朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第29幕 〜神鉄の導きにあいて〜



さて、神魔光叢牙しんまこうそうがの修復も追え、ひかると切子は旅を続けることに……
下山中
大典光おおのり・ひかる(……次は……どこへ……)
と、そのとき……
ガサガサッ
ひかる「んむ!?」
*「ふぃ〜〜〜!」
突如木々の中から1人の漢が登場する
安童あんどう切子「……」
*「よ〜〜、よ〜よ〜〜、逢いたかったぜ兄弟ぃ!俺っちは佐々木法一!」
佐々木法一「……誰!?」
法一「何だよ……つれないなぁ……同じ神鉄を扱うもの同士じゃねぇか……」
ひかる「なっ!?」
チキッ
咄嗟に刀に手を置くひかる
法一「おいおい、イキナリかよ……ま、神鉄の導きのままに来た甲斐があったってモンか……」
チャッ
木に隠していた大鎌を手にする法一
法一「さぁて……お前の持つ神鉄の力……見せてもらおうか!」
コアアアアアッ
蒼き閃光を放ちそのまま鎌を振り下ろす法一
ひかる「ぬうん!」
ギュゴガッ
だが、ひかるの一閃によって弾き飛ばされる
法一「おおう!?やるじゃんアンタ……」
チャッ
鎌を構えなおしつつ法一が語る
法一「じゃ、コレはどうかな!?」
キュゴアアッ
法一の持つ鎌がピンクの光に包まれる
ひかる「んなっ!?」
法一「何を驚いているんだい!?兄弟……神鉄を扱うヤツならこれくらい朝飯前のハズだ……ぜっ!」
ズドウンッ
そのまま剣閃がひかるに飛ぶ
ひかる「ち……ちいいい……」
咄嗟に蒼き閃光でガード……
法一「ハッハッハ!そんな程度の開放度蒼い閃光ではガードできるわけねぇだろ!」
ズオオオオオオオッ
だが……ガードは出来た……いや、正確には切子がひかるの前に立ち剣閃を大太刀で吸収したのだ……
法一「なっ!?」
切子「……これは後々必要になること……」
ひかる「切子……何言って……?」
法一(な……何だ!?アイツは!!?……俺の剣閃を受け流す……どころか吸収しただと!?)
法一「……だったら……コレでどうだ!創世の炯光ジェネシス・フォトン」
ドオンッ
鎌を大きく振りかぶりピンク色の光を穿ち放つ
切子「……」
バシュイッ
だが、やはり大太刀の刀身に吸収されていく
法一(ぬうう……)
※あれ!?……ひかるさんは……おいてけぼり!?
法一「ええい……ならばぁ……」
と、次なる技を繰り出そうとした矢先……
シュインッ
鎌から光が消える
ひかる「???」
法一「な……何だ!?なぜ……突然!!?」
切子「……」
すっ
刃を納める切子
ひかる(……何が……どうなって……?)
ボウッ
法一の鎌が淡く輝く……
ひかる(今度は……何が!?)
法一「……クッ……そういう……ことか……」
法一(これ以上戦うなと……神鉄が告げているってことか……)
シュイイ〜〜ン
法一の意志に呼応するかのようにきらめく鎌……
法一「ハッハッハッハッハ!!なるほどな……そうか……うむ。全ては神鉄の導きのままに……」
しゅるるんっ
法一も刃を納める(と、言うか後ろに隠すだけなんだが……)
ひかる「はい!?」
法一「じゃぁな!兄弟……お互い神鉄の導きに従い……また逢おうぜ!!……おっと、逢えるかどうかも
 神鉄の導き次第か……」
ひかる「……は、おい、ちょ……何を!?」
そして突如として登場した法一はまた颯爽と去っていった……
ひかる「……何がしたかったんだ……?アイツ!?」
切子「……神鉄の導きのままに従い、そしてここへ来た……ただそれだけ」
ひかる「……え!?」
切子「あなたにも出来る……なぜならあなただから……」
※どんな理由だ!?
ひかる「……いや、理由が理解不能なんだが……」
ひかる(……神鉄の導き……?つまり、神鉄を信じろってことか!?……信じれば……託せば……俺も
 ヤツみたいに次の開放度へ進めることが出来るとでも……?)
ブツブツと考えるひかる
切子「……次は……どこへ行く?」
ひかる「……どこへって……」
キュイイ〜〜ン
ひかる神魔光叢牙しんまこうそうがが蒼く輝く
ひかる「……神鉄の導くがままに進めば……いいんだろ?」
切子「分かった」
・
・・
・・・
と、言うわけで神鉄の導きに従い先へ進むことになったひかると切子……
※ってか今回の話って一体何の意味があったんだ!?……なんてつっこんではいけない!(なんだそりゃ!?)

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