B.B.B. 学園編
63の馬鹿 〜歌え!歌唱人形ボーカロイドの如く〜



ひょんなことから合唱コンクール(県大会)に出場することになった怒零湖ドレイコ工業・J2の面々……コンクール
まであと1週間……と、いうわけで、喉を潰さない程度に痛めつける特訓が始まったのだった……
天四斗あまよと、某所
松葉まつは隆美「さ、みんな、あとは本番を乗り切るだけよ……みんな、喉を潰す準備はできてる!?」
一同「できてません!!ってか、潰したくありません!」
一同、最もな意見を吠える
隆美「……でも、考えてみなさい、もし、万が一、優勝できなかったら……」
一同「うっ……」
隆美「喉を潰して優勝するのと喉を潰さず敗死するのとではどっちが徳かしら?」
一同「くそぉおおうう!!やってやるぅう!!!!」
……だが、しかし、これが、トンでもないことになろうとは……今は誰も知る由もなかった……いや、
正確にはこのことがトンでもないことを巻き起こすことになったのではないのだが……
・
・・
・・・
隆美「へぇ〜〜〜!!?ちょ、ちょっと……それ……どういうことですか!?」
一同「なな……どうしたんですか!?」
隆美の叫び声に一同、集う……
馬鹿「もしかして、辞退した高校が復活したんですか?」
隆美「今となってはそうなって欲しかったわ……」
嘘阿呆「じゃ、何なんだよ……?」
金盞花こがね・せんか「……先生……まさか……」
と、そんな折、盞花せんかは気づく……
隆美「……ええ、アニメオタクの終わった人間たるあなたなら分かると思うけど……」
盞花せんか「……ちょっと聞き捨てならないセリフがあったけど、今は聞き流します」
ひや信子「えっと、どういうことなの?」
初雪そゆきカズラ「……銀河鉄道999はゴダイゴの歌うものとささきいさおの歌うもの2つがあり……その2つは
 歌手が違うだけという単純なものではなく、同じタイトルを持つ全くの別の歌……」
と、そこで、カズラが代わって説明を行う
※ほかにこいのぼりとかI Believeとかがいい例です。
一同「ま……まさか……それって……」
隆美「ど、どうしましょう……絶対優勝だと言い張って朔の夜叉のみなさんを大勢招待したってのに」
一同「アンタなぁ!!」
一同、叫び吠える!!
隆美「ね、ねぇ、カズラえもん……なんとかならない……?このままじゃ、私……いえ、私達……」
そして、困ったときのカズラ頼み……
カズラ「……ゴダイゴ版の方は……?」
隆美「ここにあるわっ」
CDを差し出す隆美
カズラ「……わかった……」
隆美「え!?本当!!?」
絶望のさなか、ひと筋の光明が差し込む……
・
・・
・・・
そして……
*「続きまして、怒零湖ドレイコ工業の皆さんです」
ちゃん……てれってれっててれってれって、てけてけてけてけてけてけてけてけてけてけてけてけてけ……
てけてけてけてけてけてけてけてけてけてけてけ……てってってっれって〜って〜って〜〜♪
てってってっれって〜って〜って〜〜て〜ってっててって〜♪てれってれってれってってっ、
てれってれってれってれっ♪(銀河鉄道999の出だしのつもり)
一同「さぁ〜〜〜いくんだぁ〜〜〜その顔ぉ〜〜をぉ〜〜〜上ぁ〜〜〜げぇてぇ〜〜〜♪新しいぃ〜〜〜風ぇ〜
 にぃ〜〜心ぉ〜〜〜を洗おぉ〜〜う♪古いぃ〜〜〜夢はぁ〜〜〜置いてゆぅ〜〜くがいぃ〜〜い〜〜♪」
……なんと!ささきいさお版のメロディーに合わせてゴダイゴ版の歌詞を歌うという荒業をやってのけた
のであった
一同「再び始まる〜ドラマのために〜あの人は〜もう〜思い出だけどぉ〜〜〜♪君を遠くで〜見つめている〜
 The Galaxy Express 999〜〜♪Will ta〜ke you on a〜 jou〜〜rney〜〜♪A〜 ne〜〜ver ending jour〜〜
 ney〜〜♪A〜〜 jour〜ney〜〜〜〜〜 to the sta〜〜〜rs〜〜♪」
……で、何でも斬新な歌い方だとして、高評価を得ることができ、なんとか殺されずにすんだ一行であった
一同「よ、よかったぁ……」
……そして、もう、二度と合唱コンクールになんか出るものか!と一同は思うのであった……


END

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