Eighter -Grand Harmonise-
51ster 〜陽天ようてんとの最終決戦 A〜



#0
紅の墓標で漆黒の撃力ブラックインパルスを打ち破ったEighter+α一行……しかし、休む暇もなく四堕天しだてんが襲い来る……
更に、陰轟留牡鴉アンゴルモアも復活の予感……?
果たして……

#1
歴史の墓場、紅の墓標
歳殺陽天さいさつようてん「……因縁……か」
グニャリ……
空間を歪めて刀を取り出し、陽天ようてんが呟く
言うまでもなく……陽天ようてんの相手をするのはかれんである
白拍子かれん「その因縁も今日で終わらせる!!」
第四の力フォース・フォースを構えるかれん
歳殺陽天さいさつようてん「笑止ッ!……それはこっちのセリフだ!」
ギギギィンッ
その言葉が終わる前に飛び込み、そして組み合う2人
ギリギリギリギリギリギリ……
歳殺陽天さいさつようてん「ぬおおああああ!!」
かれん「くぅううう……」
歳殺陽天さいさつようてん歳殺黝衝さいさつゆうしょう!」
かれん「暝鳳極舞刃めいほうきょくぶじん!!」
ゴドガアアアアアアッ
そして、組み合ったまま互いに至近距離から大技を放つ。
カッ
ズグオオアア〜〜〜〜ンッ
歳殺陽天さいさつようてんの虎とかれんの鳳凰とがぶつかり合い、爆発が巻き起こる
かれん、歳殺陽天さいさつようてん「ハッ」
バザザザッ
ダダンッ
爆発の余波に呑まれることなく、いち早く離脱し、両者は距離を取る
歳殺陽天さいさつようてん「フフン……やるではないか……完全体たるこの私と……互角に切り結ぶとはな」
かれん「それほどでも……」
かれん(いや、でも、危なかった……これが……陽天ようてん……その完全なる力ってわけ……一筋縄じゃ
 いかないわね……)
平静を装いつつも実は内心は不安なかれんであった……
そのまま、両者は睨みあいながら動かない……いや、正確には動けない……のが正しいのか……
歳殺陽天さいさつようてん「……フッフッフッフ……どうした!?動けぬか!?」
かれん「まさか……アンタ如きに手間取っている暇は無いのよ!!」
ヒュンッ
先手必勝、一気に間合いを詰めて斬りかかるかれん
歳殺陽天さいさつようてん「なめるな!!」
ギンッ
迫るかれんの第四の力フォース・フォースを受け、軽くはじき返そうとするのだが……
かれん「はあああ!!!」
ドオンッ
しかし、かれんの膂力の前にそれは敵わず、弾き飛ばされる
歳殺陽天さいさつようてん「ぬ……ぬおお!!?」
ザザザザッ
飛ばされつつも体勢を立て直す……
歳殺陽天さいさつようてん(ぬぅ……人間如きが……)
なめるな!と反撃に出ようとした矢先、更にかれんが攻撃を繰り出してくる

#2
かれん「まだ終わってないのよっ!」
ギュオッ
ドゴアアアアアッ
一閃が走る……
歳殺陽天さいさつようてん(くぅ……やりおる……だが、この感覚は……)
と、その時、第四の力フォース・フォースから何かを感じ取る歳殺陽天さいさつようてん
歳殺陽天さいさつようてん「……フフフ……なるほどな……黒の獣王ネロ・ビスティアか……」
かれん「……ああ、そういえば第四の力これにそんなの取り込ませていたわね……」
※ちなみに、第四の力フォース・フォース黒の獣王ネロ・ビスティアを取り込ませた時、かれんに陽天ようてんは宿っていたので覚えているはず……な
 気がしますが、単に陽天ようてんが忘れていただけなのでしょう(そんな適当な……)
歳殺陽天さいさつようてん「フフフフ……闇の力を引き出す黒の獣王ネロ・ビスティアを取り込み、闇の化身たる我に挑むとは笑止!」
かれん「あらあら、それはどうかしらね!?」
歳殺陽天さいさつようてん「減らず口をぉッ!!歳殺緋雙さいさつひそう!」
ドドンッ
邪悪な剣気で具現化された2匹の虎がかれんに襲い掛かる
かれん「はああ!!晦麟極舞刃かいりんきょくぶじん!!」
ドギョアアアアアアアッ
剣気で具現化された麒麟が2匹の虎を天へと舞い上げていく
歳殺陽天さいさつようてん「何ぃ!?……」
まさか、闇の力を凝縮した今の一撃が敗れるとは思えず、思わず驚く陽天ようてん
かれん「うふふふ……あなたの力と私の中のあなたの良心はリンクしている……あなたが強くなればなる
 ほど私の力も増す……」
歳殺陽天さいさつようてん「……ならば、キサマへの供給を止めればいいだけだ……」
かれん「それは無理よ……なぜならあなたの意思とは無関係に働いていることですもの……」
歳殺陽天さいさつようてん「我が力を借りて……我をたおさんとするとは……つくづくふざけた小娘だ!」
かれん「褒め言葉として受け取っておくわ……」
歳殺陽天さいさつようてん「フン……ならばッ」
ゴアアアッ
歳殺陽天さいさつようてんの邪気が増す
歳殺陽天さいさつようてん「人間如きにどこまで我の力が耐えられるか……見せてもらおうか!!!」
かれん「く……くうう……」
急激に増幅する歳殺陽天さいさつようてんの最後の良心……その急激な力の変化に苦しむかれん……
歳殺陽天さいさつようてん「ハッ!歳殺緋雙さいさつひそう」
ドドンッ
そして、ひざまずいているかれんに2匹の虎が襲い掛かる
かれん「くっ……うううぅう……はあっ!」
バヒュアアッ
何とか後退するかれん
歳殺陽天さいさつようてん「逃げられると思うな!」
かれん「……なめないでッ!」
ザシャアアアアッ
かれんの一閃……虎が斬り裂かれる
歳殺陽天さいさつようてん「ぬううう……」
かれん「はぁ……はぁ……最終ラウンド……いくわよ!!」
歳殺陽天さいさつようてん「フン……よかろう……」
……この戦い……どう決着がつくのか!!?……かれんの体は神の力に耐えきれるのか……はっ!?
もしやまた世界中に散らばるとかいうオチじゃあ!?……ともかく、次回、決着がつく……!?


続

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