B.B.B. 激闘編
129の馬鹿 〜魔を心に神器を手に!〜



LODに手を染めた黒帝団……そして、LODの力を引き出すべく各自は修行をしていた……らしいのだが
……
某所、黎夜宮れいやきゅう
坂牙羅星斗らせいと「……全員集まったな?」
零零奈那子ななこ「うん、今日は何?」
羅星斗らせいと「H・T!!」
H・T「……何か?」
ギィンッ
ちょっと殺気立ってます……
羅星斗らせいと「うっく……H・T様……確かにあなたにもらったLODの力は凄い……」
一同「うんうん」
羅星斗らせいと「しかしだ……その力が余りに強すぎて並のエモノじゃ使い物にならない……これではどんな力も
 無意味だ!」
奈那子ななこ「え!?……私は別にそんなこと無いんだけどなぁ……」
※じゃ、第七聖典セヴンアポカリプスって神器なのか!?……むぅ……
鏈属帆卯鎌れんぞくほ・うかま「……俺は直に炎を扱うんでね……何の問題も無い」
點才馬区段間てんさいば・くだんま「同じく」
照桑乗てりくわ・じょう「俺はエモノを使っての戦闘なんてやったことないし……」
一同「ここに問題児がいるぞ!!」
H・T「お前の言いたいことは分かった……いや、分かっているよ、前から……」
朱人章チュー・レンチャン「で、H・Tよ……前にも言ったが、俺のエモノは!?」
H・T「だから……今日は武器が必要そうな3人に見合う神器を用意した……」
卯鎌うかま「3人?」
H・T「……ああ、そうだ……受け取るがいい……」
ヒュッドドドンッ
と、目の前の地面に2つの刀と1本の錫杖が突き刺さる
一同「どわっと……」
H・T「まず、左端の刀だが、名を泯屠燦睹カッサンドラと言い、久遠の果てより死を予言する刀……靄嗚遠アイオーンの愛刀である」
人章レンチャン「死を予言する刀か……そいつぁなかなか良さげだな……」
H・T「次に、真ん中の錫杖は冱壊豺犇ヴァナルガンド……」
卯鎌うかま「ほう……確かフェンリルの別名の1つにそんなものがあったな……確か『破壊の杖』……だったか
 ……?」
H・T「博識だな……そうだ。この錫杖はその布上利瑠フェンリルの神器。絶対零度の氷点を秘めた逸品で、清浄をもたらす
 ものである」
奈那子ななこ「へ〜〜」
H・T「最後に右端だが、兇禍誘炳きょうかゆうへい……王帝院オーディーンの神器。地獄の業火を秘めた逸品で、炎の禍へ誘う刀だ」
羅星斗らせいと「ほぉう……」
卯鎌うかま(しかし、ヤツは一体どこから神器などを手に入れてきたんだ!?……ナゾだな……いや、そもそも
 LODなどという物質の情報をどこから手に入れた!?……)
区段間くだんま(師匠……?)
卯鎌うかま(……まぁ、よかろう……私が詮索すべきことでもないな……)
卯鎌うかま「フッ……」
H・T「さぁ、好きなエモノを取ってくれ……」
羅星斗らせいと「おし!」
じょう「ならば……」
人章レンチャン「俺はコレを取るぜ!」
ガシッ
羅星斗らせいと兇禍誘炳きょうかゆうへいを、じょう冱壊豺犇ヴァナルガンドを、人章レンチャン泯屠燦睹カッサンドラをそれぞれ手に取る
卯鎌うかま(重複することも無い……か……これは偶然か……それともヤツは見越しての……)
人章レンチャン「フ……馬鹿……てめぇにはこの俺様が直々に死の予言を与えてやるぜ……フフ……フハハハ」
羅星斗らせいと「この刀……俺の前に最早敵はねぇぜ!ハッハッハッハ!今の俺は飛んでくる危険除去Lv5重陽子ミサイルですら
 破壊できる」
※だから、その根拠の無い自信はどこから出てくるんだ!?
じょう「……さぁて……じゃ、早速俺の考えたアレをこいつで実践するかな……フフフ……」
H・T「……では、今日はこれくらいでいいかな?」
羅星斗らせいと「おうよ!解散だ!てめぇら!」
スタスタスタッ
そして、神器をもらった3人は去っていく……
H・T「……では、私も忙しいのでね……」
ふおっ
そしてH・Tも奥の闇に消え、続いて奈那子ななこもその場を去る
区段間くだんま「師匠、俺たちも……」
卯鎌うかま「……ああ、そうだな……」
……ちょっと不信感があったような気がするが……気のせいだ……
※と、言うかとっとと馬鹿一行と死合おうぜ!


END

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