B.B.B. 激闘編
80の馬鹿 〜火蛋白石ファイアーオパール相見あいまみえる 前編〜



某所、月夜の魔獣本部・五行相克
クリスタル「……さて、では、定期集会を執り行いたいと思う……」
ガーネット「……クリスタル……次は誰が行くことになっているんだ?」
クリスタル「話を進めすぎるな……」
ペリドット「では……全面戦争に突入しないのは……なぜだ?」
クリスタル「……それは……」
*「私が説明しよう……」
一同「なっ……あなたは……」
その場にやってくるは……月夜の魔獣、副長、ブラッドストーン
エメラルド「ブラッド様……」
ブラッドストーン「スピカを倒した力について調査をしているのだ……」
ファイアオパール「スピカを!?」
クリスタル「……と、言うと?」
ブラッドストーン「知っての通り。スピカはただ1人で闇夜を纏め上げていた……と言っても過言ではない
 程の漢だ……それほどの漢が……やすやすと倒されるだろうかと……」
ガーネット「……なるほどね……だが、ヤツは遊んでいる節もあった……油断して斃されたってなこと
 もあるのでは?」
ファイアオパール「……確かにな……」
ブラッドストーン「それに……ただの戦力分析では無いことは分かっているハズだ……」
クリスタル「……ああ」
ガーネット「表立って馬鹿一行と死合い、裏では他の仕事を成功させる……」
※うわっ……そんなことやってたんですか!?
ブラッドストーン「……そういうわけだ……今回は……ファイア……土の部隊に任せよう……」
ファイアオパール「はっ……御意に……」
ブラッドストーン「……では、定期集会を終了する……」
カッコッカッコッカッコッ……
そして、ブラッドストーンは去っていく
ファイアオパール「ハイアライト、プラソパール、ハイドロフェーン」
ハイアライト、プラソパール、ハイドロフェーン「はっ……」
ファイアオパール「……今回は俺が出向く……」
ハイアライト「なっ……ファイア様!?」
ファイアオパール「不満か?……それとも不安か!?」
プラソパール「……滅相も……」
ファイアオパール「ならば、何の問題もなかろう……」
・
・・
・・・
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・グラウンド
馬鹿「はぁ〜〜今日もなんとか無事終わったな……」
ひや信子「あとは帰ってダーリンとイチャイチャするだけだね……」
馬鹿「おいおい……」
凌霄花しのぎ・そうか「……あのねぇ……ちゃんと宿題を済ませてから……」
狗訴くそ「……それも何か間違った忠告だと思うんだが……」
ジャリッ
と、そのとき、グラウンドに陰が……
馬鹿「うむ!?」
ファイアオパール「馬鹿だな!」
馬鹿「月夜の魔獣か!?」
スッ
刀に手を伸ばす
ファイアオパール「いかにも!月夜の魔獣、土の部隊、隊長!ファイアオパールとは俺のことだ!」
ザッ
向こうが透けて見えるような刃の剣を手にするファイア
ファイアオパール「五行七振ごぎょうななふりが1つ、黄幽きゆうにて相手仕る!勝負だ!」
ドッ
馬鹿、ファイアオパール「うおう!」
ガギイッ
ファイアがいい終えるや否や飛び掛る両者
霄花そうか五行七振ごぎょうななふり……」
信子「ん?知ってるの?」
狗訴くそ「……そういえば、前にも聞いたな……魔剣とか妖刀に相当する殺人剣だって……」
※ちなみに五行七振ごぎょうななふりは月夜の魔獣各部隊隊長とブラッドストーン、そしてその上司の7人分、つまり月夜の魔獣
 専用に作られた殺人剣なのです。(な、なんだってぇえ!!!)
ファイアオパール「ハッ」
ババッ
距離を取り
ファイアオパール「土鎮陰殺どちんおんさつ」
ズオウッ
砂塵を纏った剣閃が馬鹿に舞う
馬鹿「そんなものっ!光破十文字こうはじゅうもんじ」
ダダンッ
剣閃を上空で回避し、そのまま十文字斬りを放つ馬鹿
キュゴアッ
ファイアオパール「ぬうっ……」
……さてさて、この死合……どうなることやら……


続

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