ＬＯＤの使い方を会得した黒帝団……ついに動き出す！……かくて朔の夜叉設立者が見守る中、馬鹿一行との
雪辱戦が始まったのだった……
天四斗（あまよと）、郊外・ルクシオール建設予定地
馬脱（まぬけ）「……」
相変わらず目を瞑ったままの馬脱（まぬけ）……
照桑乗（てりくわ・じょう）「死ぬがいい！！Ｈａｐｐｙ９９９９（フォーナイン）！！」
ズゴアッ
冱壊豺犇（ヴァナルガンド）を上段に構えた乗（じょう）＋コピー達が馬脱（まぬけ）目指して一斉に飛び掛る
カッ
馬脱（まぬけ）「そこだ！霆虎巣窟（ていこそうくつ）！」
チュギョゴガアアアアッ
と、そのとき、オリジナルを見破った馬脱（まぬけ）はいち早く動き、オリジナルめがけて雷の虎を複数解き放つ
乗（じょう）「の……ごああああ！！！？」
ドダダンッダンッ
オリジナルが吹き飛ばされ、コピーたちの動きが一斉に留まる
馬脱（まぬけ）「ふぅ……やった……か……」
乗（じょう）「う……うう……」
ブンッ
苦し紛れに……最後の抵抗か……冱壊豺犇（ヴァナルガンド）を投げつける乗（じょう）
馬脱（まぬけ）「当たらんて」
スカッ
だが、それは軽々と回避され……
パシッ
馬脱（まぬけ）「……何！？」
背後でキャッチする音が……
紺凝禰唖（コンコルディア）（……オリジナルが……入れ替わった！！？）
馬脱（まぬけ）「バ……カな！？」
乗（じょう）「ほおおいああ！！」
ゴアッ
そして、先ほどの技が続けられる
馬脱（まぬけ）「ち……ちぃいい……」
ドドンッガギャインッ
迫る乗（じょう）達の攻撃を躱し、最小限のダメージで抑えつつ冱壊豺犇（ヴァナルガンド）を受ける馬脱（まぬけ）
乗（じょう）「フフン……コピーはオリジナルになることは出来ない……」
乗（じょう）「が、それはオリジナルが存在する場合だ！」
乗（じょう）「……そうとも！パソコンでも１つのフォルダに同じ名前のものを２つ作ることが出来ないように……」
乗（じょう）「オリジナルが無くなれば、コピーがオリジナルになる事が可能なのだ！！」
ご丁寧に解説する乗（じょう）一行
馬脱（まぬけ）「くそっ……本当に非常識な……」
・
・・
・・・
さて、死合の途中ですが、ここで話の視点は奴柱（どじ）へと移行しまっす。
零零奈那子（ななこ）「この前はよくもやってくれたわね……あの一撃は第七聖典（セヴンアポカリプス）で返して
　あげるんだから！」
ガシャッと第七聖典（セヴンアポカリプス）を構える奈那子（ななこ）
奴柱（どじ）「……フン……」
樹塗甦（ウェヌス）（相手を侮っちゃダメよ……あちらさんは神器の力＋ＬＯＤの力を手にしているんだからね）
奴柱（どじ）（神器！？……あの削岩機が！？）
樹塗甦（ウェヌス）（ええ、そうよ。どこで入手したのかは知らないけど……神気が漂っているでしょ？）
奴柱（どじ）（……）
※ってか普通、神器って刀とか鏡とか……単純な構造のもので、機械、銃なんてなものは神器になりえない
　と思うんだが……う〜〜む、神器を加工して作った兵器ってことか！？（ンな罰当たりな……）
　……分かった！削岩機の『削岩杭』の部分が神器なんだ！（おい！製作者……）
奈那子（ななこ）「てあぁああ〜〜〜！！！」
ゴガンッ
と、奴柱（どじ）が無防備に樹塗甦（ウェヌス）を会話をしているとイキナリ突っ込んでくる奈那子（ななこ）
奴柱（どじ）「うおう！？」
ザザッ
咄嗟に回避……と同時にブーストレベルを一気に３まで上げる
コオオオオオッ
奈那子（ななこ）「フン、そんな目くらましで何とかなるなんて思わないでよね！」
ザザッ
第七聖典（セヴンアポカリプス）を構えなおして様子を伺う奈那子（ななこ）
奴柱（どじ）「おらあ！飆獅穿嵐（ひょうしせんらん）！」
ゴギュウアアアッ
風のオーラを収束させ、竜巻を作り、解き放つ
奈那子（ななこ）「ふん、そんなそよ風……朱い月（ヴァーミリオンムーン）！」
ゴギャオアアアアッ
奴柱（どじ）「な……何ぃ！？」
三日月を描くように竜巻を貫き、竜巻を掻き消す
奈那子（ななこ）「せぇ〜〜い！！」
ドオッ
そのままアッパー気味に削岩機が迫る
奴柱（どじ）「ッ……ええい！」
ガギイイイッ
そして、それを受ける奴柱（どじ）
奴柱（どじ）、奈那子（ななこ）「おおおお！！！」
ギリギリギリギリ……
そしてそのまま組み合う２人
奴柱（どじ）（チッ……ＬＯＤと神器の力か……）
……奴柱（どじ）ＶＳ奈那子（ななこ）……この死合、どうなる！？


続