Eighter -Chaos Desorder-
50ther 〜水魑みずちに迫るは大蛇おろち A〜



#0
これは、最強小学生、安村みずちに纏わるエピソード……そして……みずちに人生初の窮地と……邂逅が……

#1
天四斗あまよと、某所・地下
*「おのれ……おのれぇみずち!!この恨み……必ず晴らす!!!キサマを……ブチ殺してくれるわああああ
 !!!」
※ガキ相手になにムキになってんだ!?この人……大人げないにも程があるぞ……
この、怒りに狂う人物は高村蠍雄かつお……何やらみずちに恨みを持つ人間のようだが……果たして……
・
・・
・・・
数日後……
天四斗あまよと天四斗あまよと繁華街
安村さわら「さぁて、これでお買い物も終わりね。よぉし、帰ったら今日は愛……のカレーよ!!」
安村みずち「わぁい。今夜はカレー。カレー♪」
カレーだ、カレー、愛のカレーだとウキウキ気分のみずち……と、そのとき……
高村蠍雄かつお「見つけたぞ!!安村みずちぃいい!!」
怒り狂った高村蠍雄かつおが推参……その尋常じゃない叫び声に親子は咄嗟に振り返る
みずち「何?……おじさん?」
さわら「あら?どなたですか!?ウチのみずちに……何か用ですか?」
憤怒の形相の蠍雄かつおに対しあくまでほのぼのと会話を行う親子……凄い胆力の持ち主だな……こいつら……
蠍雄かつお「何か用ですかじゃねえぞヴォケぇが!!みずち!キサマが……キサマが!!キサマが憎い!!」
みずちを見るなり怨嗟の声で叫び、睨みつける蠍雄かつお……
※……みずち……アンタ一体何をしでかしたんだ!?
さわら「こら、みずち!ちゃんと手加減しなさいといったでしょ!」
みずち「だってぇ……」
ぽかりとさわらさん……なんだかほのぼのとした親子の躾ですが……そんなことをやっている場合ではありません
よ……もっと緊張してください。
※と、いうかそもそも手を上げちゃだめです!とか叱りなさいよ、さわらさん……
蠍雄かつお「キサマ!よくも我が計画を台無しにしてくれたな!」
みずち「計画……って何!?」
蠍雄かつお「フッ、それはこの俺様が華麗に計画した銀行ご……ン、ゴホンゴホン……とにかく!俺様の完璧な
 計画を粉々に砕いたキサマは生かしてはおけん!」
※『銀行強盗』の計画ですか!?……だったら悪いのはアンタだ!
さわら「さ、みずち、帰ってカレーを作りましょうね」
みずち「うん」
と、無視して帰ることにした2人
蠍雄かつお「こら!こらこらこら!何勝手に帰ろうとしてやがる!」
さわら「あ、そういえば福神漬けはあったかしら!?」
蠍雄かつお「無視するな……ええい!もういい!!行け!おろち!あの2人を殺せ!!」
高村おろち「……」
ザッ
ダムッ
と、ここで、蠍雄かつおの背後に隠れていたみずち位の子供が一足飛びにかかる
みずち「はっ!」
ガギンッ
そしてそれを受けるみずち
さわら「こ……これは!?」
その、子供、おろちは……みずちと瓜二つであった……

#2
みずち「な……何なの?あなた……」
突然の出来事に、若干パニクっているみずち……
おろち「……気に入らないんだよ……とっとと死ね!」
ズガンッ
みずち「ぐうっ!?」
虫の居所が悪いらしいおろちは質問に答えもせずみずちを弾き飛ばす
蠍雄かつお「はっはっはっはっは!!この俺様にケンカ売ったことを後悔するがいい!!」
おろち「はっ!」
ガガンッ
ギギギッ
ズギャンッ
みずち「くっ……うう……」
激しい鍔迫り合いが繰り広げられる……見ると……僅かにみずちが圧されているようだ……
蠍雄かつお(ククククク……みずちの生体情報を元に作り上げたみずちのクローンにして我が最高傑作の修羅!!そして、
 その修羅の力を引き出すべく与えたのは魔剣、漆罪剣しちざいけん!いけい!おろち!七つの罪もて忌まわしきあのガキを
 葬り去るんだ!!)
おろち「はああ!!!」
ドガンッ
みずち「ていっ」
バシュッ
何とかおろちの剣を躱して一撃入れる
おろち「む!?」
みずち(何なの!?こいつ……)
おろち(不愉快だ!!)
ギンッ
ガガギンッ
同じ構え、同じ剣閃……
さわら「……これは……」
さわらみずちが2人!ダブルミズチ!!)
娘が殺されるかもしれないという時に、呑気にアフォなことを考えているさわらであった……
※……あの、さわらさん……あなた一体どんな脳してるんですか!?
みずち(私に姉妹がいるとか聞いたこと無いよ〜〜)
おろち(殺す!!殺す!!殺す!!)
みずちおろち「横一文字!」
バヒュアアアアッ
互いに同じ技を同じタイミングで繰り出し、相殺、直ちに次のステップへと移る
みずちおろち「はっ!」
ガギンッ
組み合っては離れ、離れては組み合い……を繰り返し……
おろち「殺ったぁあ!!!」
ギュンッ
みずち「え!?」
一瞬の隙を突いて攻め寄るおろち……そして……
バギャインッ
みずち「きゃうっ!?」
おろちの剣がみずちの刀を砕く
蠍雄かつお「チェックメイトだぁ!行けぇえ!!」
おろち「堕ちちゃええええ!!!」
ドズンッ
みずち「くっ……うう……」
間一髪おろちの刺突を回避する
蠍雄かつお「ええいしぶといガキだ……」
さわらみずち、これを使うのよ〜〜」
ぽいっ
買い物籠から剣を取り出し投げるさわら
※何持ってんだアンタ!?
パシリッ
みずち「こ……れは!?」
さわら「魔剣、七曜剣……ちょっと危険な剣だけどあなたなら使えるわ!!」
※ちょっとというか、九曜剣を作った刀鍛冶が作った九曜剣に匹敵する魔剣です。
みずち「……行くよ」
おろち「来いよ!」
七曜剣を手にしたみずちおろちたおすことができるのか!?


続

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