朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第28幕 〜新生神魔光叢牙しんまこうそうが



何とか道流みちるをノし、神魔光叢牙しんまこうそうが修復の目処が立ったひかる……早速修復作業が始まった……?
天四斗あまよと正入まさいり商店
正入道流まさいり・みちる「神鉄は魂で扱うものなのでぇす♪」
大典光おおのり・ひかる「……えっと……」
修復が仕上がるまでなぜか道流みちるの講義を受けることに……
安童あんどう切子「……」
ひかる「……」
講師はもちろん顔面流血で笑う怖い女、道流みちる
ひかる「……包帯くらいしてこいって……」
道流みちる「はいはい。私語は厳禁でぇす」
ひかる「いや……だから……」
道流みちる「私語1つの度に渾身の右ストレートが入りますが……何か?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
新しい神鉄の手甲つけて脅す道流みちる
ひかる「……」
それ以上何も言えなくなってしまう
ひかる(……大体ケガの心配をしているのであって……しかも俺が原因ってか……)
切子「……しっかり聞こうね……」
ひかる「……」
道流みちる「あなたの持っていた刀はぁ純神鉄で作られていた刀なのでぇ、滅多な事では破壊されませぇん♪……
 ま、それでも叩き折られたのはあなたの精神に問題があったわけで……いわばダメ人間だったってなこと
 なのでぇす」
ひかる(……サラっと酷いことを……)
道流みちる「……と、言うわけで神鉄は信念で、魂で扱うものなのです。どぅ〜ゆ〜あんだすたんど?」
ひかる(何故に英語!?)
道流みちる「……魂で扱ってこそ神鉄はその真価を発揮し、開放度に応じた光を放ち、固有技が使えるのでぇす」
ひかる「開放度……?」
道流みちる「はいはい、ダメ人間は黙って聞きなさぁい♪」
ひかる「……酷い……」
道流みちる「えぇとぉ……開放度は文献によると3つあるとされています。まずは、蒼い光……これはまぁ、初心者
 なら誰でもたどり着ける領域ですね。一番簡単で一番最下位の開放度でぇす♪」
ひかる「なっ!?あれで!?」
道流みちる「次はピンク色の光……だそうです。まぁ、これは中級の開放度で……固有技もある程度使えるように
 なるみたいですねぇ」
ひかる「その固有技って?」
道流みちる「そんなの開放度に応じて自然に身に付きます」
ひかる「……はぁ……」
道流みちる「そして、次、次が究極の……最高位の開放度でぇす」
ひかる「……最高位……」
道流みちる「まぁ、文献には……今まで誰一人としてこの領域にまでいけた人が居ないのでどうなるのか全く分から
 ないのですがぁ」
ひかる「……おいおい……」
※なんか切子のセリフが無いと本当にそこにいるのか疑わしくなってくるよな……
道流みちる「……と、言うわけでここまでで質問はありませんかぁ?」
ひかる(凄く質問する気がうせるんだが……)
ひかる「……純神鉄……って言っていたが……」
道流みちる「はいはい。分っかりましたぁ♪」
ひかる「いや、まだ質問全部言ってないんだけど……」
道流みちる「大丈夫。大丈夫。神鉄には大きく分けて3つの種類があります……まぁ、本当は4つあってしかも種類
 じゃなく純度の違いによる呼び名なんですけどねぇ」
切子「……純度イレブンナインが純神鉄、50%以上が準神鉄、それ未満は粗神鉄」
※イレブンナインってのは99.999999999%のこと。人間が作り出せる最高位の純度。9が11個
 続くからイレブンナイン(何のマメ知識!?)
道流みちる「そこっ、勝手に言わない!!」
切子「準神鉄は純神鉄には劣るが使い手を選ばないため取り込まれることは無い。優れた力を持っているので
 結構便利。粗神鉄は普通の金属よりは優れているというだけ」
淡々と説明する切子
道流みちる「ちょっと、人が説明しようとしたことを勝手に言わないでよぉ!」
切子「……」
説明を終えて無言になる切子
道流みちる「……あ〜〜、ちなみにこの手甲は準神鉄で出来てまぁ〜す」
ひかる「……あ、そう……」
※純神鉄と準神鉄ってどうやって区別するんだろうねぇ……(←うぉい!製作者!!)……とりあえず
 ニュアンスの違いかなぁ?
と、そこへ……
正入まさいり五郎「……仕上がったぞ……」
ひかる「あ、そうで……」
ヒュンッ
抜き身の刀をひかるに投げつける
バシッ
ひかる「あっぶねぇ!!!」
受け取りつつ叫ぶひかる
五郎「何を言う……神鉄は使い手を選ぶ、使い手を傷つける神鉄などありませんよ……」
ひかる「……でも、いきなり抜き身の刀を投げつけるのはどうかと思います!!」
五郎「……まぁまぁ、ケガしなかったんだからいいじゃないですか……」
ひかる(いいのかなぁ……?)
と、ふと刀身に眼が行く
ひかる「何……コレ!?」
峰に彫られた『正入まさいり五郎』の銘
ひかる「……」
ひかる、絶句……とそのとき……
五郎「やはり、日本刀なら銘を打つのが基本ですからねぇ」
ひかる「これじゃあ包丁じゃねぇか!……普通銘を入れるとしたらなかごだろ!!消してくれよこんなの……」
五郎「あ〜〜、そうですねぇ……消すのは別料金になります」
ひかる「ちょっと待て!勝手に入れといて……」
道流みちる「黙ってね、ダメ人間♪」
ひかる「酷い……」
切子「……入れるならひかるの名にして……」
ひかる「そこも何か違うから!」
・
・・
・・・
と、言うわけで(どういうわけだ?)……結局銘を入れたままに……
五郎「またのお越しを〜〜〜」
ひかる(……本当にここ、繁盛しているのかなぁ……?まぁ……いいんだけどねぇ……別に……)
……さて、次に2人が向かうところってどうするんだろうねぇ……ってか終わるのかなぁ?このSS
(マテ!)


続

前の話へ 戻る 次の話へ