B.B.B. 激闘編
101の馬鹿 〜妄執…黄水晶シトリン脱獄 後編〜



シトリン、馬鹿と決着をつけるべく脱獄……強大なパワーをつけて馬鹿と死合い、その力の差に馬鹿は劣勢を
強いられる……と、そのとき……またあのナゾの声が……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
シトリン「どうした!?馬鹿!さっきから動かず……覚悟を決めたか!?」
*(フン、おしゃべりの時間はここまでだな……)
馬鹿(……)
ジキッ
刀を構えなおす馬鹿
シトリン「そろそろ消えろ!駮窈破ばくようは!」
ドンッ
邪悪な剣閃が馬鹿に走る
馬鹿「フッ……擾悪覇王吼じょうおはおうこう!」
ズバウウンッ
シトリン「な……何ぃ!?」
蒼く輝く粒子が舞い、迫る剣閃を一蹴、そのままシトリンに飛び掛る
シトリン「ぐ……ぐおおお!!」
ガギイイイッ
そして、組み合う両者……
狗訴くそ「……あの妙な技……スピカの時と全く同じだ……」
凌霄花そうか「え!?」
ひや信子「んぅ?」
狗訴くそ(やはり、馬鹿には秘められた力が眠っている……ということか……)
ジリジリッ
シトリン「ぐ……馬鹿……てめぇ……」
徐々に圧される馬鹿
シトリン「一体……何をしやがった!!?」
馬鹿「貴様には負けんということだ!」
シトリン「ふ……ざけおってぇええ!!」
バチュインンッダダンダンッ
そのまま刀を捌いて距離を取るシトリン
シトリン「うおおおおお!駮窈旋ばくようせん!」
ズオオオンッ
邪気を屍貪したん・改に竜巻のように纏わせそのまま馬鹿に斬りかかる
馬鹿「擾悪覇王吼じょうおはおうこう!」
ドガキッ
蒼き粒子が幻想的に宙を舞う。
一同「ぬ……互角……?」
シトリン(ええい!こんなことがあってたまるか!!)
*(……フン、ここまでだな……)
馬鹿(は!?)
*(そろそろ終幕だ……)
シトリン「う……おああああ!!!」
ドオオオオッ
さらに屍貪したん・改の邪気が増し……
馬鹿「ぐっ……」
ジリジリッ
馬鹿、圧される……
信子「ダーリン!?」
シトリン「フン……くたばれ!馬鹿!」
ビキッ
とそのとき……屍貪したん・改にヒビが……
シトリン「な……何ぃ!?」
馬鹿(……なるほど……そういうことか……)
馬鹿「てめぇの負けだ!シトリン!」
ズドムッ
シトリン「ぐ……ごああああ!!?」
そのまま屍貪したん・改を両断し、シトリンを弾き飛ばす
ズシャアッ
シトリン「ぐ……ぐぐぐ……」
馬鹿「はぁ……はぁ……」
疲労困憊な馬鹿
信子「ダーリン?」
たたっ
すぐさま信子が駆けつける……
・
・・
・・・
十数分後、警察が到着し、シトリンは再び逮捕された……
警官「ご協力、ありがとうございます」
狗訴くそ「……しかし、馬鹿を斃すために脱獄なんざ、物凄い執念ですね……」
警官「……ソレなんですが……どうも脱獄の手助けをした人物がいたらしいんですよ……」
一同「ええ!?」
※おい!警察官……そんなこと、民間人にバラしていいんかい!?
……そして、警官はシトリンを連行し、去っていく……
馬鹿「……う〜〜む」
屍貪したん・改の破片を拾い、馬鹿が唸る
狗訴くそ「どうしたんですか?馬鹿……」
馬鹿「……これと……あの漆黒の板とが同じ材質……?」
ブツブツという馬鹿
狗訴くそ「は!?」
霄花そうか(漆黒の板といいますと……神隠しのアレでしょうか?)
狗訴くそ(……そうだと……思うけど……)
霄花そうか(それってどういう……?)
狗訴くそ(馬鹿に秘められたナゾの力がなんらかの情報を提供した……のでは?)
霄花そうか(う〜〜ん)
信子「ねぇ、ダーリン、ちょっと速いけど……もう、登校しちゃおっか?」
一同「そう……だな……」
……そして、またナゾが1つ……馬鹿に力を貸すナゾの存在は……その漆黒のマテリアルの正体を知って
いるというのか……


END

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