B.B.B. 学園編
134の馬鹿 〜強襲…AI人形! 前編〜



天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J3
木美きび椎造「さて、今日も1日、死なない程度に地獄を見ろよ!じゃあな!」
ガラッ
ちょうど朝のHRも終わった……そんなとき……1人の漢が教室の中やってくる。
馬鹿「瀬戸際博士!?」
瀬戸際正朔せいさく「何だ?馬鹿……」
偽馬鹿「何でアンタがここに……?」
馬鹿「まさか……またヘンなことを……」
正朔せいさく「いや、今日用があるのはそこの漢!木美きび椎造だ!」
椎造「何いぃ!?」
嘘阿呆「……博士が……先生に!?」
正朔せいさく「朔の夜叉・盟主、木美きび椎造であっているな!?」
椎造「だったら……何だ?」
正朔せいさく「ふふん、俺こそこの天四斗あまよとが誇る科学者、瀬戸際正朔せいさくである!!」
椎造「……知らんな……」
一同「……」
馬鹿(ま、無名だと思っていたけど……)
椎造「日本の中心、天四斗あまよとを代表する科学者といえば威隻法腱いせき・はっけんか……もしくは嘶木否子いななき・いなこか……」
馬鹿「んなっ!!?」
椎造「ああ?!どうした!?」
偽馬鹿「なぜその2人を先生が知っているんですか!?」
椎造「おい!てめぇ……有名なものを知っていて何が悪い!!?」
馬鹿(……あの人……そんなに有名だったんだ……)
※ちなみに、『日本の中心・天四斗あまよと』ってな表記が出ましたが、正確には『日本の重心・天四斗あまよと』が正しいの
 かもかも〜〜(重心って……)
正朔せいさく「くっ……何故だ……何故俺の同期が有名で、俺が無名なんだ!?」
椎造「で、てめえ……何の用でここに来たんだ!?朔の夜叉に用があるのなら……まぁ、ここでも構わんが
 朔の夜叉の本部まで来てもらおうか……」
一同「いやいやいや、構ってしまっちゃダメでしょ!」
正朔せいさく「……おっと、すっかり忘れるところだった……現在我が瀬戸際研究所ではFRHIの研究を進めて
 おり、その完成品第一号がこのAMDである!」
※ちなみにFRHIとはFemale Replace Humanoid Interfaceの略で訳すれば『女性の代替品』となり、
 AMDはAssault Maid Device(強襲用侍女デバイス)の略である。
どど〜〜んと、メイドさんが入ってくる
一同「……」
椎造「メイドロボの性能テストに俺を選んだってのか!?……フン、そんなものはそこらへんいいるサカリの
 ついた男子生徒にでもしけおけ!……若さゆえの暴走を見られるぞ」
一同「おい!先生……」
正朔せいさく「ふふん……確かにそういう目的でも使用は可能だが、今回は……日本裏社会で1番の実力を持つお前
 の戦闘データを欲しくなり、出向いたんだ!」
椎造「ほぉう……この俺の……?」
一同(何ぃ!?……ってかそ〜〜ゆ〜〜目的でも使用できるのね……)
椎造「だが、俺の実力を知っているなら、そこいらのメカなどじゃ話にならんぞ」
正朔せいさく「心配はいらん。このAMDには威隻いせき研究所にいろいろと監修してもらい、まず、全身を液体金属である
 カオサイトゲルで……」
馬鹿「ちょ、カオサイトって……あのカオサイトですか!?」
※カオサイトゲルとはカオサイトの液体金属版です。(ってそのまんまやんけ!!)……ちなみに
 アルティマイトゲルは……無いかと……
椎造「ああ!?何だ!?馬鹿……」
正朔せいさく「おうよ!ダイヤの10倍の硬度を誇る物質だ……他にもメインメモリやCPUにカオスプレートを
 使用しており、HDの容量は標準でエクサを超える」
生徒「え……エクサって……」
正朔せいさく「本来は人工衛星を駆使して戦闘データを送受信して行動するヤツを考えていたんだが……」
椎造「そんな送受信のたびに一時行動が不能になるような人形は戦場じゃ的になるだけだぜ?」
正朔せいさく「ああ、そういうことだ……だからこそ、全て内蔵型に変更した」
椎造「おもしれぇ……俺の戦闘データが欲しいってんなら、いくらでも持っていけ……但し……入手
 できるならばの話だがなぁ!」
ゴオオオオオオッ
いつになく燃える椎造……ゴングは……鳴った!!


続

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