つくがく de SS
課外活動の14



もうすぐバレンタインデーを間近に控えたツクール学園・・・
今回はそんなバレンタインデーに纏わる物語
ツクール学園、某教室
愛「竜一君」
竜一「ん?」
バレンタインが迫ったある日の放課後、愛は竜一に声をかける・・・どうやら、2人でバレンタインにクラスの
皆に配るチョコの作成のため、材料の購入と、料理を手伝ってほしい・・・とのことである。
竜一「先生方に配るのもいいかもしれませんね。」
愛「そうだね。」
と、言うわけで、生徒の他に更に教師の分のチョコも作るべく、買い物に出向こうとすると・・・そこへけい推参
天然蛍あましか・けい「あ〜〜、そろそろあの季節だね・・・」
愛、竜一「・・・」
買い物に行きたいな・・・と眼が無言で語っている中、けいは続ける・・・
けい「ある方角を向いて板チョコを食べる・・・ってなイベントがもうすぐなんだよね・・・」
司「・・・いや、それ、節分が混じってるぞ!」
けい「あれ?・・・違った・・・じゃあ、鬼のような形相の彼女がチョコを投げつけてくるイベントだっけ?」
一同「どんなイベントだぁ!」
※修羅場なカップルだとそんなイベントもあるのだろうか・・・?
更にけいは歳の数だけ板チョコを食べる日だったけ!?などとボケを続ける・・・
そんな他愛もない話をしている間に、愛と竜一は買い物のために、帰宅することに・・・
・
・・
・・・
そして、バレンタイン当日・・・
ツクール学園、某教室前廊下
司「・・・」
うろうろと、教室の前を行き来する司・・・はたから見ると物凄く不審な行動である・・・
司「う、う〜〜ん」
どうやら、セナはちゃんとチョコをくれるのか・・・ということを不安に思っているらしい
セナ「何をしているの!?」
司「うはぁ!?」
と、そこへセナが登場し、不審な行動を見かねて声をかけてくる。
司「いや、なんでも・・・ないよ・・・」
平静を装ってどうにか誤魔化してみる司・・・それをふぅ〜〜んとセナが見つめる
セナ「ところで・・・司はカカオ99%とカレールーとではどっちが欲しい?」
後ろ手で何かを持っているらしいセナが唐突にそんなことを言い出す
司「へ!?」
こ、これは・・・バレンタインの選択!?・・・苦いチョコか、辛いカレーか・・・どっちを受け取るべきなの
かと真剣に悩んでいると・・・
セナ「冗談だよ・・・」
司「はい!?」
すっとラッピングされた小包を渡される。
セナ「ホワイトデーには3倍返しだよ」
司「・・・いっ!?」
渡されたチョコの包み紙は高級チョコレート製菓として有名な行天部コテンブのもの・・・これの3倍返し
となると・・・と司は硬直していると・・・
セナ「それも、冗談だよ・・・」
司「・・・ええっ!?」
チョコ1つ渡されるだけでもセナの掌の上で遊ばれる司であった・・・
・
・・
・・・
一方その頃、ルインは・・・
リズ「ル〜〜インッ」
ルイン「むっ!?」
背後から忍び寄るリズ・・・を持ち前の危険察知能力で察知し、振り返るルイン
リズ「ちょっといいかな?」
ルイン「どうしたんだ?」
リズ「ちょっと、ついてきてほしいんだよね。」
そのままリズはルインを引き連れ、調理室へと足を運ぶ
ツクール学園、調理室
リズ「今日は、バレンタインだからね・・・」
ガチャッ
などといいつつ、調理室にある冷蔵庫を開けるリズ
リズ「えっと・・・確か今朝ここに・・・」
あ、あったあった・・・と冷蔵庫からチョコレートムースを取り出すリズ
リズ「手作りのチョコレートムースだよ。」
コトっとルインの前にチョコレートムースを差し出すリズ
リズ「・・・ありゃ!?・・・スプーン持ってきてなかった・・・」
しかし、チョコムースを渡してから、スプーンを持ってきていないことに気が付くリズ
・・・ムースは『飲む』わけにはいかない・・・果たして、リズはどうやってルインにムースを食べてもらう
のか!?


続

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