B.B.B. 激闘編
113の馬鹿 〜伝説の火付け屋! 前編〜



かつて全米全土を震え上がらせた伝説の火付け屋と呼ばれる漢が居た……今回はそんな漢の……来日……
と、言うか……帰還というか……まぁ、そんなお話……
天四斗あまよと、某所
點才馬区段間てんさいば・くだんま「……」
無言で時限爆弾をセットする区段間くだんま……
※……ちなみにこの點才馬区段間てんさいば・くだんまとかいう人物が全米全土を震え上がらせた伝説の火付け屋……というわけ
 ではありません。(何ぃ!?)
区段間くだんま「おし」
タタッ
その場を離れて起爆スイッチを押す
ズズズズッ……
ガラガラガラガラガラッ
と、突如、爆弾を仕掛けた建物が崩壊する
区段間くだんま「理論どおりだな……真空中では音は伝わらない……爆弾の消音器サイレンサーを作るには爆弾自体を真空で覆え
 ばいい。消音器サイレンサー付爆弾の実験は成功だな……」
※どんな技術だ!!
区段間くだんま「では、次はこっちを試すかなぁ……」
カチッとスイッチを押すと……
パアアンッ
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
乾いた音と供に別の建物が崩壊する
区段間くだんま「……空間に歪みを作りものを破壊する……火薬を一切使わない新しい爆弾、歪曲破壊爆弾も上々
 だな……これで……誰もが地震による被害だと錯覚するような爆弾が出来たわけだ……」
区段間くだんま……アンタ一体どんな技術の持ち主なんだ!?……ってか『パァン』とか言う乾いた音に不審を
 もたれないのか?
区段間くだんま「……しっかし……やはり爆弾は爆音と硝煙の匂いがあってこそ爆弾というものだな……うむむ
 爆弾の本来の美しさと新たなる利便性……これはなかなか迷う問題だ……」
1人ブツブツ叫びながらその日は帰宅する区段間くだんま……
翌日……
区段間くだんま「……さて」
今度は別の場所……しかもなにやら屋敷のようなところへとやってくる区段間くだんま
区段間くだんま「……あれが今回の爆破依頼の屋敷か……」
ダダッ
早速忍び込み、屋敷のあちこちに爆弾を仕掛けていく区段間くだんま
区段間くだんま(まぁ、軽いもんだな……)
数十分もしないうちに屋敷を粉微塵に爆破できるだけの爆弾を設置し終える区段間くだんま
区段間くだんま「……さぁて、引き上げますか……」
ザザッ
そして、屋敷から出ようとすると……
警官「點才馬区段間てんさいば・くだんま!」
区段間くだんま「ぬぅ!?」
屋敷の中からゾロゾロと警官隊がやってくる
警官「貴様の爆破の犯行も今日までだ!」
警官「大人しく、縛につけや!」
ドドッ
飛び掛る警官隊
区段間くだんま「チッ……」
ザッ
対して区段間くだんまは起爆装置を取り出し
警官「いかん!させるな!」
ダアンッ
区段間くだんま「ぬおっ!?」
拳銃によって弾かれる起爆装置
警官「年貢の納め時だ!點才馬区段……」
カッ
ズドグオオオオオオオンッ
と、次の瞬間、屋敷が大爆発を巻き起こす
一同「うおおああああ!!!?」
区段間くだんま「……お……おおおお……」
ゴウゴウ……メラメラメラ……
禍々しくも美しく、炎が屋敷を包み込む
区段間くだんま「……」
そして、区段間くだんまはそれをただ呆然と眺めていたのであった……
・
・・
・・・
数分後……
区段間くだんま「……起爆装置は……拳銃で打ち抜かれ……使用不能になった……ハズだ……」
破壊された今回使うはずだった起爆装置を手に取る区段間くだんま
区段間くだんま「……何故……爆破したんだ!?……」
※結果オーライでいいんじゃないかって……そういうわけにもいかないらしいのよ……
区段間くだんま「……俺は……あの時、あの炎に心揺さぶられていた……あんな紅蓮の大火は……いや……
 俺は……あの炎に見覚えがある……あれは……あれは……」
ジャリッ
*「……どうした?暫く見ないうちにもう忘れてしまったか……?区段間くだんま……」
と、そこへ……1人の漢が現れる……
区段間くだんま「あ……あなたは……」
……このナゾの人物こそが今回、区段間くだんまを手助けした人物なのか!?……それって……一体!?


続

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