Eighter -Grand Harmonise-
58ther 〜牙を剥く元屠歳殺 B〜
#3
修羅の門に現れた御座四聖獸(、破弄廻理首(……萌はそれに対抗するも……彼女の擬似四刀流では彼の
真四刀流を超えることは出来ない……このまま……死を受け入れるしかないと言うのか……
破弄廻理首(「……汝では我に敵わないと理解したかな……ならば、ここは諦めて、来世で幸せになって
くれたまえ……」
おっと、そういえば、人類抹殺のためにここに来たんだった……つまり、もう、人間として生まれ変わることは
できないのか……これは参ったね……などと呟いてみる破弄廻理首(
冥時(萌「……擬似四刀流では真四刀流を超えれない!?……人類は全て滅ぼす!?……ふざけるな!!
キサマに……いや、キサマが神であろうとも……そんなことが出来ると思うな!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
怒りに任せて展開していた禍々しい気は消え……逆に清々しさを覚える邪気が辺りを包む
気持ちを切り替えた萌であった……
破弄廻理首(「だが……どう足掻いても汝に勝ち目は無い……」
萌「黙れ!!」
勝手に決め付けるんじゃねぇ!と萌
破弄廻理首(「……仕方あるまい……そこまで言うならば……特別に汝だけは救ってあげようか……?」
神の世界は万年人手不足でね……しかし、人間は滅ぼすことになっているので、人間としては生きていけない
が……と破弄廻理首(
萌「誰がッ!」
ガギンッ
斬りかかる萌の右の2刀を浮遊する刀が受ける
破弄廻理首(「案ずるな……人間(よ……慰み者にするためではなく、純粋に人手として……だ……」
萌「黙れ!神のクズが!」
ギインッ
左の2刀も止められる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
萌「な……!?」
そして、突如、破弄廻理首(の氣が猛々しく膨れ上がっていく……更に、ワナワナと震える破弄廻理首(……
明らかに先ほどまでと様子が違う……
破弄廻理首(「『クズ』……だと!?神に向かって……我に向かって『クズ』……貴様……貴様ぁ!」
ドギャアアアアッ
萌「ぐ……く!?」
気合だけで萌を弾き飛ばす破弄廻理首(
破弄廻理首(「クズなのは貴様の方だろうがぁああ!!六壬移臠陣(!」
ヴオムッ
バシュアアアアアアアッ
萌「く……あああああ!!!?」
想像を絶するスピードで空間を転移し、確実に萌の死角を突いて斬撃を繰り出す破弄廻理首(
萌「ぐ……ぐぐ……」
ザザザザッ
破弄廻理首(の怒りの一撃に……成す術もなく頽(れる萌
破弄廻理首(「無様だな……人間(……まさに、クズにはお似合いの格好だ……」
※破弄廻理首(を怒らせてはならない……一度彼の者がキれると手に負えないぞ……
#4
萌「ぐ……く……」
ぐぐぐ……
何とか立ち上がる萌……
破弄廻理首(「……クズはクズらしく、地べたを這いずり回っていろ……」
先ほどまでの穏やかな表情はなく……そこにあるのは荒ぶる神……
萌「……ぬ……うううう……天蓬紅蓮陣(!」
ドゴアアアアアッ
破弄廻理首(を闇で包み込む
萌「これなら!」
破弄廻理首(「どうだって!?」
ドドドドンッ
萌「ぐ……ぐあああ!!!?」
闇を割き、4本の刀が萌に飛び、斬り付ける
萌「ぐ……ぐぐ……」
万策果てる……か!?
破弄廻理首(「さて……そろそろ君には死んでもらうよ……我が究極奥義……その身でとくと味わってくれ
たまえ」
ゴゴゴゴゴゴゴッ
ニヤリと死刑宣告……闇が4本の刀に集う
萌(……く……そッ……)
破弄廻理首(「死ね!!宗動歳破陣(!」
ドオオオオオッ
黒き光の剣閃が萌を襲う
萌(……だが……こんなところで……俺は……)
ゴゴゴゴゴゴッ
萌の邪気がすがすがしく高まっていく……
萌「俺は孤高の剣鬼!魔導に落ちた剣の鬼!!!まだ……まだ終わらん!!こんな場所で足踏みしているヒマ
は無いんだ!!!」
何よりも、まだ敢(とのケリが……そして、探していた答えも見つかっていない!と咆える萌……
バアンッ
破弄廻理首(「なっ!?」
その気迫が迫る黒き剣閃を弾き飛ばす
萌「う……うおおおおおおおお!!!!羅刹獄掌陣(!」
ゴアアアアアアッ
魔眼と4本の刀をもってして、鬼を具現化される
破弄廻理首(「ハッ……鬼如きで……神を殺せると思うなよ……」
ヒュンッ
すぐさま4本の刀が動き……
ズバシュアアアアッ
破弄廻理首(「な……何!?」
だが、しかし刀が動いた瞬間、鬼が刀を全て破壊する
破弄廻理首(「バ……馬鹿な……こん……」
と、少し身を引いた瞬間……
ズドバシュアアアアアアッ
破弄廻理首(「が……があああ!!?」
更に破弄廻理首(までも切り捨てる鬼……
萌「動いたものは全て斬る!……それが剣鬼……」
破弄廻理首(「ぐ……ぐおおお!!?」
ボシュアアアアアッ
破弄廻理首(……消滅す。
萌「俺は『孤高の剣鬼』!……迫るものが例え神であろうとも……斃(す!!!」
……そして、暫くの後、萌はまた修羅の門に佇むのであった……
END
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