S.B.J.外伝
FILE零零拾 〜教会に潜む闇!〜



ヤヌス・・・マー・ラの森
ジェーン「ふぅ・・・本当にこんな場所に・・・あるのかしらねぇ・・・」
この森の奥深くにワジ教会という寂れた教会があり・・・そこにかつてヤヌスで名を馳せた伝説の怪盗・・・
ドゥ・シッターが残した隠し財宝があるという・・・
ジェーン「・・・ガセなんじゃないの!?・・・大体教会すら見えないし・・・」
と、歩いていくと・・・
ジェーン「・・・これは・・・神殿!?」
ゴーシュ神殿が姿を見せる・・・
ジェーン「・・・確か・・・無の精霊・・・セロの住処がここだったって噂だけど・・・」
*「うむ。確かに・・・」
ジェーン「うはぁ!」
金ぴかに耀く漢がやってくる
ジェーン「・・・あなたが・・・セロ?」
*「うむ。どうした!?」
ジェーン「・・・この森にワジ教会ってのがあるって聞いたんですが・・・ご存じないですか?」
セロ「ワジ教会・・・アレか・・・伝説の盗賊・・・ドゥ・シッターの隠し財宝があるかもしれないという」
ジェーン「そう、それ、それです。」
セロ「・・・その教会ならば・・・この神殿より南の方にある・・・」
ジェーン「あ、そうなんですか・・・ありがとうございます・・・」
そうしてジェーンは去っていく
セロ「・・・またトレジャーハンターか・・・しかし・・・あの教会に・・・本当に宝があるのか・・・」
ゴーシュ神殿から南に歩くこと数分・・・ついにその教会は姿を現した・・・
ジェーン「・・・おんぼろな教会ねぇ・・・ま、いっか・・・早速探索しましょうか・・・」
教会の中に入るジェーン
ジェーン「・・・うわっ・・・ステンドグラスだけは立派じゃないの・・・全く・・・こんな鬱蒼と茂る森の
 中に光が入ることなんて殆ど無いでしょうに・・・」
中はごく普通の教会・・・
ジェーン「地下室とか・・・があやしいんだけど・・・」
ところどころ穴が開いているのは地下室というよりは老朽化によって出来た穴だ・・・
ジェーン「・・・う〜〜ん・・・」
と、そこへ・・・
ファイロ「見つけたぞ!ジェーン!!今度という今度こそは逮捕・・・」
ジェーン「うげげ・・・警部ファイロ・・・と・・・誰!?」
バレオスは今もなお擬人化中
ファイロ「・・・と、言うか、もとの姿に戻れないのか?お前・・・」
バレオス「気にしない、気にしない・・・」
ファイロ「いや、私が気にするんだが・・・」
ジェーン「警部ファイロ・・・そんな趣味があったなんて知らなかった・・・」
※ま、ライオン(ネコ)耳に蝙蝠の羽に蠍の尻尾だもんな・・・
ファイロ「趣味?!・・・違っ!!バレオス、お前も何か言ってやれ!!」
バレオス「私の趣味♪」
ジェーン、ファイロ「・・・」
ファイロ「ゴホン・・・気を取り直して・・・ジェーン!!」
ジェーン「警部ファイロ・・・アンタバレオスに何させてんの!?」
ファイロ「違う!コレは彼女の意志で・・・ってええい!バレオスのことはどうでもいいだろうが!!ジェーン
 今日こそはだなぁ・・・」
ジェーン「・・・はぁ・・・警部ファイロ、私は今日はお宝探しに来ているんですよ・・・知ってますよね?お宝を
 取ったからといってそれは窃盗にはなりえないって・・・」
ファイロ「・・・フン・・・だったら今までの犯罪の分で逮捕だ!!」
ジェーン「そう簡単に捕まってたまるもんですか!」
ファイロ「やってみるか!!」
ギシリッ
ファイロ「え!?」
バコアッ
ファイロ「のはああ!?」
バレオス「主人マスター!!」
ファイロ、バレオス、老朽化が進んだ教会の床が抜けてまっさかさまに・・・
ジェーン「警部ファイロ、ごゆっくり!!」
ファイロ「待て!!!」
ドスンッ
ジェーン「・・・さぁ〜〜て・・・鬼のいぬまに・・・」
果たして・・・バレオスは元の姿に戻れるのか・・・いやいや、お宝はゲットできるのか!?


続

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