つくがく de SS
3時限目・後篇



クリスマスに向けて家庭科の授業の一環としてクリスマスパーティーを行うことになった一行・・・
そして、月日は経ち、12/24・・・
ツクール学園、調理室
・・・ケーキ作りに翻弄する食チーム・・・さながら一種の戦場である・・・
フィル「・・・あれ?お砂糖は・・・?」
氷菓子茜薙ひがね・せな「すまん、ちょっと借りていた・・・」
と、砂糖をフィルに返す茜薙せな
ルイン「・・・」
ルインは、オーブンとにらめっこ・・・生地が焼きあがるのを待っております
リズ「この分だと、お砂糖が足りなくなっちゃうかも・・・」
愛「ひとっ走り買ってこようか?」
リズ「お願いね〜〜〜」
と、言うわけで、愛は早速買い出しに行こうとするのだが・・・
茜薙せな「あ、ちょっと待て・・・買い出しに行くのなら、他に足りないものがないか確認してからの方がいいの
 ではないか?・・・二度手間になるしな・・・」
他に足りないものは無いか?と聞いてみる茜薙せな
フィル「生クリームも結構底をついてきちゃってるから、お願い。」
小麦粉や、ベーキングパウダー、バニラエッセンスなどは十分にあるそうである。と、言うことで、砂糖と
生クリームを買いに行く愛であった。
ルイン「・・・ケーキはまだ当分焼きあがりそうにないな・・・」
茜薙せな「そうだな・・・だったら、シャンパンや七面鳥を会場に運んでおく・・・というのはどうだ?」
ルイン「他にもチーズフォンデュに使うフランスパンのカットやジャガイモ、ブロッコリーなどを茹でる作業も
 残っているんだったな」
ひとまず、シャンパンと七面鳥を会場へ運ぶことにするルイン
ツクール学園、体育館
ルイン「おお!?」
見事なツリーが目に入り、驚きの声を上げるルイン
フェア「なかなかのものでしょ?」
フェア、自慢げに話しかける
竜一「フェア、まだ、準備は終わってないぞ」
フェア「はい〜〜」
上空から竜一の声が聞こえる。何事かと見上げてみると、折り紙で作った輪っかを飾り付けている一行が・・・
天然蛍あましか・けい「こんなとき、フェアがいると楽だよね。」
空を飛べるフェア、うら美のおかげで比較的簡単に輪っかの飾りつけが進んでいく
けい「フェア、こっちこっち。」
フェア「は〜〜い、今行きます〜〜〜」
・
・・
・・・
そして、ルインがシャンパンと七面鳥を配置して帰ってくると・・・愛も買い出しから戻ってきていた
愛「あ・・・」
一同「どうした!?」
愛「・・・領収証、もらい忘れた・・・」
ルイン「え〜〜っと・・・」
さて、どうしようか・・・と考えると・・・チ〜〜〜ンとオーブンから焼きあがりの音が
茜薙せな「このタイミングでケーキ焼きあがりの音か・・・」
クイズ番組なら、ここで解答時間終了だな・・・と考える茜薙せな
・・・とりあえず、あとでキララ先生に話すとして、今はケーキ作りに集中することに
愛「・・・あれ?チョコはもう無いの?」
リズ「へ!?殆どチョコバナナに使っちゃったけど・・・」
愛「じゃ、買ってこないと・・・」
フィル「あれ?チョコがまだ必要な部分ってあったっけ?」
愛「ブッシュドノエルのホイップクリームに必要なんだけど・・・」
チョコレートクリームを作りたいんだけど・・・と愛
茜薙せな「むむ、そこはココアを使うんじゃないのか!?」
未開封のまま放置されているココアを見て茜薙せなが言う
愛「あ、そっか・・・そのためのココアか・・・」
と、言うわけで、ココアを使ってホイップクリームの制作にとりかかる愛・・・
フィル「・・・ショートケーキは完成したけど・・・あと、残っている作業ってなんだっけ?」
茜薙せな「フランスパンのカットと野菜とウィンナーの茹で上げだ。」
フィル「そっか、チーズフォンデュの方をすっかり忘れていたよ・・・」
と、言うわけで、ケーキの運び込みを再びルインに任せ、フィルはチーズフォンデュの準備に取り掛かる
リズ「あ、苺余ってるんだ・・・チョコ苺も作っちゃおっかな・・・」
・
・・
・・・
そして、どっぷりと日が暮れ・・・
一同「お・・・終わったぁ・・・」
ようやく全ての料理が完成し、会場へ運び終えることに成功した食チームであった・・・
と、いうわけで、後は、明日の本番を楽しむだけである


続

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