怒零湖（ドレイコ）工業で７年の周期で起こる神隠し……今年は丁度６３年目、つまり９回目の神隠しの周期なのだ……
と、言うわけでこの神隠し伝説に馬鹿一行が挑む！
天四斗（あまよと）、怒零湖（ドレイコ）工業・図書館
※……あ〜〜、ちなみに、本当に今、現在、学校には馬鹿一行１３人しかいません。
馬鹿「さて……資料を探すわけだが……」
風（ひや）信子「そういえば、なんで私たちだけ消えなかったんだろうね？」
凌霄花（しのぎ・そうか）「確かに……不思議ではありますわね……」
バラララララララララララッ
偽馬鹿「……すげ……」
どっさりと学校の歴史書などを机の上において読書にふける沙華（さか）
パタンッ
曼珠沙華（まんじゅ・さか）「……この本にはない……」
初雪（そゆき）カズラ「……」
黙々とカズラも応戦する……
沙華（さか）「むむむ……ちょっと本気だそうか？」
バババババババババババッ
カズラＶＳ沙華（さか）……速読対決！！
馬鹿「……いや、あの、速読が勝負じゃないと思うんだが……」
※ちなみに速読のコツはまずは内容を把握せずに読むことだ。次にもう一度印象に残った部分とその周辺を読み
　理解する……２度読むことになるがこれで総じて２回普通に読むよりも早く読むことが出来る……
　ってのが俺の速読術。……そこ！『間違ってるぞ』とか言うんじゃないッ！
・
・・
・・・
そして２時間後
沙華（さか）「……大体分かったわ」
一同「え！？」
沙華（さか）「やはり、学校が建設されてから７年の周期で神隠しがおきている……」
信子「まぁ、それは先生も言ってたよね……」
沙華（さか）「そもそも、６３年前に学校が建設される前、この場所は湖だったらしいわ」
偽馬鹿「湖？」
霄花（そうか）「……怒零湖（ドレイコ）工業の……怒零湖（ドレイコ）って……ひょっとして……その湖の名前？」
沙華（さか）「そう。湖の水を全て抜き、ここに学校を建てるってな時に湖の底からなにやら怪しげな漆黒の板が
　見つかったそうなの」
偽馬鹿「漆黒の板？」
沙華（さか）「その板なんだけど、おそらくそれが神隠しの原因じゃないか……ってされているらしい」
嘘阿呆「……おいおい、結局神隠しの原因は分からないってことなのかよ！」
偽馬鹿「そういうな……その漆黒の板ってのが原因かもしれないってことが分かったんだからいいじゃない
　か」
嘘阿呆「……」
馬鹿「ま、それはいいとしてだ……その漆黒の板は？」
沙華（さか）「この手記によると、どんなものかよく分からなかったので、学校建設時にそのまま埋められた……
　らしいわ」
信子「よぉ〜〜し！じゃ、掘ればいいんだね……」
一同（そんな単純なものじゃないと思うんだがなぁ……）
沙華（さか）「……大丈夫。掘る必要は無い」
一同「はい？」
沙華（さか）「と、言うのも、手記にはこうあって、いずれ、この板の解析がいつでも行えるように……地下に埋めて
　はいるが、地下室からその板が展示してある場所で行くことが可能とされているわ」
馬鹿「おし！そうと決まれば……行くぜ！」
信子「お〜〜！」
と、言うわけで、一行は地下室へと向かう……
狗訴（くそ）「……地下室があるなんて聞いたこともなかったよな……」
コツコツコツコツ……
霄花（そうか）「ええ。と、言うか神隠しのことすら何も聞いたことありませわ……７年前とか事件にならなかったの
　かしら？」
一同「た……確かに……」
馬鹿「……木美椎造（あの先生）がもみ消した……ってことは？」
一同「うわぁ……何かありそうで怖い……」
偽馬鹿「とか、何とか言っている間に……着いたみたいだぜ……」
重々しい扉で閉ざされた部屋……
馬鹿「……この……中に！？」
狗訴（くそ）「……入り……ますよ……」
一同「おう！」
ギイイイイイイッ
……さてさて、その扉の奥に……ナゾの漆黒の板が眠っているのか！？そして、それは神隠しの原因で
あるのか！？


続