B.B.B.
141の馬鹿 〜世にも傲慢な『魔導』〜



抜君ばつぐんが実家に呼び出され、体育の授業が中止になり一同、喜ぶ……がしかぁし!彼のフィアンセ、魔拿まなが
魔術基礎を行うと言い出し……一行は言い知れぬ不安を胸に授業を受ける……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
バシュウウンッ
魔方陣の輝きが消えると……
一同「……」
そこには1匹の猫が……
生徒「ね……ネコ!?」
*「失礼なヤツめ。余はこう見えて齢333年の妖猫・玻璃はりであるぞ」
生徒「うわっ!喋った!!」
玻璃はり「これしきのことでイチイチ驚くな」
黒崎魔拿まな「うわぁ〜〜、成功よぉ〜〜。初めて成功するのを見たわ〜〜〜」
一同「ちょっと待て!!!」
またもや聞き捨てなら無い発言をする魔女……
馬鹿「アンタ、今まで成功したことなかったのか!?」
魔拿まな「と、言うか、やったことないの〜〜」
偽馬鹿「自分でもやったことのない術を素人にやらせたのかよアンタは!?」
魔拿まな「うん。だって式神使いって自分が目立て無いじゃん……」
金盞花こがね・せんか「それ、どこのリナ○インバースですか!?」
と、喧々囂々としていると……
玻璃はり「時に、そこのお前……」
生徒「はい?」
玻璃はり「ちょっと手を貸せ……」
生徒「……え!?」
玻璃はり「何も殺って喰おうなどと思わん。いいから出せ!」
生徒「……は……はぁ……」
と、手を差し出すと……
んがぷっ
生徒「いっ……てぇ〜〜〜!?」
いきなり噛み付かれた。
生徒「ちょ、いきなり何しやがるんだよ!!」
玻璃はり「悦べ、お前は今日から余の下僕じゃ!たっぷりとこき使ってやるぞ」
生徒「しかも全然嬉しくないし!!!ってか……先生!!これ、式神を呼び出す儀式じゃなかったんですか
 !?」
魔拿まな「あ〜〜〜。う〜〜んっとぉ〜〜〜。きっと、あなたが主人として認められなかったんだと……思うぅ
 〜〜〜」
生徒「ちょ、待てや!契約取り消しとか出来ないの!?」
魔拿まな「最も簡単なぁ〜〜、契約取り消しはぁ〜〜、主人が死んだとき自動的にぃ〜〜」
生徒「なるほど……俺が死んだとき……って死ねるかぁ!!」
……と、乗り突っ込みを行う……
一同(ご愁傷様です……)
心でそんなことを言いつつ、実行しなくてよかった〜〜と思う一行……
玻璃はり「さて、下僕よ……」
生徒「いや、俺には名前があって……」
玻璃はり「ふむ。下僕というのは名前には相応しくないの」
生徒「いや、だから俺の名前は……」
玻璃はり「ふむ、お前の名前は今日からミケである。よいな」
生徒「いや、どっちかっつぅとそれはお前の方が……」
玻璃はり「ああん!?呪い殺すぞ貴様!」
ごごごごごっ
妖気を発する玻璃はり。
生徒「ひっ……すみませんでしたっ!!」
ババッ
咄嗟に土下座する生徒(命名・ミケ)
玻璃はり「ときにミケよ」
生徒「……はい!?」
玻璃はり「余は前の契約から約100年ぶりに契約を結んだのだが……」
生徒「はぁ、それは凄うございますねぇ」
玻璃はり「……うむ。正直に言おう。ここ100年間……発情期真っ只中なのだ」
生徒「はい!?」
玻璃はり「と、言うわけで、早速近くの旅籠へ行くぞ!」
生徒「ちょ……」
玻璃はり「大丈夫。余の性別は雌じゃ。それに貴様と同じように人間の姿に化けることも可能である」
生徒「そういうことじゃなくって……」
玻璃はり「心配するな。100年分とは言わん。まずは10年分ほどかの」
生徒「それでも確実に死にます!!」
玻璃はり「それにだ……この時代ではネコミミも萌え〜〜なのであろう。ならば何の問題もなかろう」
生徒「ありまくりです!!」
玻璃はり「ええい!五月蝿いやつめ!呪い殺すぞ!!」
ごごごごっ
生徒「ひぃい〜〜〜」
ずるずるずるずる……
そして、近くのホテルへと連れ去られる生徒……
一同「……」
魔拿まな「さ、みんなもじゃんじゃん召喚してみましょうねぇ〜〜〜」
一同「誰がするかいッ!!」
翌日……その生徒は真っ白に燃え尽きていたという……


END

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