#7
武市半平太の魂を継ぐ岡田半以を撃滅し、再び�i（いさみ）と死合おうとする陸堕威蔵（おかだ・いぞう）……と、その時、萌が都合よく帰還
し……かくて、当初の予定通り、死合は始まった……
冥時（みょうじ）萌「……キサマを着れば……」
陸堕威蔵（おかだ・いぞう）「ああ！？」
萌「……フ……なんでも無い……殺す！！」
お前を斬れば答えでも見つかるのだろうかと言いかけて、結局やめる萌
ズバギャンッ
組み合っていた両者……萌は2本ずつの刀を駆使し、力尽くで斬馬刀をはじく
威蔵（いぞう）「おっ！？」
萌「ハアッ！」
ゴッ
威蔵（いぞう）「フンッ……いくぜぇ！�яM（とうせん）……」
ギンッ
迫る萌にカウンターとして横薙ぎを喰らわせようとした途端左の2本で斬馬刀を受け止められる威蔵（いぞう）
威蔵（いぞう）「ぬぅ！？」
萌「斬空破（ざんくうは）」
ズバシュアアアッ
剣閃が威蔵（いぞう）を斬る
威蔵（いぞう）「ぐ……ぐうう……」
ザザザザッ
距離を取る威蔵（いぞう）……だが、萌はその間合いに詰め寄る
萌「轟計都（ごうけいと）」
ゴギャアアンッ
続けて、2本2本の刀で十文字に斬りかかる
威蔵（いぞう）「くっ……�яM（とうせん）・断駆（だんく）！」
ガギャンッ
十文字斬りを斬り下ろしにて受ける威蔵（いぞう）
萌「ぬ……ぐううう……」
威蔵（いぞう）「はああああ！！！」
ギリギリギリギリッ
激しい攻防……この凄まじい死合を目の当たりにしていた閣氏（カクシ）新撰組の面々は思わず、感想を漏らす
松原忠美「……凄いわね……総花」
沖田総花「何？」
忠美「……まさしく、鬼と修羅の死合よ……」
総花「……ええ、鬼と修羅が遊んでいるわ……命懸けで……」
萌「はあっ！」
威蔵（いぞう）「ぬん！」
バヒュアッ
距離を取ると同時に互いに斬りつける
バシュアアッ
威蔵（いぞう）「互角か！？」
萌「フン……あまりナメた事をぬかしてると、死ぬぞ！？」
萌、威蔵（いぞう）（……修羅の門で死合った時とは……何かが違う！？）
バッ
ダダンッ
互いに言葉を交わした後、距離を置いて対峙する
威蔵（いぞう）（以前相対したときは邪気の塊……全てを滅ぼす魔道の剣だった……だが、今は違う……一体俺に
　逢うまでの空白の時間に何があった！？）
萌（技のキレが増してやがる……憑祖（ひょうそ）か！？……いや、しかし、ヤツは岡田以蔵の名を語っているだけで
　岡田以蔵の子孫というわけではないはずだ……）
距離を保ったまま動かない2人

#8
萌（……いや、血筋がどうのとか……そんなことは関係ないか……侍は……魂だ！）
萌もまた、同じようなことを想う……
威蔵（いぞう）「はっ！�яM（とうせん）・薙弐（ていじ）」
ギュルッ
ドドンッ
暫く対峙した後、先に動いたのは威蔵（いぞう）……回転しながら2回の斬撃を放つ。
萌「フンッ転移衝（てんいしょう）」
ヴオンッ
それに対し、空間転移で隙を狙う萌
ドガキンッ
萌「受けたか！！」
威蔵（いぞう）「回転している俺の背後を予測し転移することなどできぬわ！！」
相手は回転している状態……よって思うように背後を、虚を突くことができず、簡単に受けられるのであった
……
萌、威蔵（いぞう）「はあああああ！！！」
ズバシュアアアアッ
そのまま互いに剣閃で相手を斬る
威蔵（いぞう）「ちいいっ……」
萌「くっ……」
バッ
ザダンッ
決め手には程遠く……両雄は再び距離を置く……
土方歳四「局長……この死合……どっちが勝つと思います？」
近藤�i（いさみ）「……互角だからな……死合の行く末は分からないわ……」
もはやギャラリーとして死合を見ているだけの一行はそんなことを言いだす……
斎藤弐（そう）「……引き分け……だな……」
一同「え！？」
そんななか弐（そう）がぼそりと呟き……その言葉に一同は驚く
・
・・
・・・
そして、死合では……
萌「四刃光臨（しじんこうりん）！」
キュオアアアアアッ
4つの光の刃が威蔵（いぞう）に襲い掛かる萌
威蔵（いぞう）「�яM（とうせん）・逆離（さかり）！」
ドッ
対する威蔵（いぞう）は、下から上に斬り上げ、応戦
ドオンッ
萌「ぬうう……」
ズバアッ
威蔵（いぞう）「くっ……」
斬りつけられる威蔵（いぞう）と弾き飛ばされる萌
威蔵（いぞう）「ちい……やってくれるじゃねぇか……」
萌「キサマもな……」
威蔵（いぞう）「だが……」
萌「そろそろトドメをくれてやろうじゃねえか……」
ズオオオアアアアッ
両雄から邪悪な殺気が迸る……
威蔵（いぞう）「秘�яM（ひとうせん）・三世相（さんぜそう）」
ゴギュアアッ
一気に間合いを詰めて＊字に斬りかかる威蔵（いぞう）
萌「六壬移臠陣（りくじんいれんじん）」
ズドバシュアアアアアッ
空間を転移しながら斬り刻み続ける萌……
ドンッ
・
・・
・・・
両雄が交錯し……そして……両雄ともども、ダメージを負い、跪く
ブシュウアアアッ
威蔵（いぞう）「ぐお……あ！？」
萌「くっ……」
奇しくも、死合は弐（そう）が予想した通り、引き分けとなった……
威蔵（いぞう）「ハハハハ……孤高の剣鬼……次こそは……お前を殺（と）るぜ！」
ダダダッ
そう言い残し、一目散に去っていく威蔵（いぞう）
歳四「逃がす……」
弐（そう）「無駄だ……今追ったところで追いつくことは……出来ん」
総花「くっ……」
追いかけようとする歳四を弐（そう）が制止……
萌「……」
……こうして、孤高の剣鬼VS幕末No.1の人斬りの魂を継ぐ殺人者との死合は終わった……いや、まだ
終わっていないのか！？
萌（……まだ、見つかってない……）
……両者は……次に逢う時こそ……ケリがつくのか！？……
……そして、萌が探す答えは……見つかる日が来るのだろうか……！？


END