Eighter -Grand Harmonise-
54ther 〜邪天じゃてんとの最終決戦 A〜



#0
漆黒の撃力ブラックインパルスを退けた一行を急襲したのは四堕天しだてん……かくて、かれんと陽天ようてん、かんなと星天せいてんけい暗天あんてんが闘い、
総介もまた、邪天じゃてんと対峙していた


#1
歴史の墓場、紅の墓標
太陰邪天だいおんじゃてん「キサマが我の相手となるか!?」
刀を構え、総介を見下す邪天じゃてん
かみ総介「……相手は神か……これじゃあ逮捕令状も何も無意味だな……」
そんな邪天じゃてんを前にぽつりと呟く総介……
太陰邪天だいおんじゃてん「フッ……キサマの命そのものが無意味となるのだ!!」
ビシッ
我が相手だったことを……あの世で後悔するんだな……と刀を突き付けて邪天じゃてんが叫ぶ
総介「……ならば……蒼王の刃ブルーロード……その力を見せてやろう」
ガギンッ
言うなりぶつかり合う刃と刃……
太陰邪天だいおんじゃてん「ほぉう……ただの軟弱な人間とは違うようだな……」
総介「フン……」
軟弱な人間なら……歴史の墓場を管理しようなどと思わん……と呟く総介……だが、その言葉はには
聞こえていないようだが……別に構わない
総介「ぬんッ!」
ぐぐぐぐっ
叫びと共に、邪天じゃてんを圧し返す総介
ゴガンッ
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……おおおお!!?」
そのまま邪天じゃてんを弾き飛ばす
太陰邪天だいおんじゃてん「馬鹿な!?」
総介「ハッ!蒼砕節そうさいさつ!」
ガガガガッ
余裕だな……邪天じゃてん!……と間髪いれずに手足の関節を狙って刺突を放つ総介
太陰邪天だいおんじゃてん「フン……人間の急所がの急所になると思うな!」
平然とする邪天じゃてん……と、言うかその4ヶ所を貫く事は出来なかった……
総介「ちぃ……ムダか……」
チキッ
やはり、人と神とでは勝手が違うか……と総介。そのまま蒼王の刃ブルーロードを構え直す
太陰邪天だいおんじゃてん「フフ……無駄と分かったならばとっとと死ね!太陰歿翳だいおんぼつえい!」
ドンッ
邪悪な剣気で具現化された凶鳥が総介を狙う
総介「蒼貫屠そうかんと!」
ドズアアアアアアッ
蒼きオーラを纏って迫る凶鳥を貫く総介
太陰邪天だいおんじゃてん「チッ……」
総介「ハアッ!」
ドンッ
そのまま邪天じゃてんをも貫きにかかる
太陰邪天だいおんじゃてん「ハッ!」
ゴガギインッ
だが、直前で止められる
総介「フム……」
止められたことに対して別に驚きもせず、総介が呟く
太陰邪天だいおんじゃてん「何を納得している……無意味だと分かったならばとっとと死ぬがいい!!太陰歿翳だいおんぼつえい!」
ドドンッ
凶鳥が再び至近距離から総介を襲う
総介「無意味だと!?……違うな……勝負は振り出しに戻ったと言うべきだ!」
ザムッ
迫る凶鳥を呆気なく斬り捨てて総介が言う。
太陰邪天だいおんじゃてん(こいつは……)
常人ならば、今の一撃で確実に息の根を止められたものを……と邪天じゃてんは、総介を睨みつつ、彼の持つ謎の力を
見極めんとする

#2
太陰邪天だいおんじゃてん「笑止……キサマ如き人間と……我が……神が互角だと!?……なめるなぁ!!」
ゴッ
邪悪な殺気が飛ぶ
総介「おっと……怒らせすぎたか……ふん……神とやらも以外に短気なんだな……」
太陰邪天だいおんじゃてん「余裕ぶっている暇などキサマには無いッ!死ぬがいいわッ!」
ゴドギャアアアアアッ
総介「くっ……う……」
邪天じゃてんの怒りの一撃……流石に、これを受け、総介が弾き飛ばされる
太陰邪天だいおんじゃてん「消え去れ!!人間がぁッ!!!太陰歿翳だいおんぼつえい太陰歿翳だいおんぼつえい!!太陰歿翳だいおんぼつえい!!!太陰歿翳だいおんぼつえい!!!!」
ドンドンドドンドンッ
怒りに任せたまま、無数の凶鳥が総介に迫る
太陰邪天だいおんじゃてん「消し飛べぇッ!太陰崩陸だいおんほうろく!」
ゴギャアアアアアッ
更に追撃として相対する空間そのものを崩壊させる凶鳥までも総介に放つ邪天じゃてん
総介「……フッ……臠蒼極連れんそうごくりん!」
ズドドドドドドドドドバシャッ
一方の総介はというと……それに臆することなく、蒼き光を9回走らせ……迫りくる災厄を片っ端から
切り捨てる
太陰邪天だいおんじゃてん「馬鹿な……!?」
人間にこんな芸当が!?……などと考えている間にも総介は一気に間合いを侵食する
ゴアアッ
総介「ハッ!!蒼貫屠そうかんと!」
蒼きオーラを纏い、迫る総介
太陰邪天だいおんじゃてん「無駄だ!」
ガギンッ
……だが、やはり、止められる……
総介「フッ……策は二重、三重に用意するものだ……藍后の刄ブルーエンプレス!」
ズドムッ
蒼王の刃ブルーロードを右手だけで持ち、左手で懐から藍后の刄ブルーエンプレス取り出し、突きさす
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬっ……貴様ぁあ!!!」
ドンッ
咄嗟に総介を引き剥がす邪天じゃてん
太陰邪天だいおんじゃてん「人間如きがぁッ!!」
総介「……ただの人間では無い……いい加減に認めたらどうだ?」
お前ら神の時代は……直に終わる……とぽつりと呟く総介……しかし、当然というか、その言葉は邪天じゃてんには
……いや、この場の誰の耳にも届かなかった……
太陰邪天だいおんじゃてん「ふざけるな!……我は認めん!!我が……神と同等の力を持つ人間などと!!」
ゴアアアッ
禍々しく膨れ上がる邪気
太陰邪天だいおんじゃてん「……絶対に認めんのだぁ!!」
ガガガッ
ゴガギイイイッ
総介「やれやれ……」
往生際の悪い神にも困ったものだな……などと思いながら刀を受ける総介……
総介「ハッ」
ガギギギギギギギッ
かくて、死合はしのぎを削る鍔迫り合いへと移行する……果たして……勝利の女神は一体どちらに微笑むのか!?


続

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