B.B.B.
140の馬鹿 〜世にも危殆きたいな『魔導』〜



怒零湖ドレイコ工業、トンでも授業シリーズ!なぜか体育で魔導基礎を習う……編。
抜君ばつぐんが実家に呼び出された結果、体育の授業が行えなくなったのだが……そこで、なぜか抜君ばつぐんのフィアンセ、
黒崎魔拿まなが魔術の指導をすることになったのだ……ってか何故に!?……と、言うか抜君ばつぐんは何の用件で
実家に呼び出されたんだぁ!?
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
黒崎魔拿まな「はいは〜〜い。みんなぁ〜〜、魔導書のページぃ……受け取ったぁ〜〜?」
一同「……一応」
魔拿まな「じゃあ〜〜、これからぁ〜〜〜、う〜〜んとぉ〜〜〜え〜〜っとぉお〜〜〜」
一同「何をするか決めてから魔導書を配ってください!!」
最もな突っ込みをする一同。
魔拿まな「……よおぉ〜〜し、決めたぁ〜〜、使い魔をぉ〜〜呼び出す実験をしてみますぅ〜〜〜」
馬鹿「使い魔って……」
魔拿まな「ん〜〜っと……式神って言った方がいいかも〜〜。とりあえず、魔導書に書いてあるとおりに魔方陣を
 ぉ〜〜」
生徒「いや、だから、どんなものなのかを聞きたいんだけど……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「あの、魔方陣が書かれているページって1つか……複数あったとしてもそれぞれの効果は違うん
 じゃないですか!?」
そんな質問を遮るかのように沙華さかが質問をぶつける。
魔拿まな「あ〜〜……そうだっけ!?」
一同「おい!」
……気を取り直して、魔方陣の描かれているページを見つけ、それを元に説明をすることに……
※式神の説明は割愛ッ!(ちょっ、おまっ……)
魔拿まな「い〜〜い、魔方陣に必要なものは血液。自分の血でもいいし。……山羊の血ってのもいいわねぇ〜」
一同「無理です!!」
魔拿まな「え〜〜、じゃあぁ〜〜、鉄の匂いのする赤い液体でも構わないわよ〜〜」
馬鹿「どう違うって言うんだ?」
初雪そゆきカズラ「血液は血液だが、鉄の匂いのする赤い液体は必ずしも血液とは限らない」
馬鹿「……解説、どうも」
カズラ「……」
……で、結局、鉄サビを溶かした紅絵の具を使うことになりました……
魔拿まな「でぇ〜〜、魔方陣を描いたらぁ〜〜、魔導書のページを持ってぇ〜〜呪文を唱えるのぉ〜〜」
偽馬鹿「呪文って!?」
魔拿まな「何でもいいのよ〜〜、思いのたけを叫んで頂戴。魔導書のページさえあれば何でも召喚できるから」
一同「叫ぶ必要はあるんかいッ!」
魔拿まな「言霊ぁ〜〜なの。とっても重要なのぉ〜〜〜」
一同(重要なわりに何でもいいのな……)
生徒「なるほど……じゃ、早速……」
魔拿まな「あ〜〜、その前にぃ〜〜、呼び出した式神とは契約もできるんだけどぉ〜〜、中には強制的に契約をぉ
 結ぶのもいるのぉ〜〜。ちなみに、契約を結ぶにはぁ〜〜、その式神が所望するものをぉ〜〜、捧げなきゃ
 ならないのぉ〜〜」
馬鹿「……例えばどんな?」
魔拿まな「お前の生命が欲しいぃ〜ってのからビー玉10個ぉ〜〜ってのから色々ぉ〜〜」
一同「チョット待て!今聞き捨てなら無いセリフがあったんだが!」
魔拿まな「さぁ!ではやってみよぉ〜〜〜」
一同「誰がそんな危険な儀式やるかいッ!!」
と最もな叫びをする中、1人の生徒が……
生徒「先生、命を奪うような式神って……全体のどれくらいなんですか?」
魔拿まな「知らなぁ〜〜い。でも、雀の血液ほどだと思うぅ〜〜」
沙華さか「正しくは『雀の涙ほど』です」
魔拿まな「うるさ〜〜い!誰が間違えたって言うのよ!」
一同(アンタだアンタ!!)
突っ込むと怖いから一同、心の中で叫ぶ……
生徒「おっし!ならば……俺はやる!うおおお!!!出でよ式神ィッ!」
と、さっき質問した生徒は式神の召喚に挑む
馬鹿(魔拿まな(あの人)の言うことはあんまりアテにならないから信じないほうがいいと思うんだが……)
偽馬鹿(同感……)
信子(あの魔導書が誰の形見なのか分からないんだもんね)
カカアアッ
一同「くっ!?」
魔方陣、発動!そして、式神が顕現する……?


続

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