B.B.B. 学園編
154の馬鹿 〜図書館戦争開幕! 前編〜



天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・図書室
台力抜君たいりき・ばつぐん「唐突だが、今日はみんなで図書館戦争を行いたいと思う」
一同「唐突ってか!なぜに!?」
木美きび椎造「いいかぁ……図書館戦争とは、図書館にあるものだけを使った戦争ごっこだ……だが、絶対に
 書籍を傷つけてはいかんぞ!」
一同「凄まじく難易度が高いじゃないかぁ!!!」
馬鹿「と、いうか、本当に『図書館』で『戦争』を行うつもりなのかよ……」
椎造「さぁ、てめぇら……準備はいいかぁ!?」
初雪そゆきカズラ「そっちは魔女を使うつもり……こちらがすごく不利なのは明確」
カズラ淡々と意見を述べる
抜君ばつぐん「くっ……カズラ……てめぇ……この図書館戦争の勝因をアッサリ看破しやがるとは……」
一同「……た、確かに魔導書も書籍だから、それを戦争で使えるけど……」
馬鹿「いや、まて……図書館にあるものだけを使った戦争と言ったな?」
椎造「……はっ!?しまっ……」
そう、魔拿まなの持っている本はもともと図書室にあった本では無い……つまり、無効なのだ……
黒崎魔拿まな「大丈夫ぅ〜〜〜、実はここの図書館って魔導書もあったりするんだよぉ〜〜〜ほらほら……見て
 見て〜〜」
禁帯出の何やら鎖のついた書籍を見せる魔拿まな
一同「なんですと!?」
※ちなみに、カズラがそのことについて指摘しなかったのはすでに図書室に魔導書があることを知っていたから
 です。流石、カズラ……無駄なことはしない。
曼珠沙華まんじゅ・さか「……そうか、あの本、魔導書だったんだ……でも、どう頑張っても開けなかったんだけど……」
魔拿まな「それはぁ〜〜〜当然ん〜〜、だってぇ〜〜この魔導書達はぁ〜〜、それなりのぉ〜〜知識とかぁ〜〜〜
 資格がないとぉ〜〜読めない魔導書だもん〜〜〜無理やりぃ〜〜〜読もうとしたらぁ〜〜死ぬわよぉ〜〜〜」
沙華さか「……ムキになって読もうとしなくてよかった……」
抜君ばつぐん「さぁて……では……早速図書館戦争としゃれこもうじゃねぇか……文句は戦争の後に気が向いたら
 受け付けてやる!」
一同「ちょ、マテや!!!」
一同吠える……だが、そんな言葉に耳を貸すトンでも2大巨頭ではない。
カズラ「1つだけ確認させてほしい……」
椎造「ああ!?何だ!?」
そんな中、再びカズラは言う……
カズラ「……最終的に本が無傷であれば……ルールに反しないという認識であっているのか!?」
抜君ばつぐん「フ……フフフ……カズラ……貴様たとえ本を破壊しても宇宙的なパワーで復元するつもりだろう」
椎造「だが、そんなことは認めん!!」
魔拿まな「ええ〜〜!?じゃあ……復元するのはダメなのねぇ〜〜〜」
カズラ「……わかった……」
椎造(フフフ……これでカズラは封じた!)
抜君ばつぐん(フレンド……ついに俺達は……究極生物カズラを打ち破る算段を得た!)
椎造「もう質問はないか!?カズラ……だったら、フィールドの説明に移るぞ……」
カズラ「……問題無い……」
一同「ちょ、カズラ!?」
抜君ばつぐん「おっし!よく聞け……カウンター付近から図書室の1/3あたりが俺達のテリトリーで残りが貴様らの
 領地だ!」
生徒「いいんですか!?先生……狭いところで」
カズラ「……広い区域はそれだけ被害を食い止めるために奔走しないといけないから不利」
一同「……」
抜君ばつぐん「自分の領域の書籍をいかに護るかがこの図書館戦争のキモだ……最終的に被害の少ない方が勝ちとなる
 ……わかったか!?」
カズラ「分かった……」
一同「ちょ、カズラさん!?勝手に話を進めて……」
馬鹿(まぁ、マテ……カズラがそういうんだ……何か算段があってのことだろう……)
生徒(しか……し……)
ひや信子(ダーリンを信じられないの!?)
生徒(いや、そこは『カズラを信じられないの!?』というのが普通だと……)
椎造「ではこれより……」
抜君ばつぐん「図書館戦争……」
魔拿まな「開幕ぅ〜〜〜!」
かくて、間違った図書館戦争は始まった……果たして……カズラにはどんな算段があるのか!?


続

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