B.B.B. 学園編
149の馬鹿 〜狂瀾きょうらんの学園祭…! その6〜



怒零湖ドレイコ工業3年に1度の一大イベント……その名も……怒零湖ドレイコ工業・学園砕!(『砕』じゃなく『祭』ッ!)
……だが、そんな学園祭の最中に、売り上げ泥棒が登場……そして、犯人と思しき2人はというと……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業
馬鹿「あの2人が売り上げ泥棒を撃退してるって!?」
生徒「あ……先輩……。そうなんですよ……」
偽馬鹿「泥棒をやっているんじゃなく……撃退!?」
生徒「は……はい」
嘘阿呆「どう思う?」
馬鹿「信じられん……」
生徒「あ、今、E科に2人がいると思うんで……行ってみます?」
馬鹿「勿論」
・
・・
・・・
怒零湖ドレイコ工業・E2
*「おらぁ……売り上げ金を渡せや!」
生徒「ひ……ひぃい……お金を渡しますから……ど、どうか生命ばかりは……」
黒尽くめのオッサンが情けなくもカツアゲをしている……
と、そこへ……
木美きび椎造「待てえや!そこのぉ!」
台力抜君たいりき・ばつぐん「我が学園での狼藉……万死に値する!!」
ドドンッ
トンでも教師2大巨頭が出陣する
*「ケッ……教師がナンボのもんじゃい!」
ガッ
生徒「あう!?」
*「この生徒がどうなってもいいのか!?ああ!?」
椎造「愚かな……」
抜君ばつぐん「この俺たちに人質の命を気にする心があるとでも……」
椎造、抜君ばつぐん「思ったか!!」
一同「ちょ、待て!!少しは思おうよ……おまえらリナか!?ナーガか!?」
ズドゴバアンッ
*「うはぁ〜〜れぇ〜〜〜〜」
生徒もろとも吹き飛ばされる漢
椎造「ふぅ、危ないところだったな……」
一同「それはアンタらも同じですが……」
抜君ばつぐん「いや〜〜、しかし、いいことをしたあとというのは無性に報酬が欲しくなるもんだなぁ……」
椎造「おう!全くだ……」
馬鹿「……結局金が目的かよ!」
椎造「な……何を言うか!?……我々は悪党をブチのめし、その報酬として売り上げの1割を貰っている
 だけだ!」
偽馬鹿「……」
抜君ばつぐん「みんな、快く渡してくれたぞ。『私たちを護ってくれてありがとう!!』ってな……」
椎造「むせび泣きながら……」
嘘阿呆「絶対に違う意味でむせび泣いているんだと思う」
ひや信子「と、いうかそもそも悪党と一緒に吹き飛ばされた生徒は……どうなったんですか!?」
椎造「いいか……世の中にはなぁ……多少の犠牲は付き物という言葉があってだなぁ……」
一同「マテェや!!」
一方、そのころ、文芸部では……
怒零湖ドレイコ工業・文学部部室
金盞花こがね・せんか「あ〜〜、残念ですが、これで全同人誌は売り切れとなりました……すみませんが、続きや増分は
 冬のコミケでお願いします……」
*「うう〜〜〜、もう売り切れたのかよ〜〜」
*「くそぉう……折角あの先生の新作楽しみにしてたのに……」
ゾロゾロゾロアッグと帰っていく一行……
パタムッ
初雪そゆきカズラ「……」
と、同時に、カズラも同人誌を閉じ、空を見上げる
曼珠沙華まんじゅ・さか「ん?どうしたの?」
カズラ「……行ってくる……」
沙華さかに自分の呼んでいた同人誌を渡して去っていくカズラ
沙華さか「あ、行ってらっしゃい」
そして何事も無かったかのように同人誌を読みふける沙華さか
盞花せんか「……ってあれ!?カズラは!?」
・
・・
・・・
怒零湖ドレイコ工業・E2
椎造「うおっ!?カズラ……!?……・」
カズラ「……」
抜君ばつぐん「お前文芸部の方はいいのか!?」
カズラ「もう、売り切れ」
椎造「あ、そう……じゃ、他のところを見て回って来い。俺たちはこれからJ科の売り上げ泥棒を成敗しに
 いかなきゃいけないからな……」
カズラ「……何故、次に売り上げ泥棒が現れる場所がJ科だと分かるの?」
抜君ばつぐん、椎造「!!!?」
2人、硬直する……
椎造「い、いや……たまたま売り上げ泥棒の話を聞いてだなぁ……」
じぃ〜〜〜っと疑惑の視線が刺さる……
……まさか、コイツラ……泥棒を雇って金をせしめていたのか!?


続

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