Eighter -Extra Voyage-
32nder 〜死陸(だいろく)と呪いの聖剣 A〜



#0
 惑星死陸(まどほし・だいろく)……爆弾男、莫肆瀬事(ばくし・せず)の友であり、死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を繰る戦士……だが、そんな彼も今や呪われし聖剣
の全てを受け入れ、日々、苦痛にさいなまされる日々であった。
 ……これは、そんな彼がいつ、どこで、死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を手に入れたのか……そして、今、どうなっているのか
を綴ったエピネブラ
※エピ『ネブラ』じゃなく、エピ『ソード』だからッ!!ってかマガノイクタチストライカー!?……もはやソー
 ドからかけ離れ過ぎているぞ

#1
 ……話はまだ、死陸(だいろく)漆黒の撃力(ブラックインパルス)に入る前へ……
 某所
 ジャリッ
惑星死陸(まどほし・だいろく)「よぉ、久し振りだなぁ……瀬事(せず)……」
莫肆瀬事(ばくし・せず)「お!?誰かと思えば死陸(だいろく)じゃないか……」
 街でバッタリと出会った2人
※ちなみに、2人は昔からの知り合い……大学時代からのサークル仲間……らしいです。で、どんなサークルだっ
 たのか……なんてのは……この話には関係ないので割愛させていただきます。
死陸(だいろく)「……で、お前は今、何をやってるんだ?」
瀬事(せず)「フッ……ちょいと爆破に目覚めてな……楽しくやってるぜ……」
 サラリと爆弾発言を繰り出す爆弾漢。
※誰がうまいことを言えと……しっかし、瀬事(せず)もはた迷惑な漢である……
瀬事(せず)「……それよりも、お前の……その禍々しい剣は……?」
 今度は瀬事(せず)死陸(だいろく)の背負う禍々しい剣に憑いて聞いてみる
死陸(だいろく)「おう、これか……死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)とか言って古の勇者、ジーゲキ・M・カイラスが魔王を倒した剣なんだそ
うだ……」
 ジャキンッ
 死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を構えながら堂々と宣言する
瀬事(せず)「……すごく嘘臭い代物だな……」
死陸(だいろく)「ヘッ……だが、事実なんだよ……今からその伝説を教えてやるぜ!!」
 そして、回想に入る死陸(だいろく)

 と、言うわけで、ここからは回想となります……
 某所
 俺は、とある遺跡探検メンバーの一員として、かつて魔王が存在したとかいうウソ臭い遺跡へ足を踏み入れた。
死陸(だいろく)「……ん!?アルェ!?」
 だが、なぜか俺は仲間とはぐれてしまい、遺跡の中で迷ってしまった……いや、今となっては、迷ったのでは無
く、死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)に呼ばれたのではないか……と、そんな気がしてならない……
*(……ちだ……)
死陸(だいろく)「……何だ!?」
*(こっち……だ……こっちへ……来い……)
 そして、迷ったと気づいたとき、俺は確かに聞いた……何者かが俺を呼ぶ声を……
死陸(だいろく)(……このまま迷っていても埒があかねぇ……)
死陸(だいろく)「……ならば、いっそ声のする方へ進むってのも手だ!」
 ダダッ
 かくて、その声のした先へと走り出す死陸(だいろく)……はたして、そこには……
死陸(だいろく)「こ……これはぁ!!?」
 声のした先へ進み、抜けると、そこには祭壇に突き刺さる1本の刀があった……
*(……お前を……待っていた……選ばれしものよ……)
死陸(だいろく)「俺を待っていたぁ!?」
 声の主は……剣であった……そして、その剣こそが……死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)だったのだ

#2
*(そうだ……我が力を受け継ぐに相応しいものよ……我を手に取れ……我こそは……)
 それが、俺と死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)との出会い……だが、しかし、それは……よく考えてみれば……大いなる罠の幕開
けだったのかもしれん……いや、そもそも……俺が聞いた声の主とは……死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)の声などではなく……も
しかしたら……

 で、ここで回想を終える死陸(だいろく)
死陸(だいろく)「と、いうわけよ!俺はその遺跡でこの死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を手にいれ、無事に帰還したってワケよ……しかし、
驚いたぜ……この剣、かつて呪われた聖剣として有名だったんだな……」
 へへんと威張りながら武勇伝を語る死陸(だいろく)
瀬事(せず)「……おい……大丈夫か!?そんな代物……」
 ガシャリ
死陸(だいろく)「大丈夫だっての!こうやってもう1ヶ月は過ごしているがオカしなことは何もない。むしろ、この剣を手に
入れてから絶好調よ!!」
 死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を背中に背負い直し両手を広げ、この通り、健康だし、何の問題もないぜ!?と
瀬事(せず)「……なら……いいが……」
 まぁ、本人が大丈夫ってんなら……いいのか……と瀬事(せず)
※ってか、ジーゲキが魔王を斃したとかいう件を語るのかと思いきや死陸(だいろく)死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を手に入れるまでの件
 を語るのかよ!!……まぁ、『伝説』には違いないのかもしれないけど……それは違うよ!!
 ……そして、死陸(だいろく)は、漆黒の撃力(ブラックインパルス)へ入り……Eighter+αとの死合の果て、死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)の呪いまでもを受け入
れてしまったのであった……

 ……で、ここで、話はようやく現在へと戻ります……
 ……そう、『漆黒の撃力(ブラックインパルス)を撃破した後の話』へと……
死陸(だいろく)「は……はぁ……はぁ……も、もう……少し……で……あそこへ……辿り着く……だから……あそこで……俺
……はぁ……」
 息を荒げて……死覇魂咒魄怨爪(デス・ザ・スピリット)を杖代わりにある場所を目指す死陸(だいろく)……はたして……そこは……一体!?


続

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