として……その定めを全うしよう……」
かくて……神と人の最終戦争の幕は上がる……
一方……その頃……かんなは……
※ちなみに、望均羅（モイラ）と死合った直後に戻るので、一行は歴史の墓場にまだいます。
歴史の墓場……
ヴオムッ
梓與鷹（よたか）「な……んだ！？」
突如、かんなが光に包まれる
白拍子かなり「鵺帛主（ヤヌス）がお呼びね……かんな……」
スウウウッ
そして、徐々にかんなの姿が消えていく
かなり「かんな……勝って戻ってくるのよ……」
白拍子かんな「……はい、かなり姉さん……」
シュパアアアッ
と、言うわけで、かんなはその場から消える……
かなり「……さてさて、私たちもそろそろ帰りましょうか……あとはかんなと鵺帛主（ヤヌス）の問題だし……」
白拍子かれん「姉さん……そんなんでいいんですか！？」
かなり「ああ？文句ある！？」
真殺影刃（しんさつえいじん）が手錠に変化している
かれん「……い……いえ……」
與鷹（よたか）「かんな……」
……一行はかんなに全ての望みを託し……現実世界へと帰還するのであった……
※望均羅（モイラ）に呼ばれてやってきた一行が……望均羅（モイラ）が消えたのちどうやって現実世界に戻るのか……それは
　ルシャさんとかが何とかしてくれたんじゃないでしょうか？（そんな曖昧な……）
・
・・
・・・
そして……話はかんなの方に戻り……
鵺帛主（ヤヌス）世界、真界・第一階層
かんな「……鵺帛主（ヤヌス）……」
目の前に佇む荘厳な存在……それこそ、この世界の創造神にして管理者……鵺帛主（ヤヌス）……
鵺帛主（ヤヌス）「ようこそ……歳殺月天（さいさつげってん）……」
かんな「……鵺帛主（ヤヌス）……人類抹殺計画をやめてください」
鵺帛主（ヤヌス）「それは出来んな……なぜなら……人間は簡単に何でも壊す……そして一度破壊されたものをまた
　築き上げるには大変な労力が必要だ……」
かんな「……確かに……人間は何でもかんでも壊します……ですが……」
鵺帛主（ヤヌス）「……我はもう我慢出来んのだよ……これ以上……我の世界を破壊されることがな……」
もう、疲れた……そう言っているようにも聞こえる……世界を均衡に保つべく、東奔西走した鵺帛主（ヤヌス）……
彼の者は……この世界に……人類に絶望した……と、言うのか……

#2
かんな「……鵺帛主（ヤヌス）……」
鵺帛主（ヤヌス）「汝も分かっているのだろう？月天（げってん）……我と汝とは最早、言葉では解決できんところまで来ているのだと
　いうことを……」
そのために我は御座四聖獸（みざしせいじゅう）を遣わした……最も、全員敗れたがな……
かんな「……」
チキッ
それを聞き、無言で真の碧聖刃（シアンセイクレド）と、真の紅闇刃（ルビーシェイド）を構えるかんな
鵺帛主（ヤヌス）「そうだ……それでいい！！この戦いにどちらかが正しいなんてことはありえないのだ……人間と神
　……その業の深さを思い知るが良い！！」
グニャリッ
空間を歪めて1対の刀を取り出す……それは……破壊と創造を司る……まさしく世界の均衡を保つ鵺帛主（ヤヌス）
のための剣……
鵺帛主（ヤヌス）「来い！歳殺月天（さいさつげってん）！！……その力を我に見せてみろ！！」
かんな「……はあああ！！！」
コアアアアアッ
言われなくとも……と歳殺月天（さいさつげってん）、最大覚醒……額の紋様が光り輝く
かんな「はっ！」
ヒュンッ
一気に鵺帛主（ヤヌス）の背後を取るかんな
かんな「鵺帛主（ヤヌス）……龍咬舞刃（りゅうこうぶじん）！！」
キュイイイイイインッ
応龍（おうりゅう）に変幻する光の龍を解き放つ
すっ
手をかざし光の龍をなだめる鵺帛主（ヤヌス）
かんな「！！！？」
ザザザザッ
危険を察知し、すぐさま離脱するかんな
鵺帛主（ヤヌス）「よくぞ真の四大奥義を研ぎ澄ました……だが……その程度ではこの我を斃（たお）すことは敵わん」
バシュッ
光の応龍（おうりゅう）を握りつぶし、消し飛ばす
鵺帛主（ヤヌス）「……歳殺月天（さいさつげってん）……我の奥義……受けてみよ！龍咬舞刃（りゅうこうぶじん）」
キュオオオオオオッ
かんなの比ではない光の龍がかんなに襲い掛かる
かんな「く……」
カカアアッ
ドザアアアアアアアア〜〜〜
応龍（おうりゅう）に変幻するや否や豪雨が轟く
鵺帛主（ヤヌス）「……これが真の応龍（おうりゅう）だ……」
ドッ
そして、応龍（おうりゅう）はかんなめがけて舞い降りる
かんな「く……くうううう……」
ドザザザザザザザザザザザッ
随分と遠くまで弾き飛ばされるかんな……
フオッ
と、突然応龍（おうりゅう）が消える
鵺帛主（ヤヌス）「……これが……神と人との力の差だ……」
応龍（おうりゅう）を消したのはあくまで力の差を見せつけるため……
かんな「……」
しかし、まだ、かんなは諦めない……いや、まだ死合は始まったばかりなのだ……
……そう、死合はまだ……始まったばかりなのだ……


続