B.B.B. 激闘編
112の馬鹿 〜聖風の巫女アッピアデスな挑戦 後編〜



黒帝団に対抗する力を得るため、神の力を求めて風の祠へと足を踏み入れた馬鹿一行……そこで『聖風の巫女アッピアデス』
なる5人の女神に出会ったのだが……さて、神の力は手に入るのか!?
歴史の墓場、風の祠
*(……四星天剣……我らが主、瑪亞癒バーユ様の上……)
*(毘留帝主ビルタス様と同じ……)
*(……毘留帝主ビルタス様は何も言わぬか……?)
*(おそらく毘留帝主ビルタス様はまだ深層心理に眠っているのであろう……助言を求むるは不可能である……)
*(ならば……やはり、我々が答えを導き出すしかあるまいな……)
と、聖風の巫女アッピアデスが談義している最中……
ふわ〜〜〜
ひや信子「!!?」
右から2番目の女神が信子の元へ来る
馬鹿「なっ!?」
ザッ
信子の元へ駆け寄る馬鹿
*(……わらわを恐れることはない。そなたは……)
信子「ん?」
*(やはり……そなたたちは……)
信子「へ!?何?何々!?」
と、そのとき……
聖風の巫女アッピアデス4人(自由すぎるにも程があるぞ……)
*(……)
すい〜〜っと元の場所に戻る女神。そして沈黙の談義は続く……
偽馬鹿(……沈黙が重い……なぁ?)
嘘阿呆(……ああ……)
曼珠沙華まんじゅ・さか(……神の力を借りることは……無理なのかも……)
金盞花こがね・せんか(生きて還れないってことは……ない……よね?)
一同(……)
・
・・
・・・
そして暫く両陣営が沈黙し……
*(……聞くが良い、人間よ……)
真ん中の女神が語る
一同「……」
*(我ら『聖風の巫女アッピアデス』……暫定的にお主らに力を与えよう……)
偽馬鹿「……と、言うことは……?」
*(力が必要なときは呼ぶが良い……我らの『名』を……)
一同「名……?」
盞花せんか「……すみませんが……名前は?」
一同「……」
聖風の巫女アッピアデスと馬鹿一行……しばし沈黙……
*(来客者なんて久しぶりであり、わらわらのことを知っていると思い込んでいたんだね……)
右から2番目の女神が気さくに話す
*(……では、改めて言おう……わらわ筌聚覃ウェスタ……炎を司る女神なり)
右端の女神が熱く語る
筌聚覃ウェスタ(……そうか……)
コアアアッ
嘘阿呆「なあ!?」
と、次の瞬間嘘阿呆の刀が鞘に納まっているにも関わらず光を放つ
嘘阿呆「じゃ、俺向きだな……」
*(わらわは氷を愛する平和と秩序の女神。波吼趨パークス……)
真ん中の女神が囁く
狗訴くそ「氷なら、俺だな……」
波吼趨パークス(受けよ、わらわの力……)
コオオオッ
狗訴くその刀からも光が放たれる
*(わらわは和平、統一、協力の女神。紺凝禰唖コンコルディア……雷を操ることに長けておる)
左端の女神が語る
馬脱まぬけ「雷だったら俺だな……」
紺凝禰唖コンコルディア(よかろう……)
コオオッ
馬脱まぬけの刀も光り輝く
*(わらわは風の様に生きる美の女神、樹塗甦ウェヌス奴柱どじ「風じゃあ俺だな……」
奴柱どじ(……って『風の様に』……って何か微妙に違うような気もするけど……)
樹塗甦ウェヌス(分かった……)
コアアアアッ
奴柱どじの刀も輝く
偽馬鹿「……じゃ、俺は残り!?」
*(残りとは失礼な……わらわこそは戦と争いを司る虚空よりの使者。靡錬羽ミネルヴァなるぞ)
偽馬鹿「虚空よりの……使者?」
コアアアアッ
問答無用で偽馬鹿の刀が光り輝く
靡錬羽ミネルヴァ(これにてわらわらの話は終わりだ……)
波吼趨パークス(……帰るがいい……人間よ!)
スウ〜〜〜
聖風の巫女アッピアデスが消えていく
偽馬鹿「あ、ちょっと……」
盞花せんか「こっちが名前を告げる前に消えちゃった……」
聖風の巫女アッピアデス(強く語れ……さすれば……いつでもお主達と話すことが出来る……)
頭の中に声が響く……
一同「……」
馬鹿「……帰るか?」
信子「だね……」
ヴオムッ
・
・・
・・・
そして、一行は現実世界へと帰っていく……
と、言うわけで難なく(?)神の力を入手した馬鹿一行……これで黒帝団との死合も……大丈夫だぞ!
多分(おい!)


END

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