B.B.B. 激闘編
99の馬鹿 〜妄執…黄水晶シトリン脱獄 前編〜



月夜の魔獣は確かに壊滅……全員が逮捕された……が、しかし……それで全てが終わったワケでもなかった
……
東京、赫夜かぐや拘置所
シトリン「くそっ……くそくそ!!馬鹿!!」
ストッ
シトリン「……何だ!?」
突如闇に降り立つ影が……
*「馬鹿に恨みがあるようだな……」
シトリン「何モンだてめぇ!」
*「……ヘルメス・トリスメギストス……H・Tと呼んでくれればいい」
シトリン「ヘルメス……何?……まぁいい、H・Tとやら……何だ?てめぇ……」
H・T「……馬鹿に恨みがある……馬鹿を殺したいのだろ?」
シトリン「ヘッ……だったらどうだってんだ?ここから出してこれるってか!?」
ズバキンッ
シトリン「んなっ!?」
次の瞬間、鉄格子が斬り刻まれる
H・T「……これをお前に託そう……」
と、黒い、禍々しい刀が託される
シトリン「これ……は!?」
H・T「そうだ……五行七振ごぎょうななふりの内唯一破壊されなかった1本……屍貪したん……それに俺が独自の
 技術で改良を施した屍貪したん・改だ……」
シトリン「屍貪したん・改!?」
H・T「これを持ってして馬鹿を殺せ!」
シトリン「……フン……いいだろう……H・Tとやら……その剣……受け取ろう!」
バッ
……妄執のシトリン……このナゾの漢、H・Tとの出会いが馬鹿に新たなる戦いを告げることとなる……
ドガンッズズウンッ
警備員「な……何だ!?」
警備員「Dブロックで脱獄者……月夜の魔獣騒動で逮捕されたシトリンこと朱人章チュー・レンチャンが
 武器を奪い脱走を試みております」
警備員「逃がすな!追え!!」
一同「直ちに……」
・
・・
・・・
ズバウッドオンッ
シトリン「フフフ……ハァ〜〜〜ッハッハッハッハッハ!こいつぁすげぇ……俺の手になじみ……それで
 いて……ブーストも無しにこの威力……クハハハハ!!H・T!てめぇは最高だぜ!」
警備員「居たぞ!」
ドドッ
警備員「貴様は完全に包囲されている……大人しく投降するんだ……」
シトリン「ハッ……少し腕鳴らしだ!てめぇら全員死ねぇ!」
ズッ……ドゴオオオオオッ
一同「!!!?」
シトリン「フフフ……ハハハ……ハァ〜〜〜ッハッハッハッハッハッハ!!!」
シトリン……高笑いと供に闇に消ゆ……
翌日……
天四斗あまよと、馬鹿研究所
*「昨夜遅く、東京の赫夜かぐや拘置所にて服役囚が脱獄するという事件が発生し、死者13人を出すという事件に
 発展しました」
狗訴くそ「はぁ〜〜、死者13名の脱獄ねぇ……」
*「なお、脱獄した服役囚と言うのは先日逮捕された月夜の魔獣の幹部、コードネーム・シトリンを名乗る漢で
 ……」
一同「な……何ぃ!?」
ひや信子「ダーリン……」
馬鹿「シトリンが……脱獄!?」
狗訴くそ「……昨夜脱獄ってことは……東京から天四斗あまよとまで新幹線、特急を駆使して約3時間……」
凌霄花しのぎ・そうか「……バス−空路を利用しても同じようなものですわね」
馬鹿「昼頃には天四斗あまよとに着くか……」
信子「ん〜〜っと、大分時間がかかるけど、新幹線を使わない場合でも6:00前には天四斗あまよとに着くことが
 できるっぽいよ……」
一同「……」
狗訴くそ「……馬鹿……」
馬鹿「ああ、脱獄犯がバスやら新幹線が動き出す時間まで東京に留まっているなんてことは無いだろう……」
信子「でも、ダーリン、ここには来てない……みたいだよ……」
狗訴くそ「と、なれば……」
一同「学校か!」
ダッ
一行……シトリンがいるかもしれない怒零湖ドレイコ工業へと走る……はたして……そこには本当に……シトリン
がいるのか……もし……いたとするならば……やはり目的は……馬鹿との決着……か!!?


続

前の話へ 戻る 次の話へ