Eighter -Extra Voyage-
31ster 〜究極の雀牌後日談〜



#0
 究極の雀牌……それは雀牌2個(1トン)1000kg(1t)を誇るというトンでもない代物……そして、それを作ったのは新元素を
作ることに命をかけていた漢、言八区丗郎(いうぱっく・さんじゅうろう)……今回はそんな漢の……間違った進路を綴ったエピニクス
※エピ『ニクス』じゃなく、エピ『ソード』だからッ!!ってかドラグーンストライカー!?……もはやソードか
 らかけ離れ過ぎているぞ

#1
 天四斗(あまよと)、Eighter本部
言八区丗郎(いうぱっく・さんじゅうろう)「久しぶりだな……」
梓與鷹(よたか)「……あなたは……」
 ある日、Eighter本部にやってきたのは……丗郎(さんじゅうろう)……
丗郎(さんじゅうろう)「少し頼みたいことがあってな……こちらに『東の(おぼろ)』がいると聞いてやってきたのだ」
雨水(おぼろ)「はいはい。何の御用でしょうか?」
 早速(おぼろ)推参……
丗郎(さんじゅうろう)「……以前、究極の雀牌を作ったのだが…………」
一同「……ああ、あれねぇ……」
 あの変な発明……というかなんというか……と一同
丗郎(さんじゅうろう)「だが、違うのだ!アレは何かが違うと……そう気づいたのだ!」
一同「今更ですか……?」
 気付くのが遅すぎでは!?と一行……
丗郎(さんじゅうろう)「確かにアレはあれで最高の『究極の雀牌』だが……それを超えるような究極の雀牌を私は作りたいと思うの
だ!」
 拳を握りしめくわっと宣言する丗郎(さんじゅうろう)
與鷹(よたか)「ちょっと、待て、アンタ、新元素の開発に命をかけていたんじゃ!?」
丗郎(さんじゅうろう)「ハン、あんなもの、Cioが公表できなかった時点で諦めたわ!」
與鷹(よたか)「いや、あの……オーパーツを利用しないと新しいものを生み出せないって……どうかと思いますが」
 現代科学の応用で、新しい元素なりを作ってくださいよ……と與鷹(よたか)が呆れてみる
丗郎(さんじゅうろう)「そこでだ!話を戻すぞ!!」
 ……丗郎(さんじゅうろう)が今回、ここへやってきた究極の目的……それは……
丗郎(さんじゅうろう)「日本で屈指の玄人(バイニン)、東の(おぼろ)をも納得させる雀牌こそ究極の雀牌に相応しい……私はそう考えてここへやって
きたのである!!」
與鷹(よたか)「……何だそりゃ!?」
丗郎(さんじゅうろう)「協力してくれますかな?」
(おぼろ)「ふふふ、任せなさい!」
 ……と、いうことで、與鷹(よたか)を無視して(おぼろ)はこの依頼を引き受けることに……
(おぼろ)「じゃ、行ってきます!」
與鷹(よたか)「どこへだよ!?」
 最もな突っ込みはさておき、(おぼろ)は東京都、言八区(いうぱっく)研究所へと向かった……
與鷹(よたか)「……全く……新元素の開発から何だって究極の雀牌の開発へと切り替えたんだよ……」
 しみじみと語る與鷹(よたか)であった……

#2
 そして、(おぼろ)が勝手に依頼を引き受けてから数週間後……
※ちなみに、数週間もつきっきりで丗郎(さんじゅうろう)のもとにいた……ってなわけではありません。
 東京都、言八区(いうぱっく)研究所
丗郎(さんじゅうろう)「見よ!これこそ、真・究極の雀牌……更に、真・究極の点棒に、真・究極の雀卓……これこそ私が今までの
研究成果全てを注ぎ込んだ究極の麻雀三種の神器である!!」
 ばば〜〜〜んと指をさして完成したモノを(おぼろ)に見せつける丗郎(さんじゅうろう)
※今までの研究成果全てを注ぎ込んで作った麻雀道具って……アンタ、今まで何の研究を行ってきたんだ!?
(おぼろ)「ふぅむ……ふむふむ……」
丗郎(さんじゅうろう)「フフフ……見るがいい!このオリハルコンとカオサイトで作った雀牌……ミスリルと緋々色金(ヒヒイロカネ)で作った点棒
そしてぇ……青生生魂(アボイタカラ)で作った雀卓!……これぞ、究極の逸品と呼ぶに相応しい。……おお!私は遂にやり遂げた
のだ!!」
 クッと涙ながらに解説を行う丗郎(さんじゅうろう)と……それを聞いてちょっと感心してみる(おぼろ)……
※しかし、そんなに大量のカオサイト、オリハルコン、青生生魂(アボイタカラ)緋々色金(ヒヒイロカネ)、ミスリルをどこから持ってきたのか
 ……謎だな……
(おぼろ)「さぁ!じゃあ、折角作ってもらったんだから、1局()つわよ〜〜〜」
 とか、なんとか、アイとユイと瀧を囲んで麻雀を始める(おぼろ)
安藤アイ「……あの……その……ひょっとして、また例のルールでやるんでしょうか?」
※ちなみにそのルールとは『脱衣』のことである……
(おぼろ)「何言ってるの……私はあんなエロオヤジとは違うんだから!」
安藤ユイ「……それじゃあ……」
 その言葉にほっと一安心するアイとユイであったが……
雨水瀧「どうしても脱ぎたかったら脱ぎなさい!」
アイ、ユイ「脱ぎませんよ!!私、露出狂じゃないんですからッ!!」
 があっと声をそろえて叫ぶ2人……
瀧「じゃあ、始めるわよッ!!」
 バッ
 積み込む用意をする瀧だが……
(おぼろ)「待って!!」
一同「何よ!?」
(おぼろ)「ちょっと、雀卓、雀牌、点棒はあっても、肝心の賽がないじゃないの!!」
瀧「あ、本当だ……」
丗郎(さんじゅうろう)「し、しまったぁ!!!三種の神器に囚われすぎ、サイコロの存在を忘れていたぁあ!!!」
 ががががぁ〜〜〜んと衝撃を受ける丗郎(さんじゅうろう)
瀧「本当、本当……雀卓がなくとも……賽がなきゃ始まらないからね……」
丗郎(さんじゅうろう)「くぅ……儂としたことが……迂闊だった……」
アイ、ユイ「……」

 ……その後、究極の麻雀三種の神器は四種の神器に増えたとかなんとか……
※ちなみに、真・究極の賽は黒曜石とオリハルコンを利用して作ったものだとか……(どうでもいいし)


END

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