ＬＯＤの使い方を会得した黒帝団……ついに動き出す！……かくて朔の夜叉設立者が見守る中、馬鹿一行との
雪辱戦が始まった。現在、馬脱（まぬけ）は乗（じょう）と、奴柱（どじ）は奈那子（ななこ）と、狗訴（くそ）は区段間（くだんま）と死合っており、嘘阿呆は卯鎌（うかま）と死合い
……
天四斗（あまよと）、郊外・ルクシオール建設予定地
ここで話の視点は偽馬鹿へと移ります……
偽馬鹿「……」
チャキッ
刀を構えて偽馬鹿が睨みを効かせる
坂牙羅星斗（らせいと）「兇禍誘炳（きょうかゆうへい）……早速この力……見せてやろうじゃねぇか！」
ダンッ
兇禍誘炳（きょうかゆうへい）を八相に構えたまま飛び掛る羅星斗（らせいと）
偽馬鹿「霄凰天響（しょうおうてんきょう）！」
ドンッ
真空のオーラで具現化させた鳳凰で先手を打つ偽馬鹿
羅星斗（らせいと）「フンッ！躍る鴉鳳蝶（パピリオ・バイアナー）！」
ザバンッ
炎を纏った刃にて鳳凰をＶ字に斬り捨てる
偽馬鹿「うおっ！？」
ヒュオアッ
そして、飛び込んできた羅星斗（らせいと）の刃を半身ずらして回避……と同時にすぐさま反撃に出る
ゴアッ
羅星斗（らせいと）「フン！」
ガギンッ
左手でバタフライナイフを展開し、刃を防ぐ
羅星斗（らせいと）「ヌルいぜ！」
偽馬鹿「チイッ……」
バババッ
すぐさま距離を取る偽馬鹿、そして追い討ちをかける羅星斗（らせいと）
羅星斗（らせいと）「おらああ！！」
ドオオンッ
羅星斗（らせいと）の斬り込みを回避……さらに距離を取る偽馬鹿
偽馬鹿（……兇禍誘炳（きょうかゆうへい）……それが神器の名前か！？）
靡錬羽（ミネルヴァ）（……ええ、第一獄天・王帝院（オーディーン）の神器。相手を炎へと誘う煉獄の刃……）
偽馬鹿（……なるほどな……）
羅星斗（らせいと）「はっは〜〜！！どうしたどうした！！攻めて来ないと殺すぞ！？躍る帝鳳蝶（グラフィウム・ドーソン）！！」
ドドンドンドンッ
無数の気功弾を撃つ羅星斗（らせいと）
偽馬鹿「だが……所詮は我流！」
ダガガガガガンッ
羅星斗（らせいと）「何ぃ！？」
迫る気功弾を全て弾き飛ばす
偽馬鹿「そこだ！」
ゴウッ
一気に羅星斗（らせいと）の間合いを侵食する偽馬鹿
羅星斗（らせいと）「甘いわ！！」
ドダダンダンッ
距離を取って回避……
偽馬鹿「……のはどっちだ！」
ズドオンンッ
羅星斗（らせいと）「なう！？」
ザガガガガッ
地面に刀を叩き付け、その衝撃で羅星斗（らせいと）を弾き飛ばす
偽馬鹿「フン！霄凰天響（しょうおうてんきょう）！」
ドギュオッ
そして、追い討ちの真空の鳳凰
羅星斗（らせいと）「ふざけやがってぇえ！！躍る前紋麝香鳳蝶（パライデス・セソストリス）」
バスッ
横一文字が真空の鳳凰を両断
ゴカアアアアッ
ぶつかり合った２つの力は爆発を巻き起こす
偽馬鹿「これが……神器＋ＬＯＤの力……」
羅星斗（らせいと）「神の力……大したものではないな！」
しゅおおおおお〜〜
そして、暫くして爆煙が晴れる……
羅星斗（らせいと）「フフン……神の力……見切った！！」
偽馬鹿「大口を……」
羅星斗（らせいと）「大口かどうかはこれを見てからにしろってんだ！躍る前紋麝香鳳蝶（パライデス・セソストリス）！」
ドドドドドッ
と、何度も横一文字を放つ羅星斗（らせいと）
偽馬鹿「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる……か！？」
すすすすすすっ
羅星斗（らせいと）の横一文字を回避しつつ距離を保つ偽馬鹿
偽馬鹿（厄介な攻撃を……）
靡錬羽（ミネルヴァ）（……だが……単調だ……）
偽馬鹿（……）
靡錬羽（ミネルヴァ）（……このような攻撃で……殺れるなどと笑止！）
羅星斗（らせいと）「無様に逃げ惑え！！躍る帝鳳蝶（グラフィウム・ドーソン）！」
ドドドドドドッ
横一文字を放つ傍ら、左手のバタフライナイフにて気功弾を放つ羅星斗（らせいと）
靡錬羽（ミネルヴァ）（挟撃か……神器以外では扱えない技をただの得物で……ＬＯＤの気でコーティングしているという
　わけか……）
※あるいは（羅星斗（らせいと）の持っているバタフライナイフに使われているという）日本刀の技術は神器に勝るとも
　劣らないとか……（ンなわけあるかいッ！！）
羅星斗（らせいと）「おらおらおらおらおらおらおら！！どうしたどうした！？……」
偽馬鹿「……」
そう……偽馬鹿は待っているのだ……反撃の糸口を……最大の攻撃ポイントを……


続