Eighter -Grand Harmonise-
56ther 〜神々の討議と裁決 B〜



#3
紅の墓標で漆黒の撃力ブラックインパルス……そして、四堕天しだてん牡鴉モアを撃破したEighter+α一行……そのあと現実世界へと
帰ってきているのだが……
天四斗あまよと、Eighter本部
白拍子かれん「人が居る限り……牡鴉モアは何度でも黄泉帰る……か」
ぽつりと牡鴉モアの残した言葉を呟くかれん
梓與鷹よたか「……うむぅ」
白拍子かんな「……」
かんなは内心、当分は復活しないのではないでしょうか……と思いつつ……しかし、何の確証ももてないの
で口にはしない……
※ちなみに、牡鴉モアたおした後、真の紅闇刃ルビーシェイドが消えなかったのも、当分牡鴉モアが復活しないことの証拠の様な気も
 しますが……(すぐ復活するのならば、牡鴉モアの力でどこかに転移すると思われるため)
かみ総介「フン……今は復活するのかしないのか定かじゃないことについて論議していても仕方あるまい……」
過住かすみ攻太郎「おうよ!肝心なのは……折角の俺の見せ場がなくなったことについてだ!……」
……なぜか、攻太郎がこの場に……そして、堂々と会話に割り込んでくる
一同「……」
かれん「ってかあなた、どうやって歴史の墓場までやって来たのよ!!」
攻太郎「フッ……陰轟留牡鴉アンゴルモアあるところに攻太郎あり……だ!」
與鷹よたか「なんだかルパン三世に対する銭形のとっつぁんみたいなスタンスだな……」
一同「……」
攻太郎「ええい!いいか!お前ら……次に陰轟留牡鴉アンゴルモアが復活したときこそ、俺がたおすからな!邪魔すんな
 よ!!」
ビシイッ
指をさして叫ぶ攻太郎……それに、一同は、『は、はぁ……』としかいえず……
ズカズカズカズカッ
それだけ言って満足したのか攻太郎はEighter本部を後にするのであった……
・
・・
・・・
與鷹よたか「……本当に……何なんだ?アイツ!?」
白拍子かなり「フン……あんな漢に牡鴉モアたおせないわ!」
一同(うわぁ……)
総介「では……な……」
與鷹よたか「……総」
総介「また、何かあったら来る……」
と、言うわけで総介も総介でさっさと警察署へと戻ってしまう……
※ちなみに、けいはいつの間にか帰ってしまいました……本当に神出鬼没というか……鬼出電入と言うか……
 (いや、まて、『神出鬼没』と『鬼出電入』は同じ意味だから!)
與鷹よたか「……ふぅ……」
……ともかく、これにて暫く平穏な日々が訪れるか……と與鷹よたかはため息を漏らすのだが……
かんな「……」
その時、與鷹よたかは、窓の外を1人眺めるかんなを見つける……
與鷹よたか「どうした?かんな?」
かんな「……まだ……終わってない……そんな気がします」
與鷹よたかの問いかけにそう答えるかんな……

#4
かれん「まだ終わってないって……牡鴉モアがまた密かに復活のチャンスを狙っているってこと!?」
話に割り込んでくるかれん……
キラッ
と、その時、空に4つの光が……
與鷹よたか「……何だ?ありゃ!?」
ギュイ〜〜〜〜〜ン
その4つの光はそれぞれ意志を持っているかのようにバラバラに飛行して過ぎ去ってしまう
與鷹よたか「????」
※ちなみに、あの4つの光は言わずもがな、前回登場したアノ4柱の神です。
かんな「……あれは……牡鴉モアよりも……遥かに強大な存在……」
かれん「はい!?これ以上どんな存在が来るってのよ!!」
バアッ
一同「くっ……何!?」
と、その次の瞬間、突如閃光と共にそれは現れた……
宙に浮くオレンジのカチューシャをした……しかし、6枚の羽根を持つそれは……明らかに人ではない……
與鷹よたか「あなた……は!?」
*「……望均羅モイラ……人は『運命を司る女神』と呼びます」
簡単に自己紹介をした後、かんなを見る望均羅モイラ
かんな「……」
コオオオッ
かんなもかんなで無言で月天げってん覚醒
與鷹よたか「お、おい、かんな……」
何事か!?と思っていると望均羅モイラが続ける
望均羅モイラ「既に御座四聖獸みざしせいじゅうは飛び立ちました……人類は終焉への一歩を踏み出したのです」
かれん「はい!?どういうこと!?」
與鷹よたか「……御座四聖獸みざしせいじゅうと言えば……確か、鵺帛主ヤヌスの側近だったはずだ……それが飛び立った!?」
望均羅モイラ「……全ては鵺帛主ヤヌス様の計画……人間が鵺帛主ヤヌスの均衡を壊す存在であり、築く存在でもある……
 ならば、均衡が保たれた今、人間は不要である……との考え……」
かれん「ちょっとまって……私なんかイヤな予感が……」
かんな「……人類抹殺計画……の発動……」
一同「なっ……にぃいいい!!!!?」
望均羅モイラ「ええ……そして、月天げってん……あなたならば……鵺帛主ヤヌス様を止められるかもしれない……」
與鷹よたか「かんな……が!?」
かんな「……望均羅モイラ……あなたは……」
望均羅モイラ「……ええ、ですから……私を……たおしてください」
與鷹よたか「お、おい……」
望均羅モイラ「……私をたおせなくては……鵺帛主ヤヌス様をたおすことなど不可能ですから」
かれん「……って待ってよ!鵺帛主ヤヌスを止められるかもしれないってかんなに……」
望均羅モイラ「……私の見る運命は一様に定かではない……ほんの些細なことで変わる事も……あるのです」
突然の来訪者……望均羅モイラ……かんなは……どう動く!?


続

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