Eighter -Grand Harmonise-
58ther 〜牙を剥く元屠歳殺 A〜
#0
望均羅(がかんなの元に出かける少し前、御座四聖獸(はそれぞれの『子』を殺しに下界へと飛び去った……
そして……これは元屠歳殺(の場合の物語
#1
天四斗(、修羅の門
*「ここか……」
ジャリッ
冥時(萌「……消えろ……今は遊んでやる気分じゃない」
萌の元にやってきたのは破弄廻理首(……
しかし、そんなことを意に介さず萌は冷たく言い放つ
破弄廻理首(「そうか……だが、汝の意見など聞いてはいない大人しく、我に殺されろ……」
ヒュバウアッ
元屠歳殺(流、四屠(の陣でもってすぐさま後ろを振り返る萌
萌「お前が……この俺を殺す!?……フン……笑わせるな……」
破弄廻理首(「人間(はそうやって我が四刀流を再現したのか……」
その四屠(の陣を見て、破弄廻理首(が呟く
萌「……何なんだ?キサマは!?」
破弄廻理首(「……ようやく、我に興味を持ったか……我が名は破弄廻理首(……汝らの言うところの神……
にして、汝の使う流派、元屠歳殺(流を興した存在(」
萌「フン……ふざけたことを……」
誰がそんな話を信じるというのだ!?と萌
破弄廻理首(「……神の言葉を否定するとは……愚かな……」
ヴオムッ
空間を歪めて4本の刀を取り出し、自分の周りに浮遊させる……
萌「ぬ!?」
腕を組んで屹立する破弄廻理首(……4本の氣(の腕が4本の刀を構えている
破弄廻理首(「我が主の宿願……人類抹殺計画の最初の一歩……死んでもらうよ……我が息子……」
萌「誰が漢だ!ボケ!!」
貴様、ふざけるのも大概にしろ!と萌が叫ぶ
破弄廻理首(「……」
世の中には『男の娘』とか『女の中の男』とかがいるんだし……などと言うことはおいといて……
破弄廻理首(も別に悪気があって言ったわけではないのである……しかし、そんなことで納得するような萌では
ない……
萌「……殺す!!キサマは絶対にブチ殺す!!」
ズゴゴゴゴッ
怒りの魔眼開放……
萌「はああああ!!!」
ゴガアアアアアアアッ
そして、そのまま一気に飛び掛かり猛攻……
破弄廻理首(「……気分を害させてしまったのならば……詫びよう……」
律儀に詫びる破弄廻理首(ではあるが……双言いつつも萌の斬撃を全て……悉(く回避する
萌(コ……コイツは!?)
ザザザザッ
流石に萌も、破弄廻理首(が只者ではないと悟り、距離を置いて対峙する
ジキッ
萌「キサマ……一体何者だ!?」
刀を突き付けて萌が叫ぶ!
#2
破弄廻理首(「……我が言葉を聞きもらしていたのか……?我は神……」
萌「黙れ!そんな戯言!信じられるか!」
ゴアッ
迫る2本、2本の刀
破弄廻理首(「愚かな……」
ヒュオッ
指を動かすと破弄廻理首(の周りにある2本の刀が萌に刀に対応する
ガギンッ
萌「な……に!?」
破弄廻理首(「雷公殺鳴陣(!」
チュドオオムッ
萌「はっ……」
ゴウゴウゴウッ
回避……と同時に萌がいた場所に雷が落ち、そして炎が回る
萌「くっ……」
破弄廻理首(「今のを回避するとは……なかなか……」
萌(コイツ……は……)
破弄廻理首(を睨みつつも、内心は若干震えが止まらない萌であった……
萌「元屠歳殺(流を興した神だと!?……そんなフザけた話、どう信用しろって言うんだ!!」
ギインッ
破弄廻理首(「いきなり信じろと言われて、信じるのも無理な話か……だが……汝の放つ全ての技、奥義は
……我には無意味だよ……」
刃を交えつつ問答する両者……
萌「何!?」
破弄廻理首(「……」
試してみると言い……と明らかに挑発する破弄廻理首(……そして、その挑発に乗る萌
萌「このっ……なめるなッ!六壬移臠陣(!」
ヴオムッ
空間を転移しながら破弄廻理首(に斬撃を叩き込む
萌「はあああああああ!!!!」
ガギギギギギギギギギギッ
だが、全ての斬撃はまるで予測していたかのように破弄廻理首(が神氣(で操る4本の刀に阻まれる
萌「な……何……だと!?」
ビシッ
一瞬の隙を突き、刃を突き付ける破弄廻理首(
破弄廻理首(「……理解したか……人間(よ……もっと簡単に説明すると……子では親に勝つ事はない……
そういうことだね……」
フフフ……と笑いながら破弄廻理首(は呟く
萌「ふざけやがって!!」
だが、何度も防げると思うな……といきりたつ萌
ガッ
すぐさま4本の刀を構え直し、攻撃に移ろうとする
破弄廻理首(「まだ理解していないと見える……」
すううう〜〜
4本の刀を神氣(で自在に動かしつつ破弄廻理首(は続ける
破弄廻理首(「……汝の使う疑似四刀流では……我の使う真四刀流を破ることは不可能だよ……」
考えても見ろ……お前は4本の刀を使ってはいるが、実質は平行した2枚の刃を持つ刀の二刀流にしか過ぎない
……だからこそ、本当に4本の腕をもってして4本の刀を使う破弄廻理首(には敵わない……と破弄廻理首(は
萌の最大の弱点を指摘する
萌「……」
それを聞いて萌は沈黙するしかないのだが……しかし、人間(にこればかりは……
よもや、足も使えと……!?
ともかく、死合は……どうなるのか……
続
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