B.B.B. 学園編
64の馬鹿 〜世にも厳格な『製図』〜



怒零湖ドレイコ工業トンでも授業シリーズ……工業高校なのに授業内容の8割以上が普通科目なのは……工業科目で
ネタにすることがないからであります。(ちょ、マテコラ!!)
では、記念すべく20段をどうぞ、ご堪能あれ。
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業、J2
偽馬鹿「……次の授業は……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……吉利きっちり角蔵先生の製図」
一同「ゲゲッ!」
生徒「おい、その机……曲がってないか!?」
生徒「え!?いや……俺に言われても……」
初雪そゆきカズラ「……x軸方向に1.23mm、y軸方向に3.01mmずれて原点を基準に3.25°曲がって
 いる」
生徒「あ、なるほど……って修正できるかいッ!!」
ひや信子「こっちはどうかな?」
自分の周りの机を指差す信子
カズラ「……彼の眼力の誤差以内に納まっている」
生徒「じゃ、こっちはどうだ?」
黒板に書かれた文字の指導を願う生徒
カズラ「そっちはどのフォントに当てはめることの出来ない文字で書かれている……ここはMS ゴシックに
 直すべき」
カカカカカカッ
カズラ自ら黒板に立ち、文字を修正する……
……と、何故にこんなmm単位での修正を行っているのかというと、それは製図の授業と深い関わりがあり
まして……
馬鹿「そろそろチャイム鳴るぞ……」
生徒「カズラぁ……」
カズラ「……大方大丈夫」
一同「おし!!」
そして一同着席……
・
・・
・・・
キ〜〜ンコ〜〜ンカ〜〜ンコ〜〜ン
カ〜〜ンカ〜〜ンキ〜〜ンコ〜〜ン
ガラッ
吉利きっちり角蔵「さ!授業開始だ!」
チャイム終了と同時に教室に入ってきた先生……彼こそが怒零湖ドレイコ工業で最も几帳面な先生にて製図を担当する
教師……吉利きっちり角蔵!
角蔵「……フム……」
じろじろと教室内を見渡し
角蔵「ほう、今日はズレている箇所が無いな……関心関心」
一同(よかったぁ……)
※さすがカズラ!
角蔵「さて、では今日も早速斜投影図の練習を行ってもらう……いいかぁ……1オングストロームの狂いも無いほど正確な
 図を書くつもりで描け!さもないと死ぬと思え!」
一同「……」
※1オングストロームの狂いも無い図法ってそりゃ人間の手じゃ無理っすよ!先生!!
角蔵「うむ、前回は角ばったものの斜投影図を描いてもらったからな……今回はちょっと難しく丸まったもの
 の斜投影図を描いてもらおうか……そうだな……軽く真ゲッ○ー1でも……」
一同「難しすぎるだろうが!!!」
角蔵「何!?……ならば竜馬でも描いてもらおうか?」
一同「そっちの方が難しいわ!!!」
角蔵「なら、私がお手本を見せてやろう……ぬん!」
ガカカッカカカッカッカカカカカカカカッ
プロッターもビックリな正確なタッチで超速で手を動かし、黒板に竜馬を斜投影図で描く角蔵
角蔵「コレが原作版、コレがチェンゲ版、コレが真対ネオ版、コレが新ゲ版!」
ゴシック体でそれぞれの竜馬にコメントを付けていく角蔵
一同「……凄いけど……何か普通に褒めたくねぇ……」
金盞花「くぅ……負けた……」
一同(何の勝負をしているんだ!?……勝てるわけないって……)
角蔵「いいかぁ……これくらいをフリーハンドで書けないとメシを食って生けんぞ……」
一同「どこの世界にそんな正確なタッチなフリーハンドで製図を描かないと死ぬ世界があるんですか!」
角蔵「……ここにあるではないか、何を驚く!?」
一同「そりゃアンタだけだろ!!」
角蔵「……さて、では今から添削を行う……全員一列に並べ……もし、列をはみ出したり、ちょっとでも
 列にズレがあったら添削は行わんぞ!」
一同(いやいや、添削をお願いしますよ……)
……と、言うわけで製図の授業は今日もこのように凄まじく厳しく進んでいくのであった……
※ちなみに、キッチリ揃っていないと授業時間全部潰して整頓が行われます……アンタ、そんなに几帳面で
 日常生活は送れるのか!?


END

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