Eighter -Grand Harmonise-
60ther 〜牙を剥く天下太陰てんげだいおん A〜



#0
望均羅モイラがかんなの元を訪れる少し前、御座四聖獸みざしせいじゅうは人類抹殺計画のため、下界へと旅立った……
※やっぱ4回目も変わり映えない言葉なんですね……と、言う突っ込みはご遠慮ください。

#1
天四斗あまよと、ウルフ・ミブ跡地
*「……ここ……であるか……」
ある日、突如ウルフ・ミブ跡地に出現したその存在
斎藤そう「何だ?お前は!?ここに何のようだ?」
ぐっ
*「汝に用はない……少し、ひっこんでいろ……人間ヒトよ」
ビシイッ
そう「ぐっ……がっ……!?何ぃ!?」
刀に手をかけた瞬間、何か強大な力で束縛され、身動きが取れなくなる
安村みずちそうのお姉さん……?」
安村おろち「気を付けろ、みずち……」
そして、遅れてみずちおろちの2人がその場にやってくる……
*「……ふむ、あなたがたですね……」
みずち「何なのさ!アンタ!!」
*「……神……です」
おろち「神!?……何をふざけてんだ?アンタ」
口ではそう言っても、しかし、目の前にいる存在は……明らかに人ではないのは明白ではある・・
*「信じる、信じないは自由……しかして、我は神、汝らの使う天下太陰てんげだいおん流を作りし神……御座四聖獸みざしせいじゅうが
 1人……威無世帝イムセティ……」
みずち「本当かな?」
おろち「私に聞くな!」
などとショートコントを行っているみずちおろちを前に威無世帝イムセティはぼそりと呟く
威無世帝イムセティ「……それにしても……まさか……」
威無世帝イムセティ(……我が流派は……多対一、あるいは多対多で威力を発揮する剣……あの2人が我が流派を
 受け継いだのは……自然な流れである……ということか……)
おろち「アンタ、さっきから一体何言っているんだ?」
みずち「ってか、お姉さんを開放してよ」
威無世帝イムセティ「それは出来ん。汝ら人間ヒトは一人残らず死ぬ……いや、殺さなくてはならないのだからな……」
おろち「……つまり、アンタら『神』とやらが……人間に愛想をつかして皆殺しに来た……ってわけだ」
みずち「え!?それ本当!?」
威無世帝イムセティ「間違ってはいない……更に言うと、我がここにいるのは、我が流派を継ぎし汝らを抹殺するため
 でもある……」
みずち「だってさ……」
おろち「フン……抹殺できるもんならやってみな」
シャカッ
両者、抜刀し、構える
威無世帝イムセティ「……抵抗、大いに結構……好きなだけ抵抗し……そして、死になさい!」
おろち「黙れ!死ぬのは……アンタだよ!」
ゴアッ
みずちおろち一斉に飛び掛る
みずちおろち「はああ!!」
ガキンッ
みずちおろち「なっ!?」
しかし、みずちおろちの渾身の一撃は……軽く右手と左手で受け止められる

#2
威無世帝イムセティ「……我は神……そう言ったはずよ……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
みずちおろち「くっ……」
ザザザッ
ただならぬ威圧感に咄嗟に身を引く両人
みずち「はっ!磊蛟勢らいきょうせい!」
ドンドンドンドンッ
地面を斬り裂きその衝撃で作った大地の槍で威無世帝イムセティを貫こうとするみずち
おろち「ていっ!影刃勢えいじんせい!」
バシュアアアッ
さらに影縛りを行ってそのまま斬りかかるおろち
威無世帝イムセティ「無駄なことを……」
バアッシュッ
ドドオオッ
みずちおろち「ぐ……ぐうう!!?」
大地の槍も影縛りも通用せず、気合で弾き飛ばされる
みずち(あいつ……強いよ……)
おろち(んなことは分かってる……)
威無世帝イムセティ「……所詮我の流派を使うとは言え、子供か……」
……威無世帝イムセティはまだ、抜刀すらしていない……
おろち「……ただの子供かどうか……思い知るんだなっ」
バッ
一足飛びに掛かるおろち
みずち「あ、待って」
ギュンッ
続けざまにみずちも飛び掛る
おろち(お前は右、私は左!)
みずち(おっけ〜)
ギュンッ
そのまま一気に左右へ分かれる
おろち雷風刃勢らいふうじんせい!」
みずち血慘юィけつざんとうせい!」
ゴガアアアッ
電撃を風の刃に乗せて飛ばすおろちに大動脈が流れている部分に一撃を繰り出すみずち
威無世帝イムセティ「だが、無駄である!」
ドゴガアアアッ
バシュアアアッ
電撃は消し飛び、迫る刃も手をかざしただけで止められる
みずちおろち「な……何……」
威無世帝イムセティ「なかなかの連携攻撃だ……確かに、今の技を逃れられる人間ヒトなどあまりいないだろう……だが
 ……それもの前では無力……」
おろち「逃げろ!みずち!」
みずち「え!?」
威無世帝イムセティ「遅いっ!」
ドゴガアアアアアアッ
みずちおろち「ぐ……ぐううううう!!!?」
ドザザザザザザッ
逃げるヒマもなく威無世帝イムセティに弾き飛ばされるみずちおろち
そうみずちおろち!!お前……この呪縛を解け」
みずちおろちは……大切な預かり物……こんな場所で殺すわけにはいかない……しかし、そうは身動きひとつ
とれない……
威無世帝イムセティ「フン、その呪縛を解いて何とする?汝の力では我に傷1つつけることは出来んぞ……死に急ぐ
 な……汝も2人を殺したらすぐにあの世に送ってやる……」
みずちおろち「まだ……終わって無いんだよ!」
ゴアッ
そんな中……飛び掛る両人
威無世帝イムセティ「……懲りもせず……」
……みずちおろちは……威無世帝イムセティたおすことが出来るのか!?そうを助けることができるのか!?
※でもって、こんなピンチの時に沢斗登場!ってなことはありません。(沢斗たくと闇火守アピスと死合っているのと
 同時進行だから)

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