B.B.B. 学園編
68の馬鹿 〜世にも混沌カオスな『実習』〜



怒零湖ドレイコ工業トンでも授業シリーズ……工業高校なのになんだかどうにも工業高校チックな授業が思いつかない
のは仕様です。
一同「ンな仕様あるかいッ!」
と、言うわけで第22回の今回は工業実習・電子工作編……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・実習棟
*「あ〜〜、俺がお前らに電子工作を臨時で教えることになった……澱梓でんし孝作だ……」
生徒「先生……臨時って……どういうことなんですか?」
澱梓でんし孝作「まぁ、アレだ……本来この授業を担当するはずだった抹下傳紀まつした・もりのり先生が
 ちょっとした野暮用……あ、いや、出張で……変わりに俺がみなを教えることになった……」
抹下傳紀まつした・もりのり≒松下電器……ってパナソニックかよ!
一同(野暮用って……)
凌霄花しのぎ・そうか「……先生……」
孝作「ん?何だ?」
霄花そうか「……どこかでお見かけ……しませんでした?」
孝作「は?……俺はお前を見るのは初めて……ってのは天下のしのぎ財閥に失礼だが……知らんぞ」
霄花そうか「……そうですか?……なら、いいんですけど……」
どこかで見たような記憶があるけど思い出せない……もどかしい霄花そうか
孝作「さて……今日はアレだな……カウントダウンタイマーを作ってもらおうと思うが……」
馬鹿「カウントダウンタイマー?」
孝作「ま、アレだな……とりあえず資料に眼を通せ……」
ザザッと資料を配る……
馬鹿「……うん?」
偽馬鹿「……数値をセットし、スイッチを押すことでカウントダウンが開始するってのは分かるけど……」
嘘阿呆「解除の方法が書いてないのは何故ですか?」
孝作「ああ、気にするな……仕様だ、仕様……」
一同「そんな仕様あるかい!!」
ひや信子(ダーリン……これって……)
馬鹿(時限爆弾のカウントダウンタイマーに使えそうな……ハハ……まさかな……)
※しかし……その馬鹿の考えは……間違ってはいなかった……
霄花そうか(おかしいですわね……確かどこかで見かけたと思ったんですけど……気のせいだったのかしら?)
狗訴くそ霄花そうか……)
霄花そうか(……ま、何かの拍子に思い出すってこともありますし……今は授業に集中しましょうか……)
孝作「いいか……説明書の通りに基盤に配置して半田付けを行うんだぞ……」
馬鹿「電子工作なんて久しぶりだな……」
狗訴くそ「あ、そういえば馬鹿は昔から電子工作とか好きでしたよね?」
馬鹿「おうよ……」
孝作「ほう?じゃ、半田付けの心得とか知ってるか?」
馬鹿「富士山っすよね?先生」
孝作「そうだ!団子はイカンぞ!」
生徒「……あの、先生……俺たちにもよく分かるように説明してください……」
孝作「何だ?てめぇら……説明が必要だってか!?」
生徒「……初心者には必要です……」
孝作「仕方のないヤツだな……よく見ておけよ……」
と、基盤にICやら抵抗を配置する孝作
パチパチッ
そしていきなり余分な部分を切り取る
偽馬鹿「なっ……先生……随分高度なテクニック使いますね?」
孝作「当然だろ……」
ささっと半田付けを行う孝作
孝作「このように半田付けし終わった後、半田が富士山のような形を取るのがいい半田付けの仕方だ……先生
 は美味くやることしか出来んから悪い見本は見せられんが、団子のような形になって半田付けしたにも関わらず
 グラグラするのが悪い半田付けの仕方だぞ〜〜」
一同(さりげに自慢かよ……)
・
・・
・・・
孝作「……じゃ、出来た人から先生に預けろ……」
一同「……先生……コレ、何に使うんですか?……」
孝作「ウフフ……ヒミツだ!」
一同(本当に時限爆弾に使うつもりじゃあるまいな!?)
……ちなみに……この先生は実は本名ではなく……この先……本名が明らかになったりするのだが……
まぁ、それはそれでまた別の話……
霄花そうか「う〜〜ん、本当に……どこで見たんでしたっけ?」
※ちなみに、孝作は霄花そうかの言葉にちょっとヒヤっとしていたらしい……


END

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