B.B.B. 激闘編
134の馬鹿 〜天蓋てんがいあだ危機クライシス! その1〜



……それは、天蓋てんがいあだに起こった異変……それは无疆むきょうともがらの新たなる策略……それは、大いなる戦乱
天四斗あまよと、カズラの住まい
初雪そゆきカズラ「……」
宇宙を見上げ、宇宙と交信するカズラ
カズラ「……定時連絡が……途絶えた……?」
日課となっていた天蓋てんがいあだとの交信……それが今回は出来ない……
カズラ「……」
そして、无疆むきょうともがらの攻撃は……始まったのであった……
・
・・
・・・
翌日
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J3
木美きび椎造「あ〜〜、テメェラ今日も1日、勝手に死ぬんじゃねぇぞ!」
一同「マテコラ!」
椎造「おん!?……おい、そこの席……どうした?」
一同「え!?」
……カズラの座席が……空白であった……
ひや信子「カズラが……いない!?」
椎造「あの宇宙人……とうとう学校に来る事に対して嫌気が差したか……」
生徒「ンなわけあるかい!」
椎造「ほぉう?その根拠は何だ!?……」
生徒「うっく……」
金盞花こがね・せんか「確かに……あの無表情なカズラが何を考えているか、分かる人なんて殆どいないわ……けどね
 カズラが何も言わずに欠席することはありえないわ!」
偽馬鹿「……」
椎造「フン……だったら……どうせ地球のウィルスにやられて床に臥せっているんだろ……」
盞花せんか「なるほど……確かに、天蓋てんがいあだとこの地球とじゃあ……」
一同「おいおい、納得するのかよ!」
曼珠沙華まんじゅ・さか「だったら……お見舞い……」
盞花せんか「ええ、確かに……」
椎造「フッ……面白そうじゃねぇか……テメェラ、後学の為に是非宇宙人の住まいとやらを見学しに行く
 ぞ!」
馬鹿「覗きをおおっぴらに行おうとするなよ……」
椎造「何を言う!これはれっきとした社会見学だ!」
一同「ウソつけ!」
信子「と、言うか、それはさておいて……カズラってどこに住んでいるの!?」
一同「……」
椎造「フッ、任せろ、そういうことに抜かりは無い……ええと、カズラの個人情報はっと……」
ゴソゴソと教卓を探る椎造
一同「ちょっとまて……今聞き捨てならない単語が聞こえたんだが……」
そんな声を無視しつつ椎造は作業を行う……
椎造「これ……は違うな……今度天四斗あまよとに建設する施設の見取り図じゃねぇか……」
ポイっとそれを投げ捨てる椎造
ひらりひらり……
馬鹿「……ん?朔の夜叉多目的施設・ルクシオール設計見取り図……」
盞花せんか「……なぜにノイエの新造艦の名前なんですか!?……しかもノア建設って……朔の夜叉って一体
 ……何を目的とした組織なの!?」
※ノア建設……朔の夜叉の施設をいろいろと建設している会社らしい。特徴は『その凶悪な兵装』(マテ)
椎造「おお、あったぞ……初雪そゆきカズラ、本名地球上の音域では発音不能。趣味はこの星の歴史動きを観測
 すること、特技は無表情……体重、身長、スリーサイズなどは不明。……現在住所は……朔の夜叉
 多目的宿泊施設・エルシオールの302号室……っと……」
盞花せんか「……なぜにエデンの艦!?」
馬鹿「ってか本当に個人情報をさりげなくバラすなよ……」
信子「……カズラが最初に言っていた自分の最大の目的って趣味だったんだ……」
一同(そっちか!?食いつくところ……)
※『特技:無表情』ってのも……どうかと……と、言うかせめて身長くらい分かるんじゃないんですかね?
椎造「おっし!じゃ、てめぇら……早速出向くぞ!」
馬鹿「本当に行くのかよ!?」
椎造「当たり前だ!俺は死んでも初志貫徹する漢だぞ!」
生徒「いいセリフなんだけど今言うべきセリフじゃねぇ!!」
※いいセリフなのか!?
……と、言うわけで、一行はゾロゾロとカズラの住まいを目指す事に……これが……戦火の始まりである
とも知らずに……


続

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