B.B.B. 学園編
131の馬鹿 〜伝説な人と異邦の空アウトサイド!〜



イタい魔女、黒崎魔拿まな……彼女が無くした魔導書を元に、事件は大きく展開し……そして、今、
騒動は怒零湖ドレイコ工業、J3を巻き込んだ……
某所
ひや信子「ダーリン、起きて〜〜〜」
ゆさゆさゆさゆさ……
馬鹿「……む……ぐぅ!?」
気が付くと……一行は……見慣れぬ場所にいた……
馬鹿「……こ……ここは!?」
黒崎魔拿まな「異界の1つぅ〜〜」
偽馬鹿「異界の1つぅ!?」
魔拿まな「そう。ここは現実世界とは違う空間……時間の進み方も違うぅ〜〜〜う〜〜んっと……でもぉ〜
 何か違うようなぁ……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……あの魔導書……は……」
魔拿まな「うん、私の」
一同「いや、そうじゃなくて……一応そうなんだろうけど、問題はなぜカズラの手に渡ったのか……詳しく
 説明してください」
魔拿まな「う〜〜んっと……自分でもその辺の記憶があやふやだからよく分からないんだけど……あの魔導書は
 禁章・万魔伝ばんまでんって言ってぇ〜〜、この……」
ゴソゴソと帽子の中を探り、1冊の魔導書を取り出す
魔拿まな「禁章・泯命伝みんめいでんと対を成す魔導書なの〜〜〜」
馬鹿(……なぜ帽子の中に本を!?)
偽馬鹿(知るかいッ!!)
魔拿まな「で〜〜、いつだったか忘れたけど、ここに花嫁として来たときぃ〜〜〜」
抜君ばつぐんの花嫁選びのアレね……
凌霄花しのぎ・そうか「数日前のことを忘れないでください!!」
魔拿まな「……来た時はちゃんと持っていたんだけど〜〜〜、家に帰ったときになくしたことに気づいたの〜〜
 えへへ〜〜、偉い!?」
一同「ああ、エライことしてくれたな……」
馬鹿「で、どうやったら元の世界に戻れるんですか!?」
魔拿まな「そんなの簡単よぉ〜〜、魔導書を見つけてぇ〜〜……」
一同「簡単じゃねぇし!!」
魔拿まな「とにかくぅ〜〜、まずは魔導書を探さないとね……」
そして、マイペースに話を進める魔拿まな
偽馬鹿「……魔導書ねぇ……」
嘘阿呆「カズラが持っている……ってことになるんだろうか?」
馬鹿「うむぅ……」
信子「何か楽に探す方法って無いの?」
魔拿まな「う〜〜んっとぉ……私の後についてくる……とか?」
一同「遠慮します!!」
即答する一同。
沙華さか「そもそも、禁章・万魔伝ばんまでんってどんな魔導書なんですか?」
魔拿まな万魔伝ばんまでんはその名前の通り、よろずの魔についてを記した魔導書ぉ〜〜。魔導の知識の無いものが
 読めばぁ〜〜、たちどころに記されている魔に屈服しぃ〜〜〜、魔の権化となるぅ〜〜のぉ〜〜」
間抜けな声で説明を行う魔拿まな
木美きび椎造「なるほどなぁ!!!」
台力抜君たいりき・ばつぐん「つまり、ヤツはもうカズラではないと!!」
一同「……いたんですか!?アンタたちも……?」
朱汰陰唖殷しゅたいん・あいん「うっふっふ〜〜、勿論私もいるわよ〜〜。ああん、もっと熱い視線をお〜〜〜!!」
一同「……」
一同、唖殷あいんを無視しつつ沈黙
沙華さか「じゃ、禁章・泯命伝みんめいでんは?」
魔拿まな泯命伝みんめいでんはぁ〜〜、魔を呼び込む万魔伝ばんまでんと対を成すぅ〜〜、つまりぃ〜〜、魔の命を断つ魔導書ぉ〜〜
 但し、魔導の知識の無いものが読めば……たちどころに自分の命が断たれるの〜〜」
一同「なっ!?」
魔拿まな「早速読んでみるぅ?」
一同「読むかいッ!」
椎造「フン、そんなことはどうでもいい」
抜君ばつぐん「この世界から元の世界へ戻るにはカズラをブチ殺せばいいんだろ!?」
魔拿まな「うん。魔導書に引き込まれた存在を斃せばOK」
椎造、抜君ばつぐん「おおっしゃああ!!心置きなくカズラを斃せる!!野郎ども!これは又とないチャンスだぞ!!」
馬鹿「……いつも散々カズラに敗れている人に勝機はあるのか!?」
椎造、抜君ばつぐん「うるせぇ!いつもは……生徒だから手加減してやっていただけだ!」
一同「あ〜〜、そうですかい……」
……そして、元の世界へ戻るため……カズラを斃すことを決意する漢たちであった……


続

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