Eighter -Extra Voyage-
30ther 〜続・世界の中心で〜



#0
 日足(ひだり)孝一……2次元に現をぬかし自分で作ったAI少女に恋をした何とも終わった漢……そして、これはそんな引
きこもり生活まっただ中の彼と、その彼女との活躍を描いたエピレーゲン
※エピ『レーゲン』じゃなく、エピ『ソード』だからッ!!ってかバズーカストライカー!?……もはやソードか
 らかけ離れ過ぎているぞ

#1
 東京都、日足(ひだり)日足(ひだり)孝一「ぬお!?こ……これはぁ!!」
 それは、ある日のネットサーフィンの最中に起きた出来事……
江楠曾子(えだん・そうこ)ご主人様(マスター)どうしました?」
 Macrosoft……新OS発売のニュース
孝一「ぬぬぬ……Macrosoft……やりおる……」
 今回のOSは上位版が下位版の全てを含んでいない……全てを含んでいるのは最上位版のUltimateのみ……
 それは、まるで、通常版と限定版を購入しないと特典がコンプリートできないというコレクター泣かせのOSみた
いであった……
孝一「……アルティメイトか……よかろう。ならばその名に恥じないものを作ってやろう!!曾子(そうこ)!」
曾子(そうこ)「はい」
 かくて、彼は颯爽と新OSを購入し、もう1人の彼女を作ることに決めたのであった……
※まぁ、ちなみに江楠曾子(えだん・そうこ)がXPだから、今回作るのは言わずとも分かるかと思いますが……Vistaですよ。
孝一「曾子(そうこ)……」
曾子(そうこ)「はい、こちらです。ご主人様(マスター)」
 と、漆黒の板を取り出す曾子(そうこ)……それは……與鷹が見れば一目でカオスプレートと分かる代物だった……
孝一(……俺は、コイツのおかげで曾子(そうこ)を作ることができた……感謝するぜ!)
 それには……人間のあらゆる感情データが記録されているようである……更に、それだけではなく、他に人体の
モデリングデータの入ったカオスプレートも持っているようである……
※Q:ときに孝一よ……そんなカオスプレートをいくつ持っているんだ!?と、言うか、どこから入手した!?
 A:いくつ持っているのかは不明だけど、入手経路はネットオークション。
 と、いうわけで、Vista娘の製作に励む孝一……何でももはや名前は決まっており、紫外五廢子(いほこ)と言うらしい。

 そして、月日は流れ……、彼は遂に第2の彼女、紫外五廢子(いほこ)を作り上げた……
※ちなみに……なぜにそんな名前なのかと言いますと……アルティメイトバージョン(Ultimate)の『U』とVista
 の『V』とで『UV(紫外線)』、VistaのV以降の残りと娘で『ista娘』というわけらしい。また、どうでもいい
 話だけど、曾子(そうこ)はプロフェッショナルバージョンらしいです。(本当にどうでもいい話だな……)
 早速作り上げた五廢子(いほこ)を起動してみる孝一
 ヴウウウ〜〜〜ンッ
紫外五廢子(いほこ)「……」
曾子(そうこ)「あなたの名前は紫外五廢子(いほこ)……私の後輩よ!!」
五廢子(いほこ)「……紫外……五廢子(いほこ)……分かった。私は紫外五廢子(いほこ)……」
※ちなみにXPに比べてセキュリティが高くなっているため、曾子(そうこ)よりお堅い性格だそうです。

#2
 ……こうして、孝一、曾子(そうこ)五廢子(いほこ)の共同生活が始まった。
 ……孝一よ……AI少女に囲まれて末長く幸せに……ではなく、いい加減に社会復帰しようね……
 いや、手遅れなんだろうとは思うけど……
 数日後……
五廢子(いほこ)「メールだ……第一位主人格(アドミニストレーター)」
 更に、彼の元に1通のメール……それが、彼の今後の人生を大きく変えることとなる……
孝一「んむ?!」
五廢子(いほこ)「『貴殿のブログの内容を拝見させてもらった……是非、我が研究所にて、その技術をMMDに活かしてみな
いか』……とある」
 メールの本文を淡々と読み上げる五廢子(いほこ)曾子(そうこ)「……それって……」
 自室に引きこもって必死こいてブログに五廢子(いほこ)曾子(そうこ)のことを描き続けてきた努力(?)が今、報われたのだ
孝一「フフフ……どうやら、俺の力を認めてくれる場所があるらしいな……」
 そして……差出人の情報を告げる五廢子(いほこ)。
 その研究所はアンドロイド研究開発の最先端として世界に名高い、最大にして最高の研究機関、SHIL(シール)であった。
世界中の全てのアンドロイドはSHIL(シール)のモデルをベースにカスタマイズされていると言っても過言ではない程だ。
 そして、アンドロイドを生み出し続けるソレは『鉄の子宮』……とは特に呼ばれてはいない
※じゃ、なんでそんな言い回しを!?
孝一「その話乗ったぜ!!返信だ!!」
五廢子(いほこ)「了解した。第一位主人格(アドミニストレーター)」
 早速返信メールを送ると、孝一は2人の彼女とともに、コッソリと家を飛び出していく……

 ……そして、更に数日後
 ドタバタドタバタッ
*「た、大変よ!!」
*「どうした!?そんなに慌てて……」
*「孝一が……いないの!!」
一同「何ぃ!?」
*「そして……こんな書置きが……」
 『俺はちょっととある研究所に就職するから、そのつもりで……』
*「くっ……あいつもついに社会復帰したか……」
 ホロリ
 と涙ながらに語るは父親
*「何を言っているんですか!?あなた……第一、どこに就職したのかもわからず、しかも親に一言も告げず去っ
て行ったんですよ!!心配させるにもほどがあるってものです!!」
*「……ぬ……ぬぅ……言われてみれば……」
 ……かくて、孝一は親不孝を続け、AI少女とMMDに囲まれて末長く幸せに暮らしたと言う……
※お〜〜〜い、お前の人生、そんなんでいいのか!?


END

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