つくがく de SS
課外活動の12・後篇



ある日のツクール学園で起きたミステリー・・・ライリス先生の愛夫弁当盗難事件・・・
職員室の・・・自分の鞄の中にあった弁当が消えたというこの事件・・・果たして解決できるのか!?
ツクール学園、職員室
天然蛍あましか・けい「う〜〜ん・・・じゃあ・・・」
と、けいは考え込む
ルイン「・・・と、とりあえず、今は、けいをそっとしておいて、俺達で聞き込みでもしてみようぜ」
リズ「そうだね。やってみよ〜〜」
・
・・
・・・
でもって、早速職員室にいる教員に聞き込みを行ってみたのだが・・・
ルイン「・・・収穫は無しだな・・・」
リズ「うん、こっちも、同じ・・・有力な手掛かりは見つからなかったよ・・・」
ライリス「う〜〜ん、私のお弁当・・・一体どこに!?」
けい「あ!?」
と、そんな時、けいが叫ぶ
ルイン「どうした!?何か気がついたのか!?」
けい「ところで、何を探していたんだっけ!?」
ずがしゃあ〜〜んっ
今更そんなことを!?と一同は盛大にズっこける。
ライリス「・・・私のお弁当よ・・・」
ルイン(さっき、お弁当のことについて触れてなかったか?けい・・・)
最早、忘れっぽいとかそういうレベルじゃないぞ・・・と一同
けい「ふ〜〜ん、どんなお弁当なの・・・」
ライリス「え?・・・それは・・・ね・・・」
と、お弁当の詳細を話してみるライリス。
緑色のスカーフでくるんである二段のお弁当箱で・・・と話し出すと・・・
けい「ふ〜ん、なんだかこれと似てるね・・・」
と、ゴソゴソと近くの机から正にライリスのお弁当を取り出すけい
ライリス「そう!これよこれ!!」
リズ「あれぇ〜〜〜!?」
推理も何もなしに、唐突に解決してしまう事件・・・こんなんでいいのか!?
ライリス「・・・あれ!?」
けいから弁当を受け取るライリス・・・だが、何か妙・・・そう・・・妙に軽い・・・
ライリス「ま・・・まさか!?」
バッ
・・・弁当を開けてみるライリス・・・
一同「これは!?」
・・・物の見事に空っぽだった
ライリス「わ・・・私の・・・愛夫弁当・・・」
わなわなと怒りに震えるライリス。危機をいち早く察知したルインはリズを抱え、距離を置く
リズ(・・・そ、そういえば・・・ライリス先生って・・・自分でお弁当を作ってない・・・の?)
ルイン(・・・ん?そういえば・・・)
今までずっとライリスのお弁当は夫が作ったもの・・・として、自然な流れでここまで来ていたけど・・・何の
疑問も出なかったな・・・と思うルインとリズ
ルイン「・・・はっ!?」
そして、ルインは気がつく・・・今までの流れは全てミスリード・・・そう、最初から犯人は近くにいたのだ
ルイン「・・・なぁ、けい・・・お前・・・その弁当食べちゃった・・・だろ?」
けい「ん〜〜。そうだけど・・・」
ぬけぬけっと語るけい
一同「・・・」
本当にアッサリと解決してしまった
・・・事件の全貌はこうだ・・・
ぼへ〜〜っとしながら職員室に入ってきたけいは・・・さながら空気のように溶け込み、誰の目にもとまらなかった
・・・そして、なんだかどうにもおなかがすいたけいはそのまま近くにあったライリスのお弁当を勝手に食べ、
また、ぼへ〜〜っと何事も無かったかのように職員室から去って行った・・・
恐るべしけい・・・悪意とかそんなものが一切ないだけに・・・まさしくこれは完全犯罪!
ライリス「・・・くも・・・よくも・・・」
いけしゃあしゃあとしているけいにライリスが遂にキれる!
※ちなみに、ライリスじゃなくてもこれはキれます。
ライリス「・・・そこに・・・なおりなさいッ!!マグナムソード!」
ズドバガシャアアアッ
ドゴオオオンンッ
怒りのマグナムソードがけいをのみこみ、職員室を巻き込んで全てを薙ぎ払う・・・
ルイン「職員室が・・・」
リズ「・・・あ、あはは・・・」
・・・食べ物の恨みは恐ろしい・・・特に愛が絡むと恐ろしいことになるということを知った一同
けい「あ〜〜、だから愛って熱血+必中+閃き+気合+加速+幸運+努力なんだね〜〜〜」
盛大にスっ飛ばされながらけいが言う・・・
一同「違うから!!」
こうして・・・学園を違う意味で揺るがした愛夫弁当消失事件は幕を閉じた・・・
※ってか、勝手に人の弁当を食べちゃだめだよ・・・けい・・・


END

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