朱い宇宙の侍・祖章(
第12幕 〜何故(の誘拐か!?〜
血十字(を撃破し、また穏やかな(?)日々を送れる……と思いきや、今度は綱國(財閥の財閥嬢が誘拐された
……ってなわけで、一行は事件解決のために乗り出すのであった……
SS学院(放課後)
大典光(「……さて、どうするかな?」
日宗三月(「う〜ん、さすがに何の手がかりも無いんじゃあどうしようもないわよねぇ……」
珠数恒次(「フッ……任せろ!こんなときこそ俺の出番!!」
光(「……何か癪だが、お前に任せるわ……」
恒次(「その言い方が何か癪なんだがなぁ……」
三月(「いいからとっとと情報収集してくる!行った行った!!」
恒次(「……はいはい」
・
・・
・・・
で、ひとっ走り情報収集に出向く恒次(……
ズダダダダッ
恒次(「ただいま戻ったぜぇ!!」
一同「早ッ!!」
三月(「さっきから数分しか経ってないじゃないのよ!本当に情報を仕入れてきたんでしょうね?」
安童切子(「正確には3分34秒」
一同「いやいや、正確に答えなくて良いから……」
ってか数えていたのか!?コイツ……
光((まぁ、女のことになるととことん張り切るタイプだからなぁ……コイツ……)
恒次(「さて、仕入れた情報だが、朝8:00にリムジンにて登校。校門をくぐった後に消息が途絶えたらしい。
うむ。そういうことだ……」
光(「……じゃ、内部犯ってことか!?」
三月(「ええ、学院の生徒以外がこの学院の中に忍び込むことは難しいしね……」
恒次(「……う〜〜ん、ま、それか、一度校門をくぐったが、何かの呼び出しにあって外へ出たところを拉致
られたかのどっちかだろうな……」
光(「まぁ、それはいいとしてだ……それだけでは動けんぞ……」
三月(「ええ、犯人がどこにいるのか、その彼女がどこに囚われているのか……」
恒次(「その点もぬかりは無い。この近辺で婦女子を監禁できそうな場所は網羅している」
自信満々に語る恒次(……そして……
ザザッ
引く一行
一同(うわぁ……コイツあぶねぇ……)
恒次(「あれ?何……一体!?」
光(「……で、どこだって!?」
恒次(「……まぁ、待て、物事には順序というものがあるのだよ……」
※どんな順序だ!?
恒次(「場所は全部で3つだ……だが俺達は4人……どうやって割り振るかを考えてからだなぁ……」
三月(「んなもんじゃんけんで決めればいいでしょう!とっとといくわよ!じゃんけん……」
恒次(「ま、待て……まだ何を出せば良いか考えて……」
……結果……
俺と切子(がグー、三月(がチョキ、恒次(がパー……見事なあいこだ……
恒次(「おっし!あいこだからもう1回」
三月(「はぁ?何言っているの?見事3つに分かれたんだからこれで決定よ!」
恒次(「のぉう!!」
光((そういう考えかたも出来るな……)
三月(「何?文句ある?」
恒次(「いえ……何も……」
光(「……で、肝心の場所は!?」
恒次(「……ああ、場所はだな……くそっ……」
・
・・
・・・
と、言うわけで3方に分かれて探索することになったのだ……
天四斗(、某廃屋
そこは……もう何年も前から空き家になっている場所……取り壊しの予定は無い……と、言うか……
持ち主は結構な富豪で、何でも遺言にて取り壊すな……と来たらしい……跡継ぎもいないのにこんなモン
残して一体何になると言うのだ……
光(「……はぁ……とりあえず行くか?」
切子(「……」
無言で中に入る切子(
光(「おいおい……」
ギイイイ〜〜〜〜
光(「ん?」
廃屋内部は……驚くほど綺麗だった……
光((……なぜ?こんなに綺麗なんだ!?……そうか……こいつは当たりと考えてよさそうな雰囲気だな)
コツコツコツコツ……
そのまま中を進むと……
切子(「……来る……」
*「ようこそ……よくここが分かったね……」
漢がやってくる
光(「……どうやら本当に当たりってか?」
ザッ
対峙する2人
光(「……倒す前に1つ聞いておく……綱國(財閥の財閥嬢とやらは無事なんだろうな?」
*「……フフフ……どうだかな……」
光(「……」
*「しかし、お前は何だ?……彼女とは何も繋がりは無かろう……それとも……正義の味方気取りでここ
まで来たというのかね?」
光(「……生憎正義の味方に興味は無い……ただ俺は……人を傷つける……傷つけようとするヤツを無性
に叩っ斬りたいだけだ」
スラッ
抜刀する光(
切子(「待って」
静止しようとする切子(を振り切り……
光(「止めるなよ……死合はもう始まっているんだぜ……」
*「はっ!」
ゴヒュッ
飛び出す2人
光(、*「はっ!」
ギイインッ
そのまま組み合い……
光(、*(出来る……)
……さてさて、無事に財閥のお嬢さんを救い出すことは出来るのかな〜〜〜っと……
続
前の話へ 戻る 次の話へ