Eighter -Grand Harmonise-
54ther 〜邪天じゃてんとの最終決戦 B〜



#3
紅の墓標で繰り広げられている総介 VS 邪天じゃてん……激しい鍔迫り合いの中、勝利の女神はどちらに微笑むの
だろうか!?
太陰邪天だいおんじゃてん「砕け散れ!人間がぁッ!!」
ガガガガガガガガガガッ
かみ総介「人間を甘く見るなよ……邪神!!」
ギギギギギギギギギッ
激しい鍔迫り合いは続く……
太陰邪天だいおんじゃてん(何だ!?この人間……四堕天しだてん一危険な存在たる我が邪気を浴びて平然としているだと!?……
 バカな……月天げってんの加護でもあると言うのか!?)
鍔迫り合いを繰り広げながら、若干の戦慄を覚える邪天じゃてん
総介(……威隻法腱いせき・はっけん博士……私は……歴史の墓場を管理して見せます……そのためにも……私に
 課せられた試練は全て……突破する!)
ズズズズズズッ
総介は総介で……そんな邪天じゃてんの邪気をものともせず、死合に臨む
ガギイイインンッ
ザザザザザザザザッ
そして、激しく鍔迫り合いを繰り広げたのち、互いに距離を置く2人
チキッ
太陰邪天だいおんじゃてん「人間がッ!……もはや、全て消し飛ばしてくれるわ!!死ね!太陰雙鸞だいおんそうらん!」
ゴギャアアアアッ
刀を構え直し、邪悪な剣気で具現化した2匹の凶鳥を放つ邪天じゃてん
総介「フッ……蒼地烈葬そうちれっそう!!」
ギュルンッ
太陰邪天だいおんじゃてん「分身……!?」
対して、総介は無数の分身を繰り出し、それらで、一気に斬撃を叩き込む
太陰邪天だいおんじゃてん、総介「ぬぅおおおおおおおお!!!!!」
ボッ
バババッ
太陰邪天だいおんじゃてん「そこッ!!!」
ズバシュバウッ
邪天じゃてんの邪悪な殺気により、分身は次々に掻き消されていき……そして、邪天じゃてんの一撃が総介に……は届かず
太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぬうううう」
総介本体が邪天じゃてんを斬りつけていた……
総介「フン……」
どこを見ている?!俺はここだぞ……と総介
ガッ
蒼王の刃ブルーロードの刃を掴み取る邪天じゃてん、そして
太陰邪天だいおんじゃてん「消え去れッ!太陰雙鸞だいおんそうらん!」
ドドンッ
至近距離から2匹の凶鳥が迫る
総介「はああっ……藍后の刄ブルーエンプレス!」
ゴカアアアアッ
太陰邪天だいおんじゃてん「くっ……この……蒼き光は!?」
藍后の刄ブルーエンプレスが輝き、蒼き光が迸り、迫る2匹の凶鳥を弾き飛ばす
太陰邪天だいおんじゃてん「馬鹿な!?」
一度ならず、二度までも……至近距離からの致死の一撃を防いだだと!?と驚愕の邪天じゃてん……
バッ
ザザザザッ
その隙に太陰邪天だいおんじゃてんから離れた総介は……距離を置いて対峙する

#4
太陰邪天だいおんじゃてん「……藍后の刄その刀の結界……か!?」
太陰邪天だいおんじゃてん(馬鹿な……このような光など……見たことが無い……何だ!?あの人間は……いや、あの
 人間のバックにあるものは……一体……何なのだ!?)
総介の持つ謎の力を未だ見極められず、多少困惑気味な邪天じゃてん
総介「ふぅ……今のは際どかったな……」
チキッ
蒼王の刃ブルーロード藍后の刄ブルーエンプレスを構え直して呟く総介
太陰邪天だいおんじゃてん「答えろ!人間!!……キサマは一体、何だ!?」
堪らず質問を浴びせる邪天じゃてんだが……
総介「フッ……どうやら、神でも分からないことがあるようだな……」
太陰邪天だいおんじゃてん「ふざけるな!!キサマ!!」
グオオオオオオッ
邪悪な気が収束する
太陰邪天だいおんじゃてん「……もういい……キサマは……我が最大の技で葬り去ってくれるわ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
神を馬鹿にするのも大概にしておけ!人間がぁ!と禍々しい気が太陰邪天だいおんじゃてんの刀に集まる
※ちなみに、総介は天然で神を小馬鹿にしてますが、総介の場合、計算で神を小馬鹿にしております。
 (そっちの方がタチ悪いわ!)
総介「そろそろ幕引きか……よかろう……お前をたおす!」
コオオオオオッ
蒼王の刃ブルーロード藍后の刄ブルーエンプレスから蒼き光が放たれる
太陰邪天だいおんじゃてん、総介「ハッ!」
太陰邪天だいおんじゃてん太陰奸猾だいおんかんかつ!」
総介「紺討蒼滅陣こんとうそうめつじん!」
ゴギャアアアアッ
邪悪な剣気を収束させて自らの分身を複数造る邪天じゃてんと3人の幻影を作る総介……奇しくも同じような技が
激突する
総介、太陰邪天だいおんじゃてん「ぬ……ぬおおおおおおおおおおお!!!!!」
バガアアアッ
双方の技の威力と、衝撃により、次々と幻影や分身が破壊されていき……
太陰邪天だいおんじゃてん、総介「それが本体かッ!」
双方、本体のみが残り……
太陰邪天だいおんじゃてん「終わりだ!人間!!」
ゴッ
邪天じゃてんの一撃が総介に……
ズオオオオオオオオッ
太陰邪天だいおんじゃてん「な……に!?」
と、その時、邪天じゃてんは遂に見る……総介のバックにある存在を……それは神……しかし、この世界のものでは
なく……そして……それは……太陰邪天だいおんじゃてんでは……相手にならぬ力を持つ存在
総介「おおおっ!」
ズドムバシュアアアアッ
呆気にとられている邪天じゃてんを余所に、総介の双刀が邪天じゃてんを斬りつける
太陰邪天だいおんじゃてん「ガッ……」
総介「お前の時代はもう終わった!!」
ブシュアアアアアッ
そのまま一気に刃を引き下ろし斬り裂く
太陰邪天だいおんじゃてん「キ……キサマ……キサマの……バックにいる……それは……!?」
ボシュアアアアアアッ
太陰邪天だいおんじゃてん、消滅す
総介「フン……」
かくて……四堕天しだてんは滅した……
※それにしても、総介のバックにある神って……いつか判明すると気が来るのだろうか……
 (それは作者の気分次第です)


END

前の話へ 戻る 次の話へ