B.B.B. 学園編
153の馬鹿 〜世にも鞏固きょうこな『略称』〜



怒零湖ドレイコ工業トンでも授業シリーズ……その44!
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J3
馬鹿「そういえば……先生は……何か担当をしているんですか!?」
木美きび椎造「ぬぅ!?」
……そんな何気ない一言から始まった……椎造の特別授業……
椎造「ほほう……てめぇら……俺が朔の夜叉にかまけて実は何も教えることが出来ないと思っているのか?」
アロンダイト片手に叫ぶ椎造
一同「い、いえ……」
椎造「いいだろう……特別授業だ……俺の担当科目はなぁ……」
一同「ゴクリ……」
椎造「略称だ!」
一同「……はい!?」
椎造「だから、俺の担当科目は略称……何だ!?お前ら……略称を知らんのか!?」
初雪そゆきカズラ「……正式な名称を省略して呼ぶこと。また、その呼び名……」
一同「いや、カズラ……知っているから……そういうことじゃなくて……」
生徒「そんな担当教科あるかよ!」
椎造「ああ!?現にここにあろうだろうが!?ほれ!見ろぃ!」
教員免許を見せる椎造……
『担当科目:略称(ごめんなさい、すみません、許してください。あなたに教員免許を授けますから、もう
 来ないでください)』
一同「……」
馬鹿「……何!?この注意書き!?」
※ってか椎造よ……お前、どうやって教員免許を手に入れた!?
椎造「おっし!じゃあ、早速だが……ABCと言えば何だ!?」
生徒「ふふん、基本だ基本……Atmic Biological Chemical……核、生物、科学だ!」
椎造「残念!ハズレだ!」
生徒「いや、あっているだろ……」
椎造「俺の求める答えとは違うから外れなんだよ!」
一同「そんな無茶苦茶な!!」
生徒「……も、もしや……アレですか!?……恋人同士がごにょごにょ……」
頬を赧める生徒1人……
椎造「そこのエロス!違うわ!!ABCと言えばアンチビームコーティングだろうが!!」
金盞花こがね・せんか「あ、そうか!そういうのがあったんだ!!」
嘘阿呆「……いや、盞花せんか、納得しないで……」
椎造「おっし!次!WTO!」
そして、次の質問を繰り出す椎造
生徒「世界貿易機関!World Trade Organization!!」
椎造「ハズレだ!正確にはワルシャワ条約機構、Warsaw Treaty Organizationだ!」
一同「普通は世界貿易機関だろうがぁ!!!」
カズラ「……現在は世界貿易機関と重複するため、ワルシャワ条約機構をWTOと略すことはあまりない」
そんな中冷静に淡々と答えるカズラ
椎造「次は……」
盞花せんか「待ってください!じゃあ、こっちからの質問にも答えてください」
椎造「ほぉう?略称が担当の俺に略称で挑むか!?よかろう……もし、俺が答えたあかつきにはお前が脱げ!
 全部脱げ!」
一同「何セクハラ強要してんだ!!!」
カズラ「大丈夫、私が全力で阻止する」
と、カズラ、強い味方……
椎造「……あ〜〜、何と言うか、流石にセクハラはよくないので……まぁ、ペナルティーはなしということで
 ……」
そっぽをむいて喋る椎造
盞花せんか「じゃ、いくわよ……ガンダニュウム合金ッ!」
一同「え!?……それって略称なの!?」
椎造「甘いッ!電気的に中性な異種構造の宇宙製金属ッ!Genetic on Universal Neutraly Defferent Alloy
 ……これに接尾語numをつけて……性質が金属とは著しく異なるから『ガンダニュウム合金』だ!!」
盞花せんか「そ、そんな……私がつい最近しった出来事をさも当然のように……ゼロシステムにしておけばよかった
 かしら……」
椎造「ちなみに、そのゼロシステムは領域化および情動域欠落化装置、Zoning and Emotional Range Omitted 
 SYSTEM……Zero Sysでは無いんだぞ!」
盞花せんか「くっ……くううう……」
ガックリと雪崩れる盞花せんか
椎造「ハッハッハッハッハ!どうだ!これが略称担当の教師の底力よ!」
一同(いや、スゴイんだけど……全然役に立たない……)
……と、いうわけで……椎造の授業はまぁ、受けなくてもいいや……


END

前の話へ 戻る 次の話へ