Eighter -Grand Harmonise-
59ther 〜牙を剥く歳星黄幡さいせいおうばん A〜



#0
望均羅モイラがかんなの元を訪れる少し前、御座四聖獸みざしせいじゅうは自分の力を持つ『子』を殺すために下界へとやって来た
※同じネタを何度も……少しはひねろうね……(をいをい)

#1
天四斗あまよとA-1アサシンインバース商会
*「……明殺みょうさつ者は……?」
元石美鈴ウォンソ・メイリン「あ、ハイ。少々お待チ下さイ」
美鈴メイリン(変ナ客だ……)
それは……突如やってきた……美鈴メイリンがそう思ったのも無理はない……なぜなら、彼は……頭に角を
生やしていたからだ……
※ちなみに、美鈴メイリンはそれが人外……ではなく、何かのコスプレだと思ったそうです。(どうでもいい)
そして、すぐさま沢斗たくとを読んでくる美鈴メイリンだったが……
河上沢斗たくと「……ん〜〜〜……何?アイツ、人間じゃ無いでしょ……そんなのの依頼はお断りだよ」
美鈴メイリン「ナっ!?人間ジャ無イだト!?」
*「……よくぞ、我が人間ヒトではないと見抜いたな……人間ヒトよ……」
沢斗たくと「え?それ本気?……頭から角の生えている人間なんて居ないでしょ」
美鈴メイリン「ナっ!!?」
あれ、本物だったのか!?と驚く美鈴メイリン
*「……付け角……などと考えたりは……?」
沢斗たくと「……いや、それ以前に……アンタ、人間のがしないしね……」
ふふん……と得意げに答える沢斗たくと
*「……なるほど……では、改めて……我が名は闇火守アピス……汝の言うとおり、神である……」
チキッ
闇火守アピスの自己紹介を聞いてすぐさま抜刀する沢斗たくと
沢斗たくと「で、何をしに来たのかな?まともな用件で神が下界に来ることは無いと思うんだけど……」
闇火守アピス「……いやはや……その通りだよ……人間ヒトよ……」
沢斗たくと「で、どうなの?」
すす〜〜
刀を突きつけ、あくまでもにこやかに沢斗たくとは問う
闇火守アピス「……簡潔に話そう……人類抹殺計画のさきがけだ……俺の力を継ぐお前を殺しに来た」
美鈴メイリン「人類……抹殺計画ダと!?」
神が……人を殺しに来ただと!?と1人あいた口がふさがらない美鈴メイリン
沢斗たくと「わお。そいつは困ったね……何せ人類がいなくなったら明殺みょうさつの依頼も来ないじゃないか……」
そんな美鈴メイリンに対して沢斗たくとはいつものようにへらへらと軽口をたたく……
闇火守アピス「なかなか面白いことを言う……だが……死ぬのは汝ぞ……我がここを訪れた理由……その最たる
 ものが、汝の流派……歳星黄幡さいせいおうばん流にある……」
美鈴メイリン「何ダと!?……」
闇火守アピス「……その流派を興したのは……我……故に、まず、我が技を継ぎし息子を殺しに来た……」
沢斗たくと「へぇ〜〜〜そうなんだ……俺にピッタリの剣術作ってくれてありがとう……そしてさようなら!」
ガギンッ
挨拶と同時に斬り込む沢斗たくと……そして、それをこともなげに受ける闇火守アピス

#2
闇火守アピス人間ヒトの考える不意打ちなんぞ……にはお見通しである……」
沢斗たくと「あ〜〜、じゃ、普段人間相手に行っている明殺みょうさつじゃあダメかぁ……」
美鈴メイリン(コイツ……いや……確かニ……神ト名乗るニ相応しい速さヲ持ってイル沢斗たくと……お前ハ……
 その神ヲ前ニどう戦うンだ!?)
美鈴メイリンですら、眼で負うのがやっとの速さの沢斗たくとの剣撃を……それに勝るとも劣らぬ太刀筋で受け止めた闇火守アピスに
戦慄を隠せない……
闇火守アピス「はっ!」
沢斗たくと「おおお!!!」
ガガガンッ
ギギギギッ
そのまま鍔迫り合いに移る……だが……沢斗たくとの型は闇火守アピスが作った剣術の型……沢斗たくとの方が分が悪いのは
火を見るより明らかである……
沢斗たくと(コイツは……ヤバイな……)
沢斗たくと蒼天砕そうてんさい!」
ゴアッ
恐怖を与える剣閃を飛ばす沢斗たくと
闇火守アピス「神に人間ヒトの考える恐怖が通用するか!」
ボッ
いとも簡単にかき消される……
沢斗たくと「……ならば……龍虎相縛りゅうこそうばく」
ガギンッ
斬撃に加え、時間差での衝撃波を放つこの技も……斬撃の時点で闇火守アピスに止められる
沢斗たくと「……くぅ……」
さすがにいつもニコニコしている沢斗たくとの笑顔が消える
闇火守アピス「受けてみよ!我が真の技……龍虎相縛りゅうこそうばく!」
ドドッ
沢斗たくと「ぐ……ぐうう……」
ドザザザザザザザッ
ブシュウウッ
斬撃と同時に衝撃波が飛び、沢斗たくとをそのまま斬り飛ばす
沢斗たくと「ちいい……こいつは厄介だぜ……」
美鈴メイリン「何ヤってる!沢斗たくと!とっとト黄幡おうばん神ノ力ヲ使え!」
沢斗たくと「いやいや、もうとっくに使っているよ……俺が使える全てのことをね……」
美鈴メイリン「ナっ!!?」
闇火守アピス「おりゃああ!!!」
ゴガアアッ
斬撃と共に衝撃波が沢斗たくとを襲う
沢斗たくと「く……くうう……」
ザガガガガガガガガッ
何とか回避する沢斗たくと
※……ところで、コイツラ一体どこで戦っているんでしょう!?A-1アサシンインバース商会の中ですか!?だとしたら、
 死合の影響でトンでもないことになっていると思うんですが……まぁ、闇火守アピスの方は人間を滅ぼす気だから
 どうなっても構わないんだと思うけど……沢斗たくとの方は……
闇火守アピス「さぁ!我が力を継ぐ子よ……大人しく人類抹殺計画のエジキとして……死ぬが良い」
沢斗たくと「……冗談じゃねえ!誰が死んでたまるか!!」
……逃げ惑う沢斗たくと……情け無い戦いの中……沢斗たくとはどう活路を開くのか!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ