Eighter -Grand Harmonise-
51ster 〜陽天ようてんとの最終決戦 B〜



#3
紅の墓標で漆黒の撃力ブラックインパルスを退けたEighter+α一行の前に現れたのは四堕天しだてん……かくして四堕天しだてんとの決戦が始まった
歳殺陽天さいさつようてん「最終ラウンド……?よかろう……キサマの命、ここで消えるがいいッ!我が良心と供になぁ!」
グオオオオオオオッ
歳殺陽天さいさつようてんの持つ刀に邪悪な気が集まる
白拍子かれん「あなたを止めてあげるわ……陽天ようてん……それが私に課せられた使命だから!」
コアアアアアアアッ
第四の力フォース・フォースにもが収束していく
歳殺陽天さいさつようてん「ふざけたことをぉおお!!歳殺群襲さいさつぐんしゅう!」
ドゴアアァアアアアアッ
邪悪な剣気で具現化させた無数の虎を解き放つ
かれん「はあっ!蒙龜極舞刃もうきゅうきょくぶじん!」
ゴバババババババババババババッ
剣気で具現化させたかめが虎を地の底へと引きずり込んでいく
歳殺陽天さいさつようてん「ぬおおおああああああ!!!!」
かれん「はああああ!!!」
ドガギッ
大技は互いに囮……間髪居れずに本命の斬撃が走る
歳殺陽天さいさつようてん「消え去れ!人間がぁ!!」
かれん「それはこっちのセリフよ、陽天ようてんッ!!!」
ドゴオアアアアアアアアアッ
かれん「ぐううう!!?」
歳殺陽天さいさつようてん「ぬっ!?」
ザザザザザザザザザッ
そのままぶつかりあった反動で吹き飛ぶ両者
かれん「……ちぃい……」
歳殺陽天さいさつようてん「ええい……」
奇しくも同じ戦法……そして、同じような反動……両者は両者を忌々しげに睨みあう
かれん(……そろそろ……ヤバイわね……マジで……でも、だからといって引き下がれないのよ!
 私が……私であるがために!!)
やはり、神の力は人間には重い……それゆえにそろそろ限界が近いかれんではあるが……しかし、それでも
ここで屈するわけにはいかない……
かれん(私をそそのかし、たぶらかし、操った陽天ようてん……あなただけはゆるさないッ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
殺気が増す
※いや、しかし、陽天ようてんばかりを怨むのも間違っているような……確かに、陽天ようてんに操られたのは事実ではあるが
 半分くらいはかんなに対する怨みだったのでは……などと突っ込んではいけない。
歳殺陽天さいさつようてん「どんなに殺気を吊り上げようが……人間如きが神に敵うわけが無いのだ!!歳殺群襲さいさつぐんしゅう!」
ドオオオンッ
無数の虎がかれんに襲い掛かる
かれん「ふん……」
バシュンッ
ザバアアアッ
しかし、過信は敗北につながる……かれんの一閃が虎を斬り裂く
歳殺陽天さいさつようてん「な……何いぃ!?」
神の渾身の一撃が人の前に敗れ去るなどと夢にも思わなかった陽天ようてん……そして、その隙を逃すはずがないかれん
かれん「はああああ!!!!」
ズガァムッ
そのまま間合いを侵食し、一気に陽天ようてんを弾き飛ばす

#4
歳殺陽天さいさつようてん「おごおあああ!!!!?」
ドギャアアアッ
かれん「陽天ようてん!!そろそろ年貢の納め時よ!!」
ビシッ
第四の力フォース・フォースを突きつけ、かれんが叫ぶ
歳殺陽天さいさつようてん「ふ……ふざけおってぇえええ!!!」
キュドゴゴゴゴゴゴゴッ
今までに無い邪悪な気が集まる
かれん「はっ……」
ザザザッ
危険を感じ取り咄嗟に後退するかれん……と、そのとき……
歳殺陽天さいさつようてん「滅せよ!人間!!歳殺黎燿さいさつらいよう!!」
ドゴアアアアアッ
邪悪な剣気を収束させて巨大なエネルギー体を作りそれをかれんに投げつける
かれん「クッ……闇暝極蒙晦おんみょうごくぼうけ!」
ドドドドッ
かれんもかれんで負けじと剣気で具現化された龍、鳳凰、麒麟、かめが一気に解き放つ
歳殺陽天さいさつようてん「ハッ!そんなもので止められると思うなぁあああ!!!!!」
ガカアアアアッ
ズドムグォオオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ
4匹が黒き太陽に触れたかと思うと大爆発が巻き起こる
歳殺陽天さいさつようてん「フ……フハハハハ……」
爆煙に閉ざされる辺り一面……そして、その中でわら陽天ようてん
歳殺陽天さいさつようてん黎燿の爆発黒き太陽に巻き込まれて生き残れる人間など居ないッ!」
しゅおおおおお〜〜〜
かれん「だったら……私が最初の1人ってことねぇ!」
ボッ
その、爆煙の中、かれんが飛び込んでくる
歳殺陽天さいさつようてん「な……何いぃい!!?」
流石にこれは予測出来なかった陽天ようてんは面食らい、反応が一瞬だけ遅れる……そして、その一瞬の遅れを逃す
かれんではない……
かれん「はあああああああ!!!!」
ザムッ
一閃が……陽天ようてんを横に薙ぎ払う
歳殺陽天さいさつようてん「ぐ……おおおお!!!!?」
バキャアアアアッ
だが、第四の力フォース・フォースもまた、技の衝撃に耐えられず砕け散る
歳殺陽天さいさつようてん「フッ……もはやキサマに勝ち目は無い!!死ねぃ!!!!!」
グオンッ
最後の力を振り絞り、陽天ようてんの刃がかれんに迫る
かれん「光焔熾こうえんし」
ゴオウッ
歳殺陽天さいさつようてん「な……にぃ!?」
かれん「これで、本当におしまいよ!陽天ようてん!!!」
ザシャアアアアッ
だが、かれんは炎を集めて作った刃にて陽天ようてんにトドメを刺す
歳殺陽天さいさつようてん「バ……馬鹿なぁああああ!!!!!?」
ボシュアアアアアアッ
かれん「……はぁ……はぁ……もう……動けない……」
辛勝かれん……その場にひざまずき……歳殺陽天さいさつようてん……ここに滅す。


END

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