Eighter -Grand Harmonise-
53rder 〜暗天あんてんとの最終決戦 A〜



#0
漆黒の撃力ブラックインパルスは崩壊した……だが、そこに四堕天しだてんが急襲する……
かくて、四堕天しだてんとの最後の死合が始まり……かれんが陽天ようてんと、かんなが星天せいてんと死合っている最中……けい暗天あんてんと対峙していた

#1
歴史の墓場、紅の墓標
天然蛍あましか・けい「……ねぇねぇ……君は強いの?」
あんまり弱い相手じゃ張り合いがないんだよね……とけい
黄幡暗天おうばんあんてん「フン……笑止……我は四堕天しだてんの中で1番強い存在……」
スラリッ
刀を抜き放ち、暗天あんてんが叫ぶ
けい「へぇ〜〜〜、じゃ、始めよっか」
ボボボボッ
炎双刃えんそうじんに炎を纏わせながら、けいが呟く
黄幡暗天おうばんあんてん「死に急ぐか……人間……よかろう……」
ならば……サクっと殺してやる!と暗天あんてん
けい「ん〜〜〜……」
けいけいで別に死に急いでいるわけではないんだよ……ただ、目の前に強い奴がいたら、たおすのが醍醐味だよね
と呟く……
黄幡暗天おうばんあんてん「ハッ黄幡獄潰おうばんごくかい!」
キュドゴアッ
ならば、その強敵の前に沈むがいいわ!と左手で作った邪悪なエネルギーの塊をけいめがけて投げつける
けい紅龍炎舞こうりゅうえんぶ!」
ドゴジュアアアアアッ
だが、その塊も4匹の紅き炎の龍に囲まれ焼き尽くされる
黄幡暗天おうばんあんてん「な……んだと!?」
ひゅおっ
ビタリッ
けい「本気で来ないと簡単に殺すよっ?」
呆気にとられている暗天あんてん……その隙に一瞬で間合いを詰められ、刃を突きつけられる
黄幡暗天おうばんあんてん(こいつ!?)
バッ
ザザザザッ
咄嗟に後退りして体勢を立て直す暗天あんてん
黄幡暗天おうばんあんてん「……なめるなぁ!……人間がッ!」
ドドドドドッ
邪悪な気が辺りに飛び、それを感じ取ったけいは距離を置く
バッ
ダダンッ
けい「ふぅん……」
黄幡暗天おうばんあんてん「楽に死ねると思わんことだ……人間の小僧……」
けい「ん〜〜、やっと本気になったの!?……あ、そう……じゃ、行くよ〜〜〜」
ヒュンッ
優雅に……踊るように炎双刃えんそうじんを振るうけい
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬううううう!!!」
ギギギンッ
ギギンギギギギンッ
それにあわせて暗天あんてんも刀を振るう……
けい「はいっと……」
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬ……ぬぅう……」
けいの自由気ままで変幻自在の剣撃に苦戦する暗天あんてん
※相手が神であろうと、持ち前の天然を崩さないのがけいの凄いところでございます。
……そして死合は鍔迫り合いへと移行する
けい黄幡暗天おうばんあんてん「うおおおおお!!!!」
ガガガガガッ
組み合う刃と刃……走る火花

#2
黄幡暗天おうばんあんてん「フンッ黄幡獄潰おうばんごくかい!」
ゴガオオアアアアアッ
鍔迫り合いの最中、左手で作った邪悪な塊をけいにぶつけ、そのままけいを飛ばす
けい「うおう!?」
黄幡暗天おうばんあんてん「消えろ!!」
ゴアアアアッ
そして逆手での刺突がけいを襲う
ガギンッ
けい「はい、残念でした」
邪悪の塊の中から出て来たけいが逆手の刺突を刃で受け止める
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬ……ぬぅ!?」
バッ
けい蒼鳳炎舞そうほうえんぶ!」
ドドドドッ
そのまま暗天あんてんの隙を突き、4匹の蒼き鳳凰が迫る!退くのが一瞬遅かった暗天あんてんは見事に直撃をくらってしまう
黄幡暗天おうばんあんてん「ぬ……ぬおおあああああ!!!」
ドジュアアアアッ
しかし、邪悪な気が鳳凰を弾き飛ばす
黄幡暗天おうばんあんてん「……」
チャキッ
黄幡暗天おうばんあんてん(ぬぅう……この人間……神たる……しかも四堕天しだてん1強い我と互角、いやそれ以上に斬り結んで
 いるだと!?……なぜだ!?なぜ……)
そのまま無言で刀を構え直す暗天あんてん
けい「次はどう来るのかな?」
ゴウゴウ……
けいけいでめいいっぱいこの死合を楽しんでいる
黄幡暗天おうばんあんてん「フ……」
たかが人間と侮った結果がこれか……ならば……これより、全力で貴様を排除する!と暗天あんてん
ドドドドドドドッ
黄幡暗天おうばんあんてん「殺す!」
四堕天しだてんで1番強い存在……黄幡暗天おうばんあんてん……その名に恥じぬ邪悪で強大なオーラが辺りに飛ぶ
けい「まだ、本気じゃなかったの……出し惜しみは嫌いなのに……」
黄幡暗天おうばんあんてん「黙れ!人間がぁ!!黄幡剪鎧おうばんせんがい!」
ドンッ
邪悪な剣気で具現化された蠍がけいを襲う
けい「おおお!!黒炎虎舞こくえんこぶ」
ドンッ
黒き炎の虎が蠍に飛び掛る
けい黄幡暗天おうばんあんてん「うおおああああ!!!!」
ガカアアアッ
ズグムオォオオ〜〜〜〜〜〜ンッ!!
けい「くっ……」
黄幡暗天おうばんあんてん「何と!?」
ザザザザッ
2つの技がぶつかりあって爆発が巻き起こる
けい「へぇ……やるじゃん……さすがは神サマって言ったところかな!?」
チャキッ
ダメージを負いつつも、それをものともせず、けいが呟きながら炎双刃えんそうじんを構え直す
黄幡暗天おうばんあんてん「人間風情が……神に逆らった事を後悔……する暇も無く殺してくれるわ!!」
ドンドンドンドンドンッ
邪悪な気の塊が無数にけいを襲う
けい「あそれっ……はいっと」
ひらり、ひらりとまるで舞い踊るかのように迫る邪悪な塊を回避するけい
※相手が神であろうとも、小馬鹿にする態度は変わりません。さすがけい。いい根性してる!(褒めてないし!)
黄幡暗天おうばんあんてん「なめおってぇえええ!!!!!」
ゴアッ
間合いを詰める暗天あんてん……
けい「や〜い、や〜い。鬼さんこちら〜〜〜」
それを挑発するけい……
……『神』相手でもボケを続ける己を貫き通す漢……それが天然蛍あましか・けいだ!
……果たして、この死合……どうなる!?


続

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