朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第6幕 〜血煙舞う宴 その2〜



血十字ブラッディ・クロスのアジトへ乗り込んだ一行……家族の仇を討つためにやってきたのだが、今回もハズレだったようで
……が、だからといって引き返せるわけも無く、おのおのの死合は始まった……
血十字ブラッディ・クロスアジト、内部(落とし穴の下)
珠数恒次たます・こうじ「……」
刀を構え、動かぬ恒次こうじ……
*「……フフフ……血十字ブラッディ・クロスが1人……六兼元ろくがね・はじめに殺されることを光栄に思うんだな」
ヒュンッ
すぐさま間合いを詰めるはじめ、そして振り下ろされる刃……
恒次こうじ「おおっとぉ……!」
ヒュンッ
軽がる回避
六兼元ろくがね・はじめ「かかったな……」
ゴアッ
すぐさま2の太刀が迫る……が
ギンッ
はじめ「ぬ!?」
恒次こうじ「残念だったな……」
それも簡単に受けられる
はじめ(けっ……少しは出来るようじゃねぇか……)
バッ
距離を取るはじめ
恒次こうじ「お!?」
はじめ「ならば……忌骸きがい一閃流・鎌鼬かまいたち」
ギュオアッ
恒次こうじに向かって剣閃が走る
恒次こうじ「ふん……」
ひゅおっ
これまたいとも簡単に回避する恒次こうじ
はじめ「ハッ……よくぞ回避したとほめてやりたいところだが……甘いわっ!」
ギュオアッ
瞬時に間合いを詰めるはじめ
はじめ「きえあ!!忌骸きがい一閃流・一目連いちもくれん」
ゴヒュオアッ
無数の風の刃が恒次こうじに襲い掛かる
恒次こうじ「……甘いっ!」
ババシュアアアッ
はじめ「何ぃ!?」
それら全てを切り払い、そのままはじめに斬りかかる恒次こうじ
はじめ「ちいいっ……」
恒次こうじ「遅いっ!」
ドオンッ
だが、回避虚しく弾き飛ばされるはじめ
はじめ「ご……あああ!!!?」
ザザザザッ
はじめ(つ……強い!!?)
恒次こうじ「……さぁて……次はこっちから行くぜ……無心覇むしんとうは流・空一閃くうのいっせん」
キンッ
横一直線の薙ぎ払い
はじめ「なめるな!!忌骸きがい一閃流・神渡かみわたし」
ゴバシュアアッ
風の壁を打ち出して弾き飛ばそうとするが、その壁を斬り裂いてはじめに斬撃がヒットする
はじめ「な……何ぃ!?」
ドギャアッ
また弾き飛ばされるはじめ
恒次こうじ「ふっふっふ……形勢逆転だな……」
※逆転するほど差があったっけ!?……なんか一方的だったような気がするんですが……(そんなこと気に
 する人嫌いです)←お前はどこぞの栞か!?
はじめ「ならば……奥義の前でもそれが言えるか!」
※だから、最初から不利だったのはアンタだっての!
ズゴゴゴゴゴゴッ
刺突の構えで殺気を膨れ上がらせる
はじめ忌骸きがい一閃流・奥義!霊風たまかぜ」
ゴヒュアアアアッ
刀を回転させ、竜巻を発生させる
はじめ「死ねぇああああ!!!」
ドッ
そのまま心臓めがけて突進
恒次こうじ「ふん……」
スッ……
ズギャアアアアアッ
はじめ「なっ!?」
壁に激突するはじめ……刃は恒次こうじには当たらなかった……
恒次こうじ「……お前の動きは見切ったんだよ……」
そして、背後からの声……
はじめ「認めん!認めんぞ!!」
バッ
すぐさま後ろを振り向き
はじめ「今度こそ死ねぇあああ!!忌骸きがい一閃流・究極奥義!八朔荒やさくのあれ」
ドババババババババッ
瞬時に8回の斬撃が恒次こうじに迫る……が……
恒次こうじ「……だから、見切ったって言っただろうが!無心覇むしんとうは流・空一閃くうのいっせん」
全ての刃が弾き返され、そして横一直線の薙ぎ払いが確実にヒットする
ドギャオアアアアアアッ
はじめ「があああああ!!!?なぁ……」
刃砕かれ、そのまま吹き飛ばされるはじめ
ドオオンンッ
はじめ「ぐ……ぐぐ……」
はじめ(我が究極奥義すらたやすく破るだと!?)
はじめ「キ……キサマ……一体……何者だ!?」
恒次こうじ「……名乗ったところでお前には分からん……だから……こう名乗ってやる……SS学院の一員
 だ……」
はじめ「SS学院……!!?世界唯一の……侍養成……」
はじめ(何てヤツを相手にしちまったんだ……俺……)
ガクリッ
恒次こうじ「……ひかるを追うか……」
血十字ブラッディ・クロスが1人……六兼元ろくがね・はじめ……撃破!


続

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