つくがく de SS
3時限目・前篇



クリスマスに向けて家庭科の授業の一環としてクリスマスパーティーを行うことになった一行・・・
そして、衣食住の3つのグループに分かれ、準備を始めることになった・・・
そして、1ヶ月前に企画が始まり・・・それから3週間経ち、12/18・・・
ツクール学園、職員室
ルシャーティー・エィユゥミス「来週はクリスマスですか・・・早いですね・・・」
キララ「ええ。今年は気合入れてクリスマスパーティーをしますよ!」
窓の外を見ながらルシャとキララが話す。
芹沢慶治「・・・クリスマスか・・・」
ルシャーティー「芹沢先生・・・クリスマスと言うのはですね・・・」
慶治「いや、分かる・・・」
ルシャーティー「そうですか・・・」
実はちょっと説明してみたかったルシャ・・・ほんの少しだけしゅんとする
慶治「時に・・・冬と言えば、陰陽五行では、北を指し、その守護は玄武・・・イメージカラーは黒・・・」
そして、続けて慶治は語る・・・
慶治「玄冬という言葉もあるくらいである・・・雪が降ればホワイトクリスマス・・・雪が降らなければ・・・
 本来の冬の色である黒を取ってブラッククリスマスとならず、グリーンクリスマスになるのは・・・」
ブラッククリスマスもあって然りなのでは・・・とチョットだけ思う慶治に、ルシャが答える。
ルシャーティー「クリスマスツリーに使われるもみの木が冬でも葉を落とさない、緑色の針葉樹だからじゃない
 でしょうか?」
慶治「・・・」
・・・その後、暫く沈黙が続き・・・
慶治「・・・ところで、クリスマスには和菓子は相応しくないのであろうか?」
今年は和菓子もあるクリスマスが良い・・・と密かに思う慶治
ライリス「そういえば、あまり聞きませんねぇ・・・」
ライリスも会話に参加する。
キララ「元々、和の行事ではないことが起因だからだとは思いますが・・・折角ですから、中華の天津と和菓子
 と洋菓子を取り入れたクリスマスパーティーってのもいいかもしれませんね。」
更に、嬉々としてキララは語る
キララ「そうですね、七面鳥で作る北京ターキーにカステラでブッシュドノエル、サーターアンダギーを使った
 クロカンブッシュ、あ・・・すあまのチョコレートフォンデュなんてどうでしょう!?」
※七面鳥はターキー・・・それの北京ダック風なので『北京ターキー』
一同「いや、それは・・・」
・・・すあまのチョコレートフォンデュなんて・・・見た目はかまぼこをチョコであえて食べるようにしか
見えないのでやめた方がいいというか、すあまにチョコはあうのだろうか・・・と教師一同は思う・・・
と、言うか、クリスマスに和菓子を・・・という話題から、クリスマスに和洋中混合料理を・・・ってな話題に
なっているのだが・・・これが、キララマジック!?
キララ「あ、更にブッシュドノエルとクロカンブッシュを組み合わせれば・・・」
※クロカンブッシュ+ブッシュドノエル=クロカンブッシュドノエル・・・!?
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・・・
ルシャーティー「・・・パーティー当日には雪が降るといいですね。」
ライリス「ええ。そうですね。」
と、和やかな会話・・・天気予報ではどうだったかな?とライリスは思う。
キララ「まぁ、でも、もし、雪が降らなかった場合は、芹沢先生を驚かすか、私が星属性魔法を駆使すれば何とか
 なりますよね?」
さりげなくとんでもないことを言い出すキララ先生。
慶治「・・・雪に似た石を選んで降らせと?・・・そのような器用な真似は・・・」
その前に石降り現象の石は自在に選ぶことができるのか!?という疑問が・・・
ライリス「星属性魔法を利用するって・・・まさか・・・流星とか隕石とか降らすつもり・・・なの!?」
戦々恐々とした面持ちのライリス・・・
※結論、どっちにしろ、石が降ってくる・・・そんなクリスマスはどう考えてもイヤですよ!
流石に本当に実行しないだろう・・・とは分かってはいるが・・・教師一同は一応、当日、雪が降るといいな
と願うのであった・・・


続

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