B.B.B. 激闘編
111の馬鹿 〜聖風の巫女アッピアデスな挑戦 前編〜



黒帝団暗躍!(ちなみにまだ馬鹿一行には名乗ってませんが……)それに対抗すべく、神の力を求めて馬鹿
一行は風の祠へと旅立つ……
歴史の墓場、風の祠
偽馬鹿「ここが……」
ひや信子「私の祠」
一同「違う!!」
ひやの祠じゃなく、風の祠な……
凌霄花しのぎ・そうか「……それにしても『風』の祠にしては……風が全くありまえせんね……」
馬鹿「確かに……ってか俺、別に神の力を求めているわけでもないのに何故来たんだ!?」
一同「おいおい……」
信子「ノリよ!ノリ!!」
と、和気藹々と和んでいると……
*(……なぜ風の祠に風が無いか……それは……瑪亞癒バーユが滅びて久しいからだ……)
嘘阿呆「な……何だ!?……ばー……ゆ!?」
霄花そうか「……今……声……というか……」
一同「頭の中に声が……」
馬鹿「……誰だ……いや、何だ!?」
馬鹿(頭の中に響く声……間違いなく四星天剣と同じく神か!?)
*(……ふふ……適切な問いだな……)
コオオオオオオッ
祠の奥から光が走る
一同「くっ……」
信子「行ってみよう」
たたっ
信子、先駆ける
馬鹿「ちょ、待って……迂闊に飛び込んじゃ……」
ダダッ
そして、それを追う様に馬鹿も走る
偽馬鹿「ちぃ……行くしかねぇ……」
ドッ
そして偽馬鹿ら一行も馬鹿を追う……
・
・・
・・・
祠の奥には……5人の女が……いや、(おそらく5柱の)女神が居た
信子「えっと……あの〜〜、始めまして……」
一同(おいおい……)
*(瑪亞癒バーユ様の風の祠に……何の様だ?人間よ……)
真ん中の女神が囁く
偽馬鹿「さっきバーユとやらは滅びたとか言ってなかったっけ?」
嘘阿呆「……う〜〜ん、確かに……」
*(ここは……瑪亞癒バーユ様が作り上げた世界、瑪瑠那ヴァルナとの死合の果てに瑪亞癒バーユ様が滅びようとも……我々
 『聖風の巫女アッピアデス』が管理する限り無くなりはせぬ……)
右端の女神が熱く語る
一同「あっぴあ……です!?」
*(……そう。我らは瑪亞癒バーユ様に使える『聖風の巫女アッピアデス』……もう一度問おう……人間よ……何ゆえこの
 場所に足を踏み入れた!?)
左から2番目の女神がそう呟く
偽馬鹿「俺たちがここに来た理由?……そんなモン簡単だ!」
嘘阿呆「神の力を借りるためよ!!」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……そんなに大胆に叫んでいいのかしら?」
一同「……」
*(我々の力を!?……愚かな……そして、大それたことを……)
再び真ん中の女神が囁く
女子一同(だから言ったのに……)
嘘阿呆「いや……つまり……」
*(人間如きが神の力を持ってどうするというのだ?)
*(正義の名の元に殺戮でも起こす気か?)
真ん中の女神、右端の女神が続けて語る
*(話だけでも聞いてあげれば……どうだ?)
左端の女神がそう語る
偽馬鹿「……さて、どこから話したモンかな……?」
偽馬鹿らが迷っていると……
沙華さか「……とある人物が、カオサイトや歴史の墓場に纏わる遺品を悪用し、さらに神の力を加えて暗躍しよう
 としているんです……」
*(じゃ、それをとめるために神の力が欲しい……と?)
右から2番目の女神が口を開く
一同「そうだ!!」
女神一同は沈黙する……
*(この者たち……)
*(嘘は言って無いようだが……)
*(しかし……あの漢からは四星天剣様の『気』がする……)
*(……確かに……だが……毘留帝主ビルタス様の『気』も……わずかばかりあるのだが……)
*(いずれにせよ、瑪亞癒バーユ様亡き今……勝手にことを進めていいものか……)
※ちなみにこの会話、馬鹿一行には聞こえません。
*(……では、ここは瑪亞癒バーユ様の如く風を司る妾が……)
*(そなたは自由すぎていかん……)
……沈黙の聖風の巫女アッピアデス……果てさて……馬鹿一行(正確には偽馬鹿一行だが)は神の力を手に入れること
が出来るのだろうか……


続

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