朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第10幕 〜ある意味凄い危機〜



ひかるの仇が血十字ブラッディ・クロスのトップかもしれない……ってなわけで乗り込んだ一行だが……今回も(も!?)ハズレ
のようであった……だが、引き返すわけにも行かず、一行は血十字ブラッディ・クロスを蹴散らして帰って来たのだった……
※え?事前に顔とか調査できないのか!?……犯罪者は世間に顔を知られないようなモンなんですよ……
 ↑本当かよソレ……
血十字ブラッディ・クロスアジト前
大典光おおのり・ひかる「……さて、帰るか……」
日宗三月ひむね・みつき「そ〜ね」
ひかる恒次こうじ珠数たますさんには今回も違ってたって言っておいてくれや……」
珠数恒次たます・こうじ「おう!任せろ!」
と、言うわけで、一行は岐路に着く……
ひかる(……はぁ、今回もハズレだったか……くそっ……)
・
・・
・・・
そんなことを考えながらSS学院寮へ到着。
恒次こうじ「あ、そういえばさ……」
ひかる「うん?」
恒次こうじ「リコってどこに住んでるの!?」
ひかる「は!?……」
ひかる(リコがどこに住んでいるかって……きっとルクシオールの中かノイエのどっかですよ……じゃなくって
 ……イキナリ何を!?)
どうも恒次こうじの視線から……切子きりこのことをそう呼んでいるらしい……
※なぜにそんな呼び方にしてるんだぁ!?……ちなみに三月みつきのことは……そのまんまなんだろうなぁ……
 (何?この差別!?)
ひかる(ヤバッ!!)
……ってか勝手にあだ名をつけるなよ……
安童切子あんどう・きりこ「……寮……」
恒次こうじ「なるほど、なるほど。ふむふむ」
ひかる(ついつい何の気なしにコイツラと帰って来たけど……どうするよ、どうするよ……)
三月みつき「このバカだけには部屋を教えちゃダメよ、毎日のようにしつこく訪問すると想うから」
と、恒次こうじを指差しながら語る三月みつき
恒次こうじ「おい!人を何だと……」
三月みつき「……女たらし……」
恒次こうじ「うぉ〜〜い!!」
ひかる(……あ〜〜〜、まぁ、なんと言うか……大丈夫……だよな……うんうん)
恒次こうじ「……あれ?……でも、俺の調べでは寮の空き部屋はもう無かったような……う〜〜ん」
ひかる「お前、何調べているんだよ……」
恒次こうじ「フッ……漢たるもの寮のどの部屋に女が住んでいるか把握しないことに……」
ズドガッ
最期まで(←字が違う……)言い終わらぬうちに三月みつきに弾き飛ばされる
三月みつき「そういうところが女たらしなんでしょうが!」
ひかる「とりあえず今日はここらへんで解散ってなことで……」
三月みつき「そ〜〜ね」
ひかる(おし、なんとか切り抜けた……)
恒次こうじ「うし!じゃ、早速お前の部屋でゲームな……」
ひかる「何でやねん!!」
すかさず突っ込みを入れる……
三月みつき恒次こうじ「え!?」
ひかる切子きりこ「……」
恒次こうじ「分かったぞ!分かったぞ早乙女のヤツゥ!」
誰が早乙女やねん……ってか何故にチェンゲ版敷島博士のモノマネですか!?という疑問はさておいて、何が
分かったというのだ?コイツは?
恒次こうじ「そう、リコが現れてからのひかるの変化……お前の隣の席に陣取るリコ、そして今日……全ては一点に
 集約するのだ!」
ひかる(……コイツ……女のことになると頭の回転が速くなるのな……)
恒次こうじひかるぅ!テメェ!一体どういうことかキッチリ納得できる回答をしてもららないとぶっ殺すぞ」
ひかる「ハハハ……学院1の腕を持つ俺をお前が殺せるか!?」
ひかる(あぁ、こうも簡単にバレるとはなぁ……まぁ、いつまでも隠し通せるわけでもないしな……)
三月みつき「?……どういう?」
恒次こうじ「何だ?まだ分からんのか!?相変わらず俺をどつくことしか能の無いヤツめ……」
三月みつき「はぁ?!誰が……」
恒次こうじ「いいか、こいつはなぁ」
ビシっとひかるを指差し
恒次こうじ「毎日リコたんと激甘な生活を送っているに違いないんだ」
どうでもいいが名前に『たん』とか『きゅん』をつけるのはやめような……俺はそんなヤツと友達の縁を
持ちたいとは思わんぞ……
三月みつき「そりゃアンタの妄想だろ」
恒次こうじ「フッ……ロンよりオープンリーチ一発ツモ!リコに聞けば分かる!」
と、切子きりこに向かい
恒次こうじ「ズバリお前はひかるの部屋に住んでいるんだろ!」
切子きりこ「……そう……」
ひかる(ああ、終わった……全て終わったな……)
三月みつき「ま、いいんじゃないの?恒次こうじじゃないんだし」
恒次こうじ「うぉい!」
ひかる「へ!?」
三月みつき「大家からの許諾はあるんでしょ?だったら問題なしなし」
恒次こうじ「待て待て!問題大有りだぞ!俺の部屋じゃなくひかるの部屋だってのが」
三月みつき「ってかアンタの部屋ってことの方こそ問題よ。間違いなく即刻退学処分になるわ」
恒次こうじ「テメェ、俺を何だと……」
三月みつき「だから何度も言っているでしょうが、『女たらし』って……じゃ、忘れないように顔に書いてあげ
 ましょうか?」
恒次こうじ「ざけんな!顔に落書きされるのは寝ているヤツだけで十分だ!」
ひかる(また痴話喧嘩が始まったよ……)
切子きりこ「……」
ひかる「あ〜〜〜、じゃ、帰るか……」
切子きりこ「……そうする」
・
・・
・・・
恒次こうじ「あ、待てひかる!まだ話は終わってないぞ……ってかここからが重要な話で……」
三月みつき「心配しないで、切子きりこ、このバカをあなたが部屋にいるときに訪問させないから……」
恒次こうじ「ちょ、待てや!!」
2人のドつきあいを無視しつつ俺達は部屋へと帰った……
ひかる(……むぅ、それにしても……三月みつきがこのことについて咎めないとは……ちょっと驚きだな……)
※ところで、寝るときはどうしてるのかって……まぁ、切子きりこは某奴隷宇宙人よろしく押入れの中で寝ていたり
 するんですよ……(いやいや、某奴隷宇宙人よか某青色鼠嫌い未来ロボの方が分かりやすいだろ!)

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