B.B.B. 激闘編
94の馬鹿 〜怒零湖ドレイコ工業神隠し その1〜



これは怒零湖ドレイコ工業に伝わる神隠しの伝説についてのファイルである……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・J2
木美きび椎造「おっし、馬鹿……月夜の魔獣撃滅ご苦労さん」
馬鹿「あ、どうも……」
椎造「で、お土産は!?」
一同「あるかいそんなモン!!」
椎造「チッ……つまんねぇ……」
一同「つまる、つまらないの問題じゃないでしょうに!!」
椎造「おっし、では早速今日も死なない程度に……おん?……おい、そこの席……どうした?」
1人の座席を指差す
生徒「まだ来てないみたいですね……」
椎造「何ぃ!?J2のHR俺様の時間をサボるとはいい度胸じゃねぇか……次見つけたら殺す!」
一同「殺すな!殺すな!」
凌霄花しのぎ・そうか「でも、あの席の人って確か無遅刻無欠席無早退を心がけていた人でしたわよね?」
おおとり仙花「あれ?そうだっけ?」
椎造「なるほど……つまり、嫌気が差したんだな……人生に……」
一同「おい!」
椎造「はぁ……先生に相談に乗ってくれれば……」
一同「先生……」
じんわりする一同……
椎造「苦しまずにあの世に送ってあげたものを……」
一同「……ってやっぱりそうくるか!!」
しかし……異変はそこで終わりではなかった……
椎造「……さて……では……おい!そこの席の人は!?」
馬鹿「へ!?」
さっきまで居た生徒が1人消えている
生徒「先生……」
椎造「あ?俺は別に人体消失マジックなぞやってないぞ……」
一同「そんなの分かります!!」
パシュンッ
一同「!!!?」
今、生徒が1人、忽然と消えた……
椎造「ああ!?誰だ!ホログラムで出席を稼ごうとしたヤツぁ!」
一同「だから、そんなヤツいませんて!」
初雪そゆきカズラ「……ある種の特異点を観測した……」
ひや信子「特異点……?」
カズラ「……これは……神隠しと呼ばれる現象に相違ない……」
一同「神隠しぃ!!?」
椎造「なっ……まさか……おい!てめぇら……この学校が建ってから今日で何年目だ!?」
一同「知るかい!そんなこと!!」
カズラ「……63年……」
律儀にカズラが答える
椎造「……くっ7年に一度の神隠しか!」
生徒「7年に一度の神隠しぃ!?」
奴柱「何だよ!?それ!?」
椎造「うむ。この学校には昔から7年に一度神隠しが起きていてな……あ、ちなみにこの神隠し騒動はこの
 学校に伝わる七不思議とは別物でな……」
一同「そんなどうでもいい知識はいいですから……」
椎造「何だと!?てめぇ!!じゃ、教えんぞ!!」
一同「んな……子供かあんた!!」
パシュンッ
そんなフザけたことをやっているうちにも生徒は消える
生徒「ちょ、先生……教えてくださいよ……」
椎造「ああ?俺は七不思議については詳しく知らんぞ……」
一同「七不思議はどうだっていいんです!神隠しについてです!」
椎造「おう……どうしようかなぁ?」
一同「先生!!」
パシュンッ
今度は一気に5人消える
一同「先生!!お願いします」
椎造「……うむ、いいだろう……神隠……」
パシュンッ
そして椎造も消える
馬鹿「……おいおい……」
偽馬鹿「……肝心な時に役に立たなくなるのな……アイツ……」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……ねぇ……」
偽馬鹿「ん?何だ!?これからどうするかって相談……はあ!!?」
気が付けば、馬鹿達13人しか残っていなかった……
※馬鹿一行6人+彼女6人+カズラの13人っす。
馬鹿「……くっ……どうする?」
信子「どうするも……こうするも……」
沙華さか「……図書館に行けば……何か文献が残っているかも……」
一同「それだ!!」
ダダダッ
……突如起こった神隠し!……馬鹿一行は無事にこれを解決できるのか!?


続

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