つくがく de SS
3時限目・中篇



クリスマスに向けて家庭科の授業の一環としてクリスマスパーティーを行うことになった一行・・・
そして、衣食住の3つのグループに分かれ、準備を進めて3週間・・・
ツクール学園、被服室
ファイン「ん〜〜、どうかな?」
レイン「悪くは無いと思う」
衣装作りチームはセナ、司に出来上がった衣装を着させ、最終チェックを行っていた。
セナ、司「・・・」
萌黄もえぎ色の羽織をクリスマスツリーにみたて、一斤染いっこんぞめ、はなだ色、山吹などの刺繍ししゅうボタンで飾り付けられた衣装を
纏う2人。
よく見るとベースとなっている羽織の柄と色身が若干違うが、これは、反物を購入し、作り上げたのではなく、
古着屋でベースとなる羽織を大量に安く仕入れ、それの上に飾り付けを行ったからである。
※何!?古着屋でそんなに大量の羽織が売っていることはあるのかって!?・・・そこは突っ込んじゃダメです。
 ・・・まぁ、反物から着物を作り上げるのって、実は意外に難しいんじゃないか!?ってな推測もあっての
 ことなんですがね・・・
中倉新八「・・・うむ。」
新八も納得のできのようである。
レイン「よ〜〜し、じゃ、これで・・・後は当日を待つだけだね。」
新八「ときに、当日まで、どこに保管しておけばよいのでござるか?」
ファイン「そういえば、保管場所を考えてなかったね・・・」
とりあえず、ファインがお城のクローゼットに収納する・・・ということで決着がついたそうである。
レイン「当日、忘れないでね。」
ファイン「ふぁえ?・・・大丈夫、大丈夫。」
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・・
・・・
ツクール学園、調理室
氷菓子茜薙ひがね・せな「企画も終わり、材料も・・・早く消費しないといけないもの以外は揃っているしな・・・」
今回は2〜3日もかけて作るような料理はなく、前日に作り始めれば間に合うような料理ばかりなので、実は企画
が終わってからそれなりに暇だった料理チーム。
愛「予行練習もしたしね。」
一同「・・・うん・・・」
ちょっと表情を曇らせる一行・・・
と、言うのも、学園にある材料で予行練習を行ったはいいのだが・・・材料が古かったのか・・・完成したモノ
はイマイチの味だった・・・のである。
※ちなみに、仕方がないんで、各自、自腹で材料買って練習を行いました。
ルイン「七面鳥とシャンパンの予約も済んでいるし・・・そう考えると、あと1週間・・・やることがないな
 ・・・」
前日は忙しくなりそうだから、今は羽休め・・・の時期なんだろうが・・・みんなが色々と準備している中
1チームだけだらけているのもなんだか性に合わない一行。
茜薙せな「うむむむむむ・・・」
リズ「じゃあ、料理をどう飾り付けるか・・・とか、考えてみる?」
一同「それだ!!」
リズの発言に一行は同意し、かくて、会場にどんなふうに料理を配置するのがいいのかを考えるのであった
・
・・
・・・
ツクール学園、体育館
ササ「・・・こんな感じ?」
テープを床に張り、会場のセッティングのチェックを行う一行。
実際にテーブルやツリーを運びこまないのは、運動系の部活で体育館を使用するため、1週間や2週間も前から
ずっとセッティングしっぱなし・・・というわけにはいかないからである。
竜一「やっぱり、実際にセットしてチェックしてみたいな・・・」
ササ「え〜〜〜!?でも、当日じゃないのに、いちいち運び込んで片づけるのは面倒くさいじゃん」
うら美「・・・それこそ、卓球台や用具室にあるもので代用すればいいのでは?」
一同「おお!」
確かに、片づけなくてはいけないことは同じだが、とりあえず、セッティングに関しては用具室にあるものでも
代用は可能である。
早速、卓球台を机代わりに実際の配置の練習を行ってみる一行。
フェア「こんな感じ・・・?」
竜一「やっぱり、実際に配置してみるとよくわかるな。」
天然蛍あましか・けい「じゃ、もう片付けて、帰って寝ようね・・・」
と、けいは既に帰る準備をしだすのだが・・・
竜一「いや、待て・・・この配置を忘れないようにメモさせろよ!」
と、言うわけで、決定済みのテーブル配置をメモした後、一行は片づけを行うことに・・・
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・・
・・・
・・・衣、食、住各チームとも、準備は万端だ


続

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