B.B.B. 学園編
160の馬鹿 〜我儘な女王再臨す 中編〜



ある日、ちみっ娘、天蓋てんがいあだ奠泥まつでいビウムが襲撃をしかけてきた……どうも、天蓋てんがいあだの
軍事演習でカズラを倒すことが目的らしい。かくて、カズラの30%増しのスペックを誇るビウムとの死合が
はじまったのだが……カズラの方がスペックが上のように見え……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
一同「アンタ誰だぁ!?」
突如現れた天蓋てんがいあだの人っぽい人(?)に一同騒然
*「どうも、はじめまして〜〜、私は麦門冬湯むぎのもん・ふゆゆ天蓋てんがいあだの一員です」
馬鹿(……やけにフランクな天蓋てんがいあだだな……)
ひや信子(うん)
奠泥まつでいビウム「冬湯ふゆゆ……」
麦門冬湯むぎのもん・ふゆゆ「カズラがなぜ当時も今も最高傑作と呼ばれているか分かってるの!?それは……カズラが天蓋てんがいあだ
 の嗜好を全て取り入れたパーフェクトな存在だからよっ!!つまり、天蓋てんがいあだは巨乳が嫌いッ!」
初雪そゆきカズラ「……そんなわけはない」
声高々に宣言する冬湯ふゆゆを一瞬で切り捨てるカズラ
冬湯ふゆゆ「ちょ、ちょっと〜〜〜、せっかく頑張って考えたのに否定しないでよ……」
馬鹿(しかも自分で適当に考えたことなのかよ!)
カズラ「……仕方がないから自分で解説する」
信子(仕方がないからって……)
カズラ「私はシフト万能型……あなたが私のスペックを30%上回っていたところでそのスペックは固定された
 まま……でも、私は違う」
ビウム「……」
信子「あ〜〜っと……どういうことなのかな?ダーリン」
金盞花こがね・せんか「つまり、カズラは自分の持つステータスを自在に変化させることができるってわけでしょ?」
カズラ「……スペックの総量は不変」
※つまり、総合スペックは劣っていても、ある一点だけに全スペックをつぎ込むことができるから結果的に
 上回ることが可能だということだ。
ビウム(……そうか……今も昔も、シフト万能型はカズラ1人……だから……最高傑作……)
ビウム「御大層に自慢したのが運の尽きねカズラ……1点集中させている間他の部分は無力ッ!つまり……
 そこさえ考えればあなたを倒せるッ!」
カズラ「……」
一同(……た、確かに……自分で弱点を言い出すなんて……)
冬湯ふゆゆ「ってなわけで、ビウムが負けたら次私の番ね〜〜〜」
そして、空気を読まない冬湯ふゆゆ
ビウム「……負けること決定なのか!?私……」
・
・・
・・・
そして、第2回戦……開幕
ビウム(こっちから攻撃を仕掛ける限りカズラはガードに全スペックを投入するから勝ち目はない……だけど
 あっちから攻撃してきた場合は……その攻撃さえしのげば……)
ビウム「さぁ……来なさい……カズラ……私は最高傑作を超える!!」
カズラ「……そう……」
ヒュゴアッ
瞬間加速、一気に間合いを詰め
ズドゴアアアアッ
全スペックを投入した一撃が繰り出される
ビウム「ちょいやっ!」
だが、完全回避と共にカウンター発動
ビウム「終わりだよ!」
ズドゴギャウアアアッ
踵落としが炸裂……
ひゅおあっ
バキバキバキバキバキバキッ
グラウンドに走る亀裂……勝ち誇るビウム……そして、その背後に立つカズラ
ビウム「!!!?」
一同「んなっ!?」
カズラ「……その行動は予測済み……」
ズドゴギャウウウウッ
かくて、全スペックを投入した一撃がビウムに直撃する
ビウム「ぐ……くぅっ……」
ザガガガガガガガガガッ
盛大に吹き飛ばされたビウムは……でも、なんとか体勢を立て直す
ビウム(くっ……)
冬湯ふゆゆ「はい、じゃ、次、私がいきま〜〜す!」
一同(そんなノリで……いいのか!?)
ビウム(スピード特化……か、その力……見せてもらおうか……)
……え!?こんなんでVSビウム戦終わり!?……ま、まぁ、ともかく、次に立ちはだかるは冬湯ふゆゆ……
果たして、勝つのはどっちだ!?


続

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